お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

図夢歌舞伎『忠臣蔵』第四回は松本幸四郎と祖父白鸚の奇跡の共演!

松本幸四郎が6月27日から始めた史上初となるオンライン歌舞伎、図夢歌舞伎『忠臣蔵』は、歌舞伎三大名作の一つとして愛され続けている『仮名手本忠臣蔵』の全十一段の物語を、毎週土曜日 11 時からの生配信で全 5 回に分けて上演、大きな話題を呼んでいる。

7月11日は幸四郎が斧定九郎、そして 市川猿之助が 早野勘平を演じる名場面「五・六段目」が配信される。さらに、7月18日配信の第四回「七段目」では、オンライン配信だからこそ実現した “時空を超える奇跡の共演” 。 幸四郎と祖父である初代松本白鸚(八代目松本幸四郎)との39年ぶりの共演を果たすことになった。

昭和の時代に初代白鸚が大星由良之助を演じた舞台映像と、令和の今、リアルタイムで幸四郎が演じる映像を組み合わせることで、 空 間のみならず時代をも超えた新しい共演の形の誕生だ。

初代白鸚は歌舞伎界に大きな功績を残した、まさに昭和の名優。八代目幸四郎として活躍し、『仮名手本忠臣蔵』の「七段目」大星由良之助は当り役の一つで、昭和56年に歌舞伎座で行われた「高麗屋三代襲名」の際にも襲名狂言として演じた。その襲名披露の「七段目」の力弥役で、松本金太郎改め七代目市川染五郎として、祖父・初代白鸚と最後の共演を果たした現・幸四郎が、今度は由良之助と対峙する寺岡平右衛門役で、実に39年ぶりの祖父との奇跡の共演となる!

また、この第四回では初代白鸚の甥にあたる中村雀右衛門が定評のある遊女おかるを勤め、舞台を盛り上げる。図夢歌舞伎ならではの演出による今回の共演は、400年の歌舞伎の歴史においても大きな一歩であり、現代だからこそ実現する“夢の共演”となる!

『仮名手本忠臣蔵 七段目』寺岡平右衛門=松本幸四郎(平成20年2月歌舞伎座) ©松竹

【松本幸四郎コメント】
『仮名手本忠臣蔵』七段目は、祖父初代白鸚との最後の共演舞台であり、染五郎襲名狂言という、私にとって特別な演し物です。
今、祖父と共演する夢を叶えられるのは図夢歌舞伎しかない、図夢歌舞伎だからこそ実現できる、と、今回出演を依頼しましたら OKをいただけました。
当時は、力弥を勤めさせていただきましたが、この度は、雀右衛門のお兄さんの胸を借りて、平右衛門を勤めます。とても大切なこの演目での祖父との共演、私もとても楽しみです。

写真は松本幸四郎、祖父・初代白鸚との最後の競演、 昭和56年10月歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵 七段目』 大星由良之助=初世松本白鸚、大星力弥=七代目市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)ⓒ松竹

初代 松本白鸚 (八代目 松本幸四郎)
明治43(1910)年~昭和 57(1982)年。七代目松本幸四郎の次男。兄に十一代目市川團十郎、弟に二代目尾上松緑。息子は当代松本白鸚(九代目松本幸四郎)、中村吉右衛門。当代である十代目松本幸四郎は孫にあたる。『勧進帳』弁慶、『仮名手本忠臣蔵』の「七段目」大星由良之助、『菅原伝授手習鑑』の「寺子屋」松王丸はじめ、数多くの当り役がある。一方、父譲りの進取の精神で若い頃より歌舞伎以外の舞台でも活躍し、シェイクスピア『オセロ』や、テレビドラマ『鬼平犯科帳』に主演。特に『鬼平犯科帳』は原作者の池波正太郎が初代白鸚をモデルにした長谷川平蔵を演じ話題となる。昭和 50年に人間国宝、56年に文化勲章。昭和 56(1981)年10・11月歌舞伎座で「高麗屋三代同時襲名」を行い、八代目松本幸四郎から初代松本白鸚へ。長男の六代目市川染五郎が九代目松本幸四郎(現・二代目松本白鸚)、孫の三代目松本金太郎が七代目市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)。その37年後の 2018 年 1・2月歌舞伎座で親子孫による「高麗屋三代襲名」が行われたのは記憶に新しい。

【配信情報】
図夢歌舞伎『忠臣蔵』第四回
構成・演出:松本幸四郎
第四回出演:松本幸四郎 中村雀右衛門 市川猿弥 / 初代松本白鸚(映像出演)
配信日時:7 月18日( 土) 11 時開幕
配信場所:イープラス「Streaming+」
チケット:3,700 円(税込) 好評発売中!
購入方法: イープラス 図夢歌舞伎 で検索
〈松竹公式「どこでも歌舞伎」Twitter〉https://twitter.com/dokodemo_kabuki
〈公式サイト歌舞伎美人〉https://www.kabuki-bito.jp/

 

記事を検索

観劇予報の最新記事

草彅剛・主演のシス・カンパニー公演『シラの恋文』ビジュアル公開!
数学ミステリーミュージカル『浜村渚の計算ノート』開幕!
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』井上芳雄最終日の写真到着&再演発表!
 「池袋演劇祭」まもなく開幕!
加藤拓也の最新作『いつぞやは』開幕!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報