加藤健一が挑む新しい一人芝居『スカラームーシュ・ジョーンズ または七つの白い仮面』8月に上演!
カトケンこと加藤健一の代名詞ともいえる一人芝居『審判』上演のため、加藤健一事務所を立ち上げてから、今年で42年。この長きにわたり、そしてコロナ禍で苦しい中でも支え続けてくれる多くの観客への感謝の気持ちを表すため、カトケンが再び一人芝居に挑戦する!
日本初演である『スカラームーシュ・ジョーンズまたは七つの白い仮面』、スカラムーシュが歩んだ数奇な人生を、一人芝居で客席に語りかける。
【STORY】
1899年12月31日、十九世紀の終わり、大晦日のカーニバルの中、美しい褐色の肌を持つ女から生まれた小さな赤ん坊は抜けるように白く、何か特別なことのために生まれてきた子だ…と、つけられた名前は道化師を意味する、スカラムーシュ。
生涯で唯一“我が家”だといえる場所を僅か6歳で後にし、たった一日で孤児となり、奴隷となり、流浪の身となり…そしてこれが、これから長く続く波瀾万丈な旅路へのスタートとなる。
時にその光景や匂いに恍惚とし、この世のものとは思えぬ魅力的な音楽と共に旅をした。
自身の透き通るような白い肌によって巻き込まれた数奇な運命は、恐怖と喜びに満ちていた。
そして今夜は1999年12月31日、二十世紀のどん尻でありミレニアム・イブ。
大きな花火が打ち上がる大晦日にスカラムーシュ―道化師―が己の人生を、仮面を剥がすように語り始める。
【コメント】
加藤健一
2年半にも及ぶコロナとの長い闘いで、文字通り「刀折れ矢尽き」立っているのがやっとという日々の中、心に灯り続ける温かい光は、劇場に足を運んで下さる皆さまとの目に見えない絆です。
そんな皆さまのエールにお応えするには、役者加藤健一が全身全霊で舞台に立つ姿をお見せするしかないと考え、この一人芝居を選んでみました。
『スカラムーシュ・ジョーンズor七つの白い仮面』は、今の僕にとって8,000メートル峰単独登頂に挑むような心境です。
「そこに山があるからだ」と言った登山家がいますが、目の前に高い山が現れると、危険を顧みず挑んでみたくなるのは、舞台に生きる芝居者の性でしょうか。
皆さまの応援だけが頼りです!!
【公演情報】
加藤健一事務所vol.112
『スカラームーシュ・ジョーンズ または七つの白い仮面』
作:ジャスティン・ブッチャー
訳:松岡和子
演出:鵜山 仁
出演:加藤健一
●8/18~28◎下北沢・本多劇場
〈一般発売日〉7月3日(日)10時~
〈公式サイト〉http://katoken.la.coocan.jp/112-index.html