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久保史緒里主演、花魁をめぐる耽美な悲恋物語『桜文』開幕!

PARCO劇場にて、久保史緒里(乃木坂46)が主演を務めるパルコ・プロデュース2022『桜文(さくらふみ)』が9月5日に開幕した。25日までの東京・PARCO劇場を皮切りに、10月には大阪・愛知・長野にて上演される。

本作『桜文』は、古き良き日本を舞台に、幽玄でエロティック、情感あふれる物語をユニークな感性で美しく描きだすことに定評のある秋之桜子による書下ろし作品。

秋之は、2010年には昭和の文士たちをモデルにした『猿』にて第16回劇作家協会新人戯曲賞優秀賞を受賞。12年に自身で立ち上げた演劇集団「西瓜糖」では大正~昭和という時代を背景に男と女の「生と性」、その先にある「欲求」を色濃く浮かび上がらせる作品を得意とし、外部公演にも多数脚本を提供、その艶やかな世界観で観る人を虜にしている。

演出を手がけるのは、寺十吾。俳優の心の奥に眠っている感覚を炙り出し表現させ、作品世界を多様化させる演出術で、今や引く手あまたの寺十吾。秋之とは「西瓜糖」でタッグを組んで、相性の良さは折り紙付き。明治期、吉原随一の花魁をめぐる耽美な悲恋の物語が、機微に触れた情感たっぷりの演出で描き出される。

【配役】
桜雅花魁/笹沖雅沙子:久保史緒里(乃木坂46)
霧野一郎/仙太 :ゆうたろう
振袖新造 葵:松本妃代
楼主:石田圭祐
お内儀:阿知波悟美
芸妓・鶴松/遣り手:加納幸和
東新聞社主 森信久/初めての客:木村靖司
編集者 片岡秀達:有川マコト
幇間/植親方: 塾一久
客引き寅蔵 他:中山朋文
東新聞社社員岩崎 他:永澤洋
花魁鞠子 他:福永マリカ
振袖新造 碧 他:こぴ
禿 小鞠 他:白浜そら
髪結い与平 :石倉三郎
紙問屋・四禄屋 西条宋次郎:榎木孝明

【あらすじ】
時は明治中期、桜満開の吉原。当代随一と謳われる花魁、桜雅(久保史緒里)は、その妖艶な佇まいとともに、決して笑顔を見せないことでも、その名を知られていた。何とか桜雅の笑顔を引き出そうと、当代きっての大店である紙問屋の旦那、西条宋次郎(榎木孝明)は、その財力で豪華絢爛、贅を極めた花魁道中を開くことに。

一方、吉原のような世界とは全く縁のない堅物で生真面目な小説家志望の霧野一郎(ゆうたろう)に花魁道中の記事を書かせようと、新聞社が白羽の矢を立て、見物に参加させていた。全く笑わない桜雅を目の前に、霧野は、純真な心で思わず「笑ってください」と、叫んでしまう。途端に、「なぜ…」と発しながらゆっくりと倒れていく桜雅。混迷する花魁道中、騒然となる大勢の見物客。

それは、決して思い出さないように心の奥深くに閉じ込めていた想いが、一瞬にして呼び覚まされてしまった瞬間だった。桜雅がかつて花魁の見習い、雅沙子として過ごしていた頃、心から想いを通わせ合っていた少年、仙太。二人の淡く儚い初恋の想い。しかし、その誠実さと繊細さゆえに、自ら命を絶ってしまった仙太に、霧野は瓜二つだったのだ。

花魁道中で笑顔を引き出せそうもなかった西条は、桜雅が突然意識を失ったことで体面が保たれた、と霧野をかばい、匿う。果たして、抗えない宿命に、この奇妙な出会いはどんな運命を与えるのか?物語の歯車が動き出す……。

 

初日を前に公開ゲネと取材会が開かれ、演出の寺十吾、キャストの久保史緒里、ゆうたろう、石倉三郎、榎木孝明が登壇した。

【コメント】

寺十吾 榎木孝明 久保史緒里 ゆうたろう 石倉三郎

寺十吾:演出
久保さん・ゆうたろうさんは稽古に取り組む中で、自分がやるべきことにまっすぐに向き合っていて、眩しいくらいに雑念がなく、未熟であるということは希望や可能性に満ち溢れていて、マイナスなことではないんだと2人を見ていて感じました。初めてパルコ劇場さんでお世話になります、どうぞお手柔らかに。

久保史緒里
初めての花魁という役柄への挑戦で触れたことのない世界で、何も知らないところからのスタートだったので、緊張や不安はありましたが、出演者の皆様やスタッフの方々に支えられて明日、初日を迎えることができます。感情の波や表現の仕方が今の時代とは違いますが、素直な感情の交じり合いを、桜雅(おうが)として時代を超えてお届けしたいと思います。健康第一で、舞台に立てるということを嚙みしめながら駆け抜けたいと思います。

ゆうたろう
こんなに大きな劇場で、豪華なキャスト・スタッフの方達と一緒に1つの作品を作れることは嬉しいことですし、とても感慨深いです。毎日和服を着ながらお稽古をしていて、最初は立ったり座ったりすることも大変でしたが、榎木さんや石倉さんに着付けの練習をしていただいたり、江戸時代のイントネーションを教えていただいたりして、皆様に支えられながら、やっと明日初日を迎えることができます。全力で霧野として生きて、舞台に立ちたいと思います。

石倉三郎
久保さんとゆうたろうさんの若さのパワーがとても凄くて、2人に引っ張られながら、ここまできました。ベテランというのはおこがましいですが、少し長いこと俳優をしている私が、第一線で活躍している子たちはすごいもんだと勉強になりました。大したもんです。コロナに気を付けながら、完走したいと思います。宜しくお願いします。

榎木孝明
最初台本を読んだとき、プレッシャーとさえ感じるくらいに、とても素晴らしくて感動しました。脚本・演出・舞台セット・音楽、全てが素晴らしいことずくめで、素敵な作品です。物語を引っ張ってくれるような2人のパワーに支えられながら、頑張りたいと思います。皆様も必ず感動できる作品ですので、どうぞ期待して観にきてください。

【公演情報】
パルコ・プロデュース 2022
舞台『桜文』(さくらふみ)
脚本:秋之桜子
演出:寺十吾
出演:
久保史緒里(乃木坂46)
ゆうたろう
松本妃代 石田圭祐 阿知波悟美 加納幸和 木村靖司 有川マコト 塾一久
石倉三郎 榎木孝明 他
●9/5~25◎東京公演 PARCO劇場(渋谷PARCO8F
〈料金〉11,000円 U-25チケット5,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※U-25チケット[観劇時25歳以下対象、要身分証明書(コピー・画像不可、原本のみ有効)、当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い、指定席との連席購入不可(連席ご希望の場合は指定席をご購入ください)]
〈チケット〉PARCO STAGEスマホアプリ「パルステ!」 パルステで検索
〈お問い合わせ〉パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)
https://stage.parco.jp/
〈公式サイト〉https://stage.parco.jp/program/sakurafumi

●10/1・2◎大阪公演 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
〈料金〉S席11,500円 A席9,800円 (全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888[11:00~16:00 ※日祝は休業]
●10/5◎愛知公演 名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)
〈料金〉11,000円 車いす席11,000円 U-25チケット5,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※車いす席、U-25はメ~チケ(車いす席は電話のみ)にて一般発売より取り扱い※U-25は、観劇時25歳以下対象(当日指定席券引換・座席数限定・要本人確認書類)
〈お問い合わせ〉メ~テレ事業 052-331-9966(祝日を除く月-金10:00~18:00)
●10/8◎長野公演 サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター) 大ホール
〈料金〉S席11,000円(U-25:5,500円) Sペア席(S席2枚)20,000円   A席8,000円(U-25:4,000円)(全席指定・税込・就学児入場不可)
※U-25はサントミューゼ窓口・オンラインチケットのみ
〈お問い合わせ〉サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター) 0268-27-2000(休館日を除く9:00~19:00)
NBS長野放送事業部 026-227-3000(平日10:00~17:00)

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