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ワーグナーの壮大で神秘的な名作『さまよえるオランダ人』新国立劇場で間もなく開幕!

新国立劇場「さまよえるオランダ人」(2015年 撮影:寺司正彦)

新国立劇場では、1月26日よりリヒャルト・ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』を上演する。

オランダ人船長が神を罵った罰で永遠に海をさまよい続けるという幽霊船伝説をもとに、ワーグナー自身が遭難しかかった体験を重ね合わせて書かれた初期のオペラ。永遠に海をさまよう呪われたオランダ人船長を乙女ゼンタの愛が救う物語で、この「愛と自己犠牲による救済」は本作以降、ワーグナー作品に共通するテーマとなった。

勇壮なオーケストラ、美しいアリアや重唱、有名な「水夫の合唱」など、聴きどころにも富んだ作品。マティアス・フォン・シュテークマン演出の明快なプロダクションは、2007年初演、12年、15年再演を経て、今回が4度目の上演となる。

指揮には、来日機会も多いガエタノ・デスピノーサが新国立劇場初登場。河野鉄平、妻屋秀和、田崎尚美、城 宏憲ら日本のオペラシーンを牽引する歌手たちの活躍にも期待が高まる。

オランダ人:河野鉄平

ダーラント:妻屋秀和

ゼンタ:田崎尚美

エリック:城 宏憲

舵手:鈴木 准

【ものがたり】
第1幕/ノルウェー船が入江に停泊していると、赤い帆の不気味な船が現れる。それは、オランダ人船長の乗る幽霊船だ。悪魔に呪われたオランダ人船長は死ぬことを許されず、海をさまよっていた。そして7年に一度だけ上陸を許され、そのとき彼に永遠の貞節を誓う女性が現れれば救われるという。ノルウェー船の船長ダーラントはオランダ人の姿に気づき、幽霊とは知らず声をかける。2人は話すうち、ダーラントの娘ゼンタを妻にもらえるなら全財産をあげよう、とオランダ人が提案する。金に目がくらんだダーラントはその申し出を受け入れる。

第2幕/壁にかかるオランダ人船長の肖像画になぜか心惹かれるゼンタ。村の女性たちはみな糸を紡いでいるが、ゼンタは絵に見入って幽霊船の伝説を語り、船長を救えるのは自分だけと確信する。ゼンタを愛する狩人エリックは、ゼンタがオランダ人と共に海に旅立つ夢ばかり見ているので、気が気でない。そんなとき、船が帰港。ダーラントは、オランダ人をゼンタに紹介する。ゼンタは、恋い焦がれたオランダ人が目の前にいることに恍惚とし、彼に貞節を誓う。オランダ人はついに救われるときが来たことを確信する。ダーラントも金銀財宝が手に入ると喜ぶ。

第3幕/ノルウェー船員たちは、一緒に祝杯を上げようとオランダ船員に声をかけるが、反応がない。次第に恐ろしい声が響き渡り、ノルウェー船員たちは逃げ出す。一方エリックは、かつては自分に愛を誓ったのに、出会ったばかりのオランダ人船長と結婚を決めてしまったゼンタを責める。その2人のやりとりを物陰から見ていたオランダ人は、ゼンタを諦め、再び海へ戻ろうとする。しかしゼンタはオランダ人への愛を固く誓い、海へ身を投げる。するとオランダ船は沈没。光に包まれたオランダ人とゼンタは永遠の救いを得るのだった。

【公演情報】
2021/2022シーズン
リヒャルト・ワーグナー オペラ『さまよえるオランダ人』/
全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉
指揮:ガエタノ・デスピノーサ
演出:マティアス・フォン・シュテークマン
美術:堀尾幸男
衣裳:ひびのこづえ
照明:磯野 睦
再演演出:澤田康子
舞台監督:村田健輔
出演:
ダーラント:妻屋秀和
ゼンタ:田崎尚美
エリック:城 宏憲
マリー:山下牧子
舵手:鈴木 准
オランダ人:河野鉄平
合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
●1月26日、1月29日、2月2日、2月6日◎新国立劇場オペラパレス
〈料金〉S席22,000円 A席16,500円 B席11,000円 C席6,600円 D席3,300円 Z席1,620円(全席指定・税込)
※U25,U39優待チケットをS席5,000円/11,000円で販売中!
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10~18時)
〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp/opera/derfliegendehollander/

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