ミュージカル 『ウェイトレス』オールキャスト発表!
高畑充希が主演する日生劇場 2021 年3月公演、ミュージカル『ウェイトレス』のオールキャストが決定した。
本作は、2007年公開のアメリカ映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』をベースに制作されたブロードウェイミュージカル。2016年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで上演が始まると瞬く間に記録的な興行収入をあげて、全米ツアー公演、およびロンドン・ウエストエンド公演も大盛況となった。グラミー賞にノミネートされ、楽曲を手がけたサラ・バレリスをはじめ、脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティブを全て女性クリエーターが担当したことが、ブロードウェイ史上初の出来事として注目をあつめ、そのキュートな世界観が女性の心を鷲づかみにし、圧倒的な支持を得た。
主人公ジェナを演じるのは、現地に赴き何度も同作を観劇した高畑充希。その高畑演じるジェナが、予想しなかった妊娠により訪れた産婦人科で出会うポマター医師を、「声優界のプリンス」と呼ばれ歌手活動でも絶大な人気を誇り、ミュージカルでは『ウエスト・サイド・ストーリー』のトニー役での活躍が記憶に新しい宮野真守が演じる。
ジェナを温かい目で見守るウェイトレス仲間のドーン役には、さまざまなバラエティ番組に出演する他、『ジキル&ハイド』、『ウエスト・サイド・ストーリー』等で歌唱力に定評のある宮澤エマが扮する。
同じく、ウェイトレス仲間で、姉御肌としてジェナに時に厳しくアドバイスを与えるベッキー役には、映画コメンテーター・歌手等、多方面で活躍中でミュージカルは今作が初挑戦の LiLiCo と、DREAMS COME TRUE のバックヴォーカリストで『レ・ミゼラブル』、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』で音楽のみならず芝居でも圧倒的な存在感を放つ浦嶋りんこが、W キャストで演じる。
ジェナを束縛するダメ夫のアール役には、『1789-バスティーユの恋人たち-』、『ロミオ&ジュリエット』、『おかしな二人』の渡辺大輔。お笑いタレントとして活躍するおばたのお兄さんが、ドーンに想いを寄せる粘着質なオギー役を演じ、本作で最もコミカルなシーンを彩る。3人のウェイトレスに囲まれて働く、店長兼シェフのカル役を、数々のドラマ、映画、舞台で強面の悪役からコミカルで親しみやすい役まで幅広く表現してきた勝矢が魅力的に演じる。そして、レストランのオーナーとしてとても厳しい一方、誰よりもジェナのパイを評価し自立の後押しをするジョー役を、ミュージカル俳優として数多くの舞台に出演し、2019 年は劇団桟敷童子公演『獣唄』の演技で第 54 回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した村井國夫が演じる。
妊娠・出産・離婚・自立・養育など、一人の女性の人生の岐路を、キャッチーな楽曲に乗せ、同僚女性との仲良しトークと、レストランに集う一風変わった客との交流を通し、とびっきりキュートでポップにユーモアを交えて描き出す。
そのメインキャスト9名のコメントが届いた。
【役柄とコメント】
高畑充希:ジェナ
アメリカ南部の田舎町にあるレストランのウェイトレス。美味しいパイを作ることで評判だが、夫アールの束縛により、息の詰まる生活を送っている。産婦人科医のポマター医師との出会いで人生が大きく動いていく。
◎数年前、ブロードウェイでこの『ウェイトレス』という作品に出会いました。劇場の中には、お客さんみんなの作品に対するワクワクとした気持ちと、売り子さんが売り歩く本物のパイの甘い香りが充満し、夢のような空間でした。そんな中でたっぷり味わった『ウェイトレス』。女性のパワーを存分に感じられるストーリーはもちろん、サラ・バレリスさんが手掛けられた楽曲たちが素晴らしく、終演後猛ダッシュでサントラ CD を買いに行ったのを覚えています。すっかり作品のファンになってしまった私は、その後もロンドンと NY でおかわり観劇。そして今回、ご縁があって日本版に出演させていただくことになりました。こんな時代だけれど。こんな時代だからこそ。観た後にとっても元気になれるこの作品を皆さんにお届けできる幸せを噛みしめながら、頑張りたいと思います。皆さんと、どうか健康で、劇場でお会いできますように!
ポマター医師:宮野真守
二週間前にジェナが住む街に赴任してきた産婦人科医。妻がいるが、ジェナを診察するうちに、やがてジェナと深い仲になってしまう。
◎この度、ミュージカル『ウェイトレス』に、ポマター医師役で出演させていただくことになりました。また素敵なミュージカルに挑戦出来ること、本当に嬉しく思います。高畑充希さんをはじめ、素晴らしい出演者のみなさまと共演できて、とても幸せです。最近は、僕も年相応と言いますか、<大人な役>を担当させていただく事も多くなりました(笑)ポマター医師を、魅力的に演じられるよう臨んでいきたいと思います。是非、楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
ドーン:宮澤エマ
ジェナと同じレストランで働くウェイトレス。人見知りで少しオタク。秩序のある世界を愛している。ヒストリーチャンネルを長すぎるほど長い時間一人で見ている。男性と付き合った経験がない。
◎劇場に漂う美味しそうな香りに誘われて買ったパイを頬張り、大号泣しながら観た『ウェイトレス』にこの度ドーン役として出演出来ることを大変嬉しく思っています。仕事や友情、恋愛、過ちも成長もリアルに描かれていて(ブロードウェイ史上初めて主要製作陣が全員女性、という事もあるのでしょうが)舞台上で生々しくも、生き生きとしている女性陣の姿に私は勇気を貰いました。あのダイナーで皆さまとお会いできるのを心から楽しみにしています。
ベッキー(W キャスト): LiLiCo/浦嶋りんこ
ジェナと同じレストランで働くウェイトレス。一番年上で不遜で怒りっぽい。さまざまな人生経験を積んできた姉御肌的な存在。夫は病気を患っている。
◎LiLiCo コメント
50 歳になったらミュージカルをやりたいと数年前から、いえ、子どもの頃から思い描いていました。そして勝手に言ってました(笑)夢が叶いました♡ベッキーをコミカルに、感情豊かに、そして堂々と演じることが何よりも楽しみです!海外では超人気作品で日本での初演に参加出来ることがとても光栄で意味のあることに感じます。映画を見たときから全ての人の背中を押してくれる物語で、ミュージカルになって楽曲が大興奮するほど素晴らしい。日本のキャストを聞いたとき脳がスパークしましたし、見に来てくれるみんなに一生忘れない時間にします!
◎浦嶋りんこ コメント
小さな街の小さなレストランのドラマは、人生を前向きに捉えることを恐れないで!と教えてくれます。
悩みながら、支え合える人がいるって、根本の根本なのになかなかに難しい時代。原点回帰!悩んで、笑って、共に生きましょう!
アール:渡辺大輔
ジェナの夫。表向きは魅力的な男だが、ミュージシャンの成功は叶わず、ジェナに自分の不幸の八つ当たりをしている。大した仕事もせずに、ジェナから金をせびり、束縛し続ける。ある日、縁を切ろうとするジェナの秘密の計画を知り、怒り狂う。
◎この度、ブロードウェイミュージカル『ウェイトレス』に出演させて頂くことになりました。この素晴らしい作品に携われることができると思っていなかったので、とても光栄な気持ちと同時に興奮しております。『ウェイトレス』の世界を魅了する素晴らしいストーリー、そして最高の音楽の中で素敵なキャスト、素敵なスタッフの皆さんと一丸となって、皆様の心に残る作品をお届けできますよう精進して参ります。このような情勢の中ではございますが、少しでも皆様が笑顔になって頂ける作品にしたいと強く思っております。どうぞ宜しくお願い致します。
オギー:おばたのお兄さん
ドーンと出会い、運命の人だと確信する。粘り強い性格から、ストーカーのようにドーンにつきまとう。
◎ オギー役で出演させて頂きます、お笑い芸人のおばたのお兄さんです。ついこの間、初めてのミュージカルを経験し、ニ度目にして本場ブロードウェイミュージカルの日本版に出演させて頂けるということで、今は嬉しすぎて地に足がついていません!キャスト唯一のお笑い芸人なので、皆様の肩をお借りしながら芸人ならではのアクセントをこの作品に加えられるように頑張っていきます。皆様に観て頂くまでに、地に足をつけておきます!
カル:勝矢
ジェナたちが働くレストランの店長。不愛想で感情に◎『ウェイトレス』は女性が主役で大人の恋愛模様を描いた話。カルという男は乱暴でがさつだが、とっても幸せの沸点が低い男だと思う。なんてことないことですぐに幸せを感じている。皆さんが見逃してしまうような身の回りにある幸せをいくつ見つけられるかが楽しみです。今作でカルは良いスパイスや良い風景になること。中でも重要なのがその街の雰囲気を醸し出すことを求められる役だと思っています。皆さんもこの街の住人としてウェイトレス達が働く雰囲気を感じて、帰りに美味しいパイでも食べて幸せを見つけて下さいな。
ジョー:村井國夫
ジェナたちが働くレストランの老オーナー。小言が多く、扱いにくい年寄りで、表面上は気難しいが、優しい心の持ち主。
◎私の役は、健気に生きるジェナを陰で支えるパイの店のオーナーです。口は悪く、皮肉屋ですが、ジェナのことが好きで、彼女に期待もしています。ジェナは、亭主のことで苦労をしてますが、大好きなパイ作りで頑張ってます。そのジェナを優しく見守ってます。ハートフルな心優しい作品です。音楽はポップで、聞いているとたのしくなりますよ。共演の皆さんは初めての方も多く、楽しみです。高畑さんは、とても楽しみな女優ですね。足を引っ張らない様に頑張ります。若い俳優さんは本当に才能豊かですよね。おじいさんも一生懸命ついていき、楽しい作品にしたいです。
【ストーリー】
アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のレストランがある。ウェイトレスのジェナ(高畑充希)はダメ男の夫・アール(渡辺大輔)の束縛で辛い生活から現実逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイを作り続ける。そんなある日、アールの子を妊娠していることに気付く。訪れた産婦人科の若いポマター医師(宮野真守)に、「妊娠は嬉しくないけど産む」と正直に身の上を打ち明ける。
ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。ドーン(宮澤エマ)は、オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病だが、出会いを求め投稿したプロフィール欄にオギー(おばたのお兄さん)からメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキー(W キャスト: LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。
ある日、店のオーナーのジョー(村井國夫)が、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたら、アールと別れようと強く決心する。
診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、二人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。
そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく……。
【公演情報】
ミュージカル『ウェイトレス』
脚本:ジェシー・ネルソン
音楽・歌詞:サラ・バレリス
原作映画製作:エイドリアン・シェリー
オリジナルブロードウェイ振付:ロリン・ラッターロ
オリジナルブロードウェイ演出:ダイアン・パウルス
出演:高畑充希 宮野真守 宮澤エマ LiLiCo/浦嶋りんこ
渡辺大輔 おばたのお兄さん 勝矢 村井國夫
黒沼 亮 田中真由 茶谷健太 中野太一 藤森蓮華 麦嶋真帆 渡辺七海
●2021/3/9~30◎日生劇場
〈料金〉S席14,000円 A席9,000円 B席4,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
●2021年4月~5月上旬◎福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、名古屋・御園座
〈公式サイト〉 https://www.tohostage.com/waitress/
〈公式プロモーション映像〉 https://youtu.be/w4GAjNevvPY