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『かげぜん」いよいよ開幕!大林宣彦監督からの応援メッセージ 

斉藤とも子 上遠野太洸 相楽伊織

終戦間際の時代を描き、戦争のむなしさ、人としての意地や優しさ、血縁だけではない人と人との繋がりなど、現在でも色あせることのない、人の想いを紡ぎだしている骨太な作品『かげぜん』が、本日、1月22日から紀伊國屋ホールで開幕する。(26日まで。そののち兵庫公演あり)

【あらすじ】
終戦間際の混乱期。詐欺師の神代大吾(上遠野太洸)は「目が見えず一人暮らしの造船王の未亡人」の「孫」になりすます話を持ち掛けられる。孫の証拠である“嫁から未亡人への手紙”を手に入れた詐欺仲間から、「年の頃もちょうどいいし、口もうまいし」と唆され、話に乗る大吾。
小野田みつ(斉藤とも子)は、小野田造船を一代で築いた夫が他界後、小さな家へ引っ越した。目を患い見えなくなった後も、住み慣れた家で淡々と暮らす日々。そこへ孫の正二が来ることになったのだが、やってきたのは正二のふりをした大吾。話の噛み合わないところを持ち前の二枚舌で乗り切り、何とか正二として家に入り込むことに成功する。
一方、詐欺仲間の酒場はガサ入れに合う。そこで、刑事の宮下(八神蓮)は大吾の名前を聞く。その行き先を執念深く追い始める宮下。彼には、体の弱い妹・時枝(相楽伊織)がいたが、詐欺師に騙され財産を失っていた。
大吾は小野田家に入り込んだものの、みつに振り回される日々。どこに金を隠しているのか、探ってもいっこうに見つからない。みつは、今度は嫁を世話すると言い出した。相手は正二の父の戦友・泰三(増澤ノゾム)の娘・たえ(相楽伊織)。いよいよ本気で逃げ出そうとする大吾の前に、たえを道案内してきた宮下があらわれる。

本作は2010年に東池袋あうるすぽっとで上演。多くの観客の笑いと涙を誘い、直後から再演が望まれていた。今回はキャスト・スタッフを一新、さらにより良い作品を目指して、新たに上演する。その作品へ大林宣彦監督からのメッセージが届いた。

【コメント】
大林宣彦監督
映画青年と思っていた海象くんが今回舞台演出に挑戦すると聞き、しかも美術はうちの美術監督の竹ちゃん夫婦がやるということ、とても期待しています。
戦後だと思っていたら、中高生が「自分たちは戦前世代だ」と言いはじめました。戦争の空気を感じられる今だからこそ、僕たち表現者は「戦争などいらない」ということをきちんと伝えていかなければなりません。海象くんがこの作品を選んだということも感慨深いです。本番を楽しみにしています。

【公演情報】
オフィス・REN  プロデュース
『かげぜん』
演出:林 海象
作・演出補:増澤ノゾム
出演:上遠野太洸、相楽伊織/
八神蓮、増澤ノゾム、桜岡あつこ、椎名茸ノ介、織田あいか、梶野稔、佐藤みきと/
斉藤とも子
●2020/1/22~26◎紀伊國屋ホール
〈料金〉一般¥6,800 アンダー22¥ 5,000(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
●2020/1/29~26◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈料金〉一般¥6,500 アンダー22 ¥4,800(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉オフィス・REN 03-6380-1362(平日12時~18時)
〈公式サイト〉http://o-ren.com/kagezen/

 

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