お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

「シアタートラム・ネクストジェネレーション」2年ぶりの開催で『安住の地』が登場!

世田谷パブリックシアターが新しい才能の発掘と育成を目指す「シアタートラム・ネクストジェネレーション」。

1年に1度、公募により選ばれた団体にシアタートラムでの上演機会を提供し、公演実施にあたっては劇場がサポートを行っている人気シリーズで、これまで、快快 -FAIFAI-・FUKAIPRODUCE 羽衣・てがみ座・スズキ拓朗・開幕ペナントレース・泥棒対策ライト・to Rmansion・らまのだ・悪い芝居など、現在演劇界で活躍中の多くの才能を輩出してきた。2年ぶりの上演となる第14弾の今回は、旗揚げからわずか5年、急成長を見せる『安住の地』が登場する。

「安住の地」は、演劇の概念にとらわれることなく、エネルギッシュなパフォーマンスと空間性でインパクトを与える作品を創る一方で、静動的な作品に取り組むなど、舞台芸術の可能性に挑みながら活動している。演劇のみならず映像・写真などを手掛ける個性豊かな14名のアーティストが所属、メンバーは20代後半~30代前半と若い世代が集うフレッシュな集団。

関西の劇場や美術館の育成プログラムで選出されたのち、豊岡演劇祭やストリートシアターフェスストレンジシード静岡などのフェスティバルにも参加、京都の急先鋒として頭角を現し、関東においてもかながわ短編演劇アワード2021グランプリ受賞(2021年)、第12回せんがわ演劇コンクールオーディエンス賞(2022年)を立て続けに受賞するなど、活動の幅を全国に広げて、いま、もっとも注目されるカンパニーとなっている。

「安住の地」は作家と演出家を固定することなく作品ごとに担当を変えているほか、共同脚本・演出にも取り組むなど、従来の「劇団」という枠にとらわれない新しいスタイルの劇団で、本作『凪げ、いきのこりら』は岡本と私道の共同脚本・演出3作目、劇団にとって東京での単独公演は今回が初となる。

昨今において目にすることが増えている「多様性」。親和で友好的な感覚のある言葉に対して、まだ20代である彼らが抱く違和感や疑念をテーマに、いざこざや奪い合いの先に生まれる“不協和音の先にある共生”を描く。

人種や国籍、性別、宗教、価値観……様々な「多様性」の前に立ちはだかる「固定概念」から生まれる「対立」。その対立の果てに和解はあるのか、もしくは和解せずに「多様性」を成立させることは可能なのか。矛盾のようにも思える概念に、岡本昌也・私道かぴ両名による共同脚本・演出のタッグで挑む。

異なる作風の2人だが、お互いの感性を合わせ、それぞれの良さが際立つように生み出された作品は、様々なアーティストが集う『安住の地』というグループを表しているかのごとく、繊細かつ大胆で多面的な印象を残す。

今波に乗っている“新時代”の作風で、可能性と躍動感あふれるアーティストたちが織りなす舞台となっている。

《あらすじ》
はるか未来。地球の環境は21世紀から著しく変化した。生き物の住処として残されたのは極東の島、かつて標高3776mを誇った「フジヤマ」旧山頂、ただ一ヶ所のみ。そこへ、人間・獣人・動物・妖怪・怪物…その他あらゆる生き物たちが住処を求めて集まってくる。それぞれの言語や文化を駆使し、住処、正義、存続をかけた種族を超える争いが今、始まろうとしている──!

【公演情報】
シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.14
安住の地 第 8 回本公演
『凪げ、いきのこりら』(読み:なげ、いきのこりら)
主宰:中村彩乃
脚本・演出:岡本昌也 私道かぴ
出演:森脇康貴 日下七海 山下裕英 沢栁優大 池浦さだ夢(男肉 du Soleil) 古野陽大 金谷真由美
●12/16~18◎シアタートラム
※全公演にプレ・ポストトークあり。
〈料金〉一般3,500円 高校生以下1,750円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※各種割引あり、託児サービス、車椅子スペース取扱いあり
〈一般発売日〉2022年11月6日(日)
〈チケット問い合わせ〉
世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00~19:00)
世田谷パブリックシアターオンラインチケット https://setagaya-pt.jp/

記事を検索

観劇予報の最新記事

草彅剛・主演のシス・カンパニー公演『シラの恋文』ビジュアル公開!
数学ミステリーミュージカル『浜村渚の計算ノート』開幕!
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』井上芳雄最終日の写真到着&再演発表!
 「池袋演劇祭」まもなく開幕!
加藤拓也の最新作『いつぞやは』開幕!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報