「が~まるちょば LIVE 2021STORIES “ PLEASE PLEASE MIME ”」合同取材会レポート
約 20 年間に渡ったデュオでの活動に終止符を打ち、2019 年よりソロアーティストとしてその名を継続している「が~まるちょば」が、ソーシャルディスタンスを保つ必要がある今だからこそ、ソリストとして意味のある舞台芸術作品を届けるとして話題の「が~まるちょば LIVE 2021 STORIES “ PLEASE PLEASE MIME ”」。そのの合同取材会が10 月15日に行われた。
“ PLEASE PLEASE MIME ”は、テレビでよく見るトランクを使うショーではなく、舞台芸術としてストーリー仕立ての作品のみを上演する今回のステージ。
まず、そのことについて聞かれると、「二人のときには、パフォーマンスと舞台作品の2パターン、つまり〈パントマイムと呼べるかどうかはわからないストリートショーのパフォーマンス〉と、〈台本があって作りこんで、モヒカン姿でもなく、言葉をしゃべらない役者として舞台作品〉という二足の草鞋でやっていて。パントマイムって、台本があるんですよ。ご存知ですか? 僕の舞台作品としてのパントマイムには台本があり、物語を演じています。今回はそれをやります」。
また「時代が変わって情報が速くなって、SNSとかが浸透していくと、どうしてもストリート・パフォーマンス的なものが先走りして、が~まるちょばが世界中でも〈モヒカン姿の二人の面白い存在〉という認識がものすごく強くなって、ストリート・パフォーマーとしての部分が先走っていったんですよね。困ったもんだなと思っていたら、世界中を回っていたときに、パントマイムというものが、かなりマイナー、ひどいときにはつまらないものとして認識されていたんですよ。それがものすごく悲しくて。 僕は、自分のことを表現者として〈 パントマイムの人〉 だ と思っている 。僕自身は本当にパントマイムの力というものを信じていて,愛しているので、それを世の中に知ってもらいたい。 」と語る。
「パントマイムはマルセル・マルソーさんのイメージがものすごく強くて、もちろん彼も本心ではないと思うんですけど、ないものをあるように見せる表現がイリュージョンとして捉えられてしまうパントマイムというものに、僕としては不満があるので、今回はトランクとかパフォーマンスっていうものを排除して、ひとりのパントマイム・アーティストとして舞台に立って、認識してほしいという思いがあって、今回のようないきさつになりました」と説明。
1月の公演では、過去のステージでも話題を集め、自身もまた「パントマイム への意識が絶対に変わってくれると思う 」と語る 作品『指環』をはじめ、だまざまなキャラクターを演じるショートスケッチでは 新作も予定 。 トレードマークであるモヒカン姿をほぼ封印し、セットや言葉を使わずに身体ひとつで展開しながら、観客の笑いや涙を誘う。
ソリストとして舞台で表現する〈意味のあるパフォーマンス〉に挑むことを改めて問われると、「パン ト マ イ ムっ て言 葉を 使 わない 、 だ け れど も 言葉 以 上の こと が 伝 わる ん です よ ね 。 それって、画面の中を通してできるのかっていうと、画面って誰かが切り取ったものが見ている人の前に届けられてるっていうだけで、舞台の場合は切り取る部分はお客さんの選択肢もありますし、(映像とは)違う部分があるので、(舞台を)続けなければいけないんだろうなっていうのはあります。ソリストとして……舞台あっての僕という思いがあって、僕の場合は、帰るところが舞台というか。人を前にしてやることが(僕の)帰るところになる、ということですね」と、舞台への愛を語った。
会見を通じて、「ひとりになっても僕のやるべきことは変わってないし、 気持ち的にパントマイムというものを知ってもらいたいという思いが強くなりました」と話した。
その新たな挑戦とも言える、「が~まるちょば LIVE 2021 STORIES“ PLEASE PLEASE MIME ”」をお見逃しなく。
【公演情報】
「が~まるちょば LIVE 2021 STORIES “ PLEASE PLEASE MIME ”」
作・演出・出演:が~まるちょば
●1/20~24◎紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
〈料金〉前売・当日 5,000 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈一般発売〉2020 年 11 月 21 日(土)AM10:00~
〈公式サイト〉 http://www.gamarjobat.com/
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)