横山拓也・作、上田一軒・演出『あたしら葉桜』二本同時上演!
岸田國士初期の名作「葉桜」をモチーフに、横山拓也が現代的な視点から母娘を描く『あたしら葉桜』を二本同時上演する公演が、4月に東京と大阪で開催される。
口語劇のパイオニアといえる岸田戯曲とiakuの関西弁口語を並べることで、その影響や系譜を確認し、エンタテインメントに昇華するという企画だ。
演出は、iakuで長く横山とコンビを組んできた上田一軒。キャストには第20回(2017年度)関西現代演劇俳優賞・女優賞の林英世と同・奨励賞の松原由希子の関西の実力派女優の二人が並ぶ。
【ごあいさつ】
横山拓也
現代のテレビドラマなどに見る口語セリフの第一人者とも言われる岸田國士。セリフの書き様に徹底的こだわった岸田國士にシンパシーを持っています。彼の初期作品の数々から、当時に生きる人たち(庶民よりは少し裕福な人たち)の日常のニオイが嗅げる面白味は、戯曲が時代を越えて存在する意義を感じさせてくれます。私もセリフにこだわった作品づくりを行なっているので、いつか時代を経ても楽しんでもらえるものを書ければ、と思っています。『葉桜』(朗読)と『あたしら葉桜』の連続上演は、二つの時代と、二人の作家を並べて見つめる企画です。文豪に肩を並べる気はさらさらありませんが、こうやって勝手に真っ向勝負を挑めるのはなかなか楽しいです。コロナで中止になってから3年。ようやくリベンジの時が来ました。劇場でお会いできますことを、心より楽しみにしています。
【あらすじ】
娘の見合い相手の態度が気に入らない母。娘の気持ちも煮え切らない。母の部屋で、娘の結婚を巡ってとりとめのない会話が繰り広げられる(『葉桜』あらすじ)。
大正時代、岸田國士が妹のお見合いを題材に書いたと言われる戯曲を、現代の恋愛観、結婚観に準えて再構築。 “アイネキュッヘンシャーベ”が逃げ込んだ和室で、海外赴任が決まった恋人のことを相談しているうちに、母と娘は自分たちの歴史や未来について思いを馳せる。
【公演情報】
『あたしら葉桜』
作:横山拓也
演出:上田一軒
出演:林英世、松原由希子(匿名劇壇)
●4/15~23◎東京 三鷹市芸術文化センター 星のホール
〈料金〉一般/前売3,500円 当日4,000円 財団友の会会員/前売3,000円 当日3,500円 U-25(25歳以下)/前売2,000円 当日2,500円[当日、年齢が確認できる書類要] 高校生以下/前売・当日とも1,000円[当日学生証要](全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈早期観劇割引〉前売:一般3,000円 財団友の会会員2,500円 当日:一般3,500円 財団友の会会員3,000円 U-25(25歳以下):前売1,500円 当日2,000円[当日、年齢が確認できる書類要] 高校生以下:前売・当日とも500円[当日学生証要](全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※「U-25」及び「高校生以下」は、いずれも公演当日の年齢。
〈一般発売日〉2月17日(金)
〈お問い合わせ〉三鷹市芸術文化センター 電話予約0422-47-5122(午前10時~午後7時)
インターネット予約(事前登録=無料が必要となります) http://mitaka-art.jp/ticket/
●4/28~30◎大阪 インディペンデントシアター2nd
〈料金〉前売3,500円 当日4,000円 U-25(前売・当日共)前売2,200円 高校生以下(前売・当日共)1,100円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※「U-25」及び「高校生以下」は当日年齢を確認できるものを提示
〈一般発売日〉2月18日(土)
〈iaku公式サイト〉http://www.iaku.jp/information
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