市川團十郎白猿が通算300回目となる『勧進帳』の弁慶役を披露!
歌舞伎座で11月7日に開幕した市川海老蔵改め市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十一月吉例顔見世大歌舞伎」。連日大入りの賑わいをみせる歌舞伎座にて、11月15日、市川團十郎が通算300回目となる『勧進帳』の弁慶役を勤めた。
『勧進帳』では10代後半から四天王を度々勤め、「弁慶を勤める父(十二世團十郎)、高麗屋(白鸚)のおじさん、天王寺屋(五世中村富十郎)のおじさん、松嶋屋(仁左衛門)のおじさんの呼吸を感じながら生活しました」と本公演に向けた事前インタビューで語っている團十郎。
弁慶の初演は21歳、市川海老蔵時代の平成11(1999)年1月の浅草公会堂。初演では父の指導を受けた。
弁慶について、「一番大事なのは、義経を守ることです。義経主従が山伏の姿で落ちて行くのは、頼朝側にも知られています。ですから、義経が花道で口にする“いかに弁慶”という台詞は憂いです。武蔵坊弁慶という武勇に長けた男性が、若く優秀な武将である義経に惚れ込んで、命懸けで守ろうとする。それが絶対的なベースにあります。その気持ちは初演以来変わりません」(11月公演筋書よりコメント抜粋)
團十郎として迎えた300回目となる『勧進帳』弁慶では、緊張感あふれる舞台の締めくくり、最後の飛び六方では満席の会場から割れんばかりの拍手が起こり、記念となる舞台は大いに盛りあがった。
【公演情報】
市川海老蔵改め 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露 八代目 市川新之助初舞台
『十一月吉例顔見世大歌舞伎』11月7日(月)初日→28日(月)千穐楽
〈公式サイト〉https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/768
『十二月大歌舞伎』12月5日(月)初日→26日(月)千穐楽
〈公式サイト〉https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/770