お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)×KAAT『ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~』ビジュアル発表!

KAAT神奈川芸術劇場にて、本年11月に上演される『ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~』は、アウトサイダーにしてトップランナーという、特異なポジションで日本演劇界を席巻し続けるケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、 初めてKAAT で新作を書き下ろす作品だ。

劇場空間を作品に合わせて大胆に変形、舞台表現の無限の可能性を追求する KAAT ならではの作品をとKERA が選んだ題材は、これまでも度々取り上げてきた敬愛する作家・フランツ・カフカ。「失踪者」「審判」、そして遺作長編とされていた「城」に続く、カフカの 4 作目の長編小説の遺稿が発見されたとしたら!? それが舞台化されたとしたら!? 誰も知らないカフカの未発表長編の舞台化に KERA が挑戦。彼のマジカルな想像力が幻視する、ありもしないカフカ作品の捏造。今年一番の話題作。この度完成したビジュアルは、中央に大きく配置されたフランツ・カフカ自身を、今作の豪華出演者の顔写真が取り囲むビジュアルとなっている。

KERA作品初登場の多部未華子を中心に、『陥没』では好演が光り、大きなインパクトを残した瀬戸康史、TEAM NACSの個性派俳優・音尾琢真、いまやドラマ・映画でかかせない存在となった渡辺いっけい、KERA上演台本・演出『8月の家族たち』での演技が高い評価を得た麻実れい、さらにKERA作品への出演を熱望していた村川絵梨、谷川昭一朗、武谷公雄。そして緒川たまき、ナイロン100℃から参加の犬山イヌコ、大倉孝二、吉増裕士、菊池明明、伊与勢我無といった一癖も二癖もある個性豊かな出演陣に、振付の小野寺修二、音楽の鈴木光介が加わることで、どんな化学変化が起こるのか、今秋一番の衝撃作になりそうだ。

【コメント】

ケラリーノ・サンドロヴィッチ

近頃発見されて話題となった、フランツ・カフカの長編小説の遺稿。これをすかさず舞台化しようという企みが、この度の公演である。困難な上演になるだろう。なにしろ、そんな遺稿なんて見つかってないのだから。
カフカ(1883~1924)は、お馴染みの『変身』をはじめとした数々の短編小説と、『失踪者(アメリカ)』、『審判』、『城』の3本の未完の長編小説(『審判』は途中が欠落、他の2作は文字通りの未完)を遺し、親友の編集者マックス・ブロートに「遺稿は全て焼き捨ててほしい」と言い遺して天に旅立った。死因は、当時まだ不治の病だった結核。マックスは約束を反故にし、焼き捨てるどころか、全集を出版した。ひどい話だが、そのおかげで今、我々はカフカの、カフカにしか書けない小説を、幾度でも読むことができる。そして、死後100年近くを経ての、新たな長編原稿の発掘。発掘されてないのだけれど。
発掘されてない以上読めるはずがない。故に私はまだこの小説を未読だ。きっと前例に漏れず、欠損だらけだろうと憶測する。ラストシーンはあるのだろうか。全体がないのだからあるわけがないが。
『ドクター・ホフマンのサナトリウム』というのは、彼が最後の数ヶ月を過ごした療養所である。ということは、『城』のあとに書かれたのだろう。書かれてないのだけれど。「 カフカ第4の長編」は、まだ見ぬ「カフカ最後の長編」だ。人生の終焉を見つめ、それまでにない「新しいカフカ」が見つかるやも知れぬ。困難な公演だ。せめて遺稿が見つかっていればもう少し楽だろうに。

【公演情報】
KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~』
作・演出◇ケラリーノ・サンドロヴィッチ
振付◇小野寺修二
音楽◇鈴木光介
出演◇多部未華子 瀬戸康史 音尾琢真 大倉孝二 村川絵梨
谷川昭一朗 武谷公雄 吉増裕士 菊池明明 伊与勢我無
犬山イヌコ 緒川たまき 渡辺いっけい 麻実れい
王下貴司 菅彩美 斉藤悠 仁科幸
演奏◇鈴木光介(Tp)  向島ゆり子/高橋香織(Vn)  伏見蛍(Gt)  関根真理(Per)
●11/7~24◎KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
〈チケット発売〉8月24日(土)一般発売
〈料金〉S席9,500円  A席7,500円/U24チケット(24歳以下)4,750円/高校生以下割引(高校生以下)1,000円/シルバー割引(満65歳以上)9,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
https://www.kaat.jp/d/DrHoffman
●11/28~12/1◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈お問い合わせ〉芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255(10:00~17:00 月曜休※祝日の場合翌日)
http://www.gcenter-hyogo.jp/
●12/14・15◎北九州芸術劇場 中劇場
〈お問い合わせ〉北九州芸術劇場 093-562-8435(10:00~18:00 土日祝除く)
http://q-geki.jp/
●12/20~22◎穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
〈お問い合わせ〉プラットチケットセンター 0532-39-3090(10:00~19:00 休館日除く)
https://www.toyohashi-at.jp/

記事を検索

観劇予報の最新記事

新作ミュージカルいよいよ開幕!『怪人と探偵』フォトコール&初日会見レポート!
水樹奈々・平原綾香ら初演キャストが再び集結! ミュージカル『ビューティフル』来年11月に帝劇で上演!
鈴木拡樹&三浦宏規“Wヒロキ”競演のミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』ビジュアルと全キャスト発表!
センセーショナルなサスペンス劇『私に会いに来て』上演中!藤田玲インタビュー
ゲキ×シネ『修羅天魔~ 髑髏城の七人 Season 極 』11月8日より全国の映画館にて順次上映開始!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報