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新派朗読劇場『杉山さん』『残菊物語』6月に開催決定!

新派アトリエの会では、この度、本年6月18日(日)、19日(月)に東京・三越劇場にて新派朗読劇場『杉山さん』『残菊物語』を上演する。

本年2023年は、明治維新後の文明開化の時代に、1888年(明治21年)演劇にも新たな波が巻き起こった中で、江戸時代からの「歌舞伎」とは異なる新しい演劇として生まれた「新派」が創始してから135年の記念の年となる。

新派の本公演では、六月新派喜劇公演『三婆』(6月3日初日→25日千穐楽)を賑々しく開催するが、若手は良質の現代劇と定評のある古典作品の朗読で新派135年を飾る。

『杉山さん』は、劇団・東京ストーリーテラーの主催で劇作家の久間勝彦が、2017年に書き下ろした朗読作品。母の再婚相手に最初は反発していた娘が、時間の経過と共に打ち解けていく心に沁みる作品。2022年9月の新派初演の好評に引き続き、一部キャストを新たに再演する。

石原舞子

出演は、劇団新派の石原舞子、喜多村次郎、小山典子、川上彌生は初演そのままに、大野梨栄がヒロインの娘遥に、喜多村一郎が息子拓海に初挑戦する。

続く『残菊物語』は、1937年に花柳章太郎・初代水谷八重子・初代喜多村緑郎により初演され、その後度々再演されている新派芸道物の代表作。五代目尾上菊五郎の養子菊之助と、乳母として奉公にあがっていたお徳との道ならぬ恋を描いた悲恋物語の傑作。今回は、村松梢風・巌谷槇一の小説のエピソードを取り入れ、芸能史としても重厚に作り上げる。

瀬戸摩純

丹羽貞仁

出演は、近年新派の名作を手掛け成長し続けている劇団新派の瀬戸摩純がお徳に挑戦し、柳田豊・小山典子が脇を固め、若手花形の川上彌生・喜多村一郎・喜多村次郎が大役に挑み、石原舞子・大野梨栄が語りをつとめる。さらに、ゲストの丹羽貞仁が所縁のある菊之助役を初役で勤める事も話題となっている。

伝統を踏まえた上での新しい演劇の創造を目指している新派アトリエの会が、新派135年記念に贈る特別な2日間の公演に期待したい。

【公演情報】
新派朗読劇場
一、朗読『杉山さん』
作:久間 勝彦
演出:成瀬芳一
出演
母:石原舞子
杉山さん:喜多村次郎
祖母:小山典子
拓海:喜多村一郎
遥:大野梨栄
語り:川上彌生

二、朗読『残菊物語』
原作: 村松梢風
脚本:巌谷槇一
構成・演出:成瀬芳一
出演
お徳:瀬戸摩純
尾上菊之助:丹羽貞仁
五代目菊五郎:柳田 豊
お里:小山典子
栄寿太夫・粂吉:喜多村一郎
元俊:喜多村次郎
お稲 ・おつる:川上彌生
語り:大野梨栄
語り:石原舞子

●6/18・19◎三越劇場
〈料金〉 S席4,000円 A席3,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈一般発売日〉4月30日(日)10:00~
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489(10:00~17:00) または03-6745-0888
チケットWeb松竹 検索
〈公式サイト〉https://www.shochiku.co.jp/shinpa/news/20230317_02.html

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