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新国立劇場『貴婦人の来訪』開幕!

新国立劇場でシリーズ「声 議論, 正論, 極論, 批判, 対話…の物語」第三弾『貴婦人の来訪』が6月1日開幕した。

本作は、フリードリッヒ・デュレンマットの代表作で、億万長者の貴婦人の「正義」の復讐により、貧しい町人達が全体主義的に仲間を死に追いやる「悲劇的喜劇」。

1956年に初演。全体主義へと傾倒していった社会への痛烈なアンチテーゼとして話題を呼び、その後、世界各国で多くの演出家の手によって上演され、舞台のみならず、映画やオペラ、ミュージカルとしても上演され続けている。

今回の上演は文学座の五戸真理枝が演出。秋山菜津子や相島一之をはじめ実力派揃いのキャスト陣が名を連ねている。

《あらすじ》
小都市ギュレン。「ゲーテが泊まり、ブラームスが四重奏曲を作った」文化都市も昔の話、今は荒れはて、町全体が貧困に喘いでいる。
ある日、この町出身の大富豪クレール・ツァハナシアン夫人が帰郷する。町の人たちは、彼女が大金を寄付し、町の経済を復興させてくれるのではないかと期待に胸を膨らませる。
夫人は人々の思惑通り、巨額の寄付を申し出るが、同時に一つだけ条件をつける。
「寄付はするが、正義の名において、かつて私をひどい目に遭わせた恋人を死刑にしてほしい」…。

【コメント】
演出:五戸真理枝
遊び心であふれかえった『貴婦人の来訪』が出来上がりました
戯曲に刻まれた人間社会への厳しい批判や絶望感は、舞台の上で、笑いや悲しみや楽しさ、美しさに変換されます。
デュレンマットが、そして今回のキャスト、スタッフの面々が、議論を重ね、正論や極論を超えたところにある解を真摯に探求した結果、人間批判をどんな舞台表現に昇華したのか。お客様に体感していただきたいと思っております。
これは、不安を抱え未来を疑いながら生きる人の心にも、深く共鳴しうる物語。
さて、ここからどこへ行きましょうかと、前進する、あるいはその場にとどまる元気をくれる物語だと感じています。
劇場で繰り広げられる対話に、是非ご参加ください。

【公演情報】
『貴婦人の来訪』
作:フリードリヒ・デュレンマット
翻訳:小山ゆうな
演出:五戸真理枝
キャスト:
秋山菜津子 相島一之
山野史人  加藤佳男 外山誠二 福本伸一 津田真澄 山本郁子 斉藤範子
高田賢一 清田智彦 谷山知宏 髙倉直人 田中穂先 福本鴻介 田村真央
●6/1~19◎新国立劇場 小劇場
〈料金〉A席7,700円  B席3,300円 Z席1,650円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
*Z席(各日10席)公演当日朝10:00から、新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売。先着販売後、残席がある場合は、公演当日の開演2時間前からボックスオフィス窓口でも販売。電話予約不可。
*当日学生割引:公演当日残席がある場合、Z席を除く全ての席種について50%割引にて販売。要学生証。電話予約不可。
*新国立劇場では、高齢者割引(25歳以上5%)、障害者割引(20%)、学生割引(5%)、ジュニア割引(中学生以下20%)など各種の割引サービスあり。
〈チケット問い合わせ〉
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス http://pia.jp/nntt/
〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp/play/der_besuch_der_alten_dame/

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