中村獅童・中村勘九郎・中村七之助の赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』ビジュアル発表!
中村獅童、中村勘九郎、中村七之助が本年5月5日からTBS赤坂ACTシアターにて上演する新作歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』。そのビジュアルが発表された。
手がけたのは気鋭の画家石川真澄。2015年の映画『STAR WARS歌舞伎』の浮世絵「星間大戦絵巻」で大反響を呼び、KISSやDavid Bowieなど世界的ミュージシャンとのコラボレーションでも知られている。このほど約3ヵ月の製作期間を経て今回の浮世絵が完成した。
赤坂大歌舞伎は2008年9月、十八代目中村勘三郎による「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言から始まり、2013年からは、亡き中村勘三郎の遺志を継いだ中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に、赤坂大歌舞伎の新たな歴史の1 ページが開かれ、勘三郎の当り狂言であった『怪談乳房榎』や、蓬莱竜太の作・演出による新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』(2017年)などを上演してきた。
約3年ぶりの赤坂大歌舞伎となる今回の『怪談 牡丹燈籠』は、三遊亭圓朝の長編落語が原作で、三大怪談噺の一つと呼ばれ、明治25年に歌舞伎 になって以降、これまで何度も上演されてきた人気演目。今回は中村獅童も加わり、脚本と演出には、昨年放送されたテレビドラマ版でも脚本・演出を手掛けた源孝志を迎え、原作落語にある人間模様の面白さを再発掘し、新たな解釈も加えた新作に挑む。
男女の愛憎、富を手に入れ狂い出す人生、忠義ゆえに企んだ仇討ち・・・ 情事とサスペンスまでもが絡み合う人間の煩悩や本質を、今後の歌舞伎界を担う人気役者たちが競演する、令和版の『怪談 牡丹燈籠』となる。
石川真澄コメント
日本三大幽霊の一人、お露で有名な「怪談 牡丹燈籠」。タイトルに「怪談」とついていますが、その要素は全体の一部の描写にすぎず、物語本来のテーマは、やはり「人間の業」でしょう。
今回のビジュアルは、象徴としてのお露に、人間のもつ業の深さ、怖さを込めて制作しました。手に持つ団扇の柄は、美しいお露の霊を牡丹に見立てているのと同時に、美しい花に引き寄せられる蝿も、惑わす方の牡丹もまた業である、という意味合いも含めています。
「幽霊より、人間の方が恐ろしい」・・・一見、幽霊として描かれたお露の絵から、そんなイメージを感じて取っていただけたら幸いです。
【公演情報】
赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』
原作:三遊亭圓朝
脚本・演出:源孝志
出演:中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、山口馬木也、木場勝己 他
●5/5~24◎TBS赤坂ACTシアター
〈料金〉S席13,500円 A席8,000円 B席4,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~18:00)
〈公式サイト〉 https://www.tbs.co.jp/act/event/ookabuki2020/