小さな恐竜・ワワフラミンゴが、シアターイーストで『くも行き』を上演!
2004年の旗揚げより、女性キャストを中心としたオフビートで、楽しく不思議な世界を作り続けてきた劇団・ワワフラミンゴが、いつものカフェやギャラリーなど小さな空間から抜け出し、男性キャストも交えつつ、(いつもより)広々とした東京芸術劇場シアターイーストに登場する。
主宰である鳥山フキの見聞きしたものや感じたもの、俳優達の話から自身の生活に至るまでを作品に反映するその作風はいつも通りで、静かに喋る俳優達が、とぼけと夢の混じる12月の物語を演じるという。今回の公演は、なかなか観ることの出来ないワワフラミンゴの大舞台での小革命!?
【鳥山フキ(作・演出家/ワワフラミンゴ主宰)コメント】
ワワフラミンゴの本公演は3年続けて12月です。今年も精一杯頑張ります。
広ーい劇場で静かに喋る役者たちが小活躍をします。派手な事があるわけではないですが、時には変わった事があるかもしれません。
これが終わればお正月です!
【古川日出男(作家)推薦コメント】
私は最近宇宙論に凝っているのだが、ワワフラミンゴの公式も発見した。シンパシーをSで表記して、「非S=S」である。わかるけどわからない、というより、伝わらないのに伝わる? え・・・・・・。普通、こんな数式は世界を壊滅させるのだが、なぜだか成り立つ。鳥山フキさんの脚本は、その台詞の語尾につねにヤバさが播種されるのだけれども、このことが役者たちの身振りや、発語や、それから空間の使われかた等にそのまま反響している。そうだ、これはヤバい語尾のような劇空間なのだ。稀有である。かつ、あいまいな語尾こそが日本の現代なのだとしたら、ワワフラミンゴは最先端である。困った。しかし事実だ。オリンピックより優先させたい劇団がここにある。
【公演情報】
12月のワワフラミンゴ
『くも行き』
作・演出◇鳥山フキ
出演◇北村恵 生実慧 佐伯さち子 椎橋綾那 多賀麻美(青年団) 森すみれ 柳沢茂樹
12/18(水)~22(日)◎東京芸術劇場シアターイースト
料金/一般:2,800円 U-25:2,500円 高校生以下:1,000円(一律)
(当日券は各回200 円増し)