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「ニーベルングの指環」四部作中最も感動的な『 ワルキューレ』 間もなく開幕! 

新国立劇場「 ワルキューレ 」2016年公演より 撮影:寺司正彦

新国立劇場オペラでは、超大作「ニーベルングの指環」四部作中の最人気作にして最も感動的な『ワルキューレ』が、3月11日に開幕する。(23日まで5ステージ)

『ワルキューレ』は「指環」全4部作の中で最も人気が高く、単独で上演される機会も多い作品で、ジークムントと双子の妹ジークリンデの禁断の愛、神々の長ヴォータンと愛娘ブリュンヒルデの永遠の別れなど、哀切に満ちた物語が甘美な音楽でドラマティックに描かれる。「ワルキューレの騎行」をはじめ、ジークムントの「冬の嵐は過ぎ去り」、「ヴォータンの告別」などコンサートで独立して演奏されることも多い有名曲ばかりだ。

新国立劇場では2015年から3年間をかけて上演し、明快でかつ哲学に満ちた美しい舞台と反響を呼んだ巨匠ゲッツ・フリードリヒの「指環」。中でも最もドラマティックな『ワルキューレ』は、「指環」のエッセンスが最もストレートに伝わるプロダクションとなっている。

新国立劇場「 ワルキューレ 」2016年公演より 撮影:寺司正彦

指揮台には予定していた飯守泰次郎の降板を受け、大野和士オペラ芸術監督自らが立つ(最終公演は新国立劇場音楽チーフ・城谷正博が指揮)。

また出演を予定していた招聘キャストは、緊急事態宣言の延長に伴い、新型コロナウイルスの感染症に係る入国制限措置により出演が不可能となった。これにより大野のもと、ワーグナー歌いとして世界第一線で躍進中のミヒャエル・クプファー=ラデツキー、日本が生んだ世界的ワーグナー歌手藤村実穂子、そして日本屈指のワーグナー歌手の地位を確かにした池田香織、ドラマティックな声と叙情的な表現力を持つ小林厚子ら日本屈指のワーグナー歌手たちが入魂の演奏を繰り広げる。
そして注目のジークムント役は、第1幕は村上敏明、第2幕は秋谷直之が出演することが決まった。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_019622.html

新国立劇場「 ワルキューレ 」2016年公演より 撮影:寺司正彦

新国立劇場「 ワルキューレ 」2016年公演より 撮影:寺司正彦

【あらすじ】
第1幕/戦いの末、追手から逃げるジークムントは、森の中の家に入り倒れ込む。ジークリンデは驚きながらも介抱する。帰宅した夫フンディングは、男の顔が妻と瓜ふたつなことを訝る。ジークムントは身の上を語る。母は殺され、双子の妹とは生き別れ、父も行方不明になった、と。ジークムントこそ今追っていた敵だと気づいたフンディングは、今晩は客として迎え入れるが明朝は決闘だと言い放って部屋を離れる。家のトネリコの木に刺さる剣。誰も引き抜けなかったが、ジークムントは難なく引き抜き、これこそ父が約束した霊剣 ノートゥングだと悟る。2人は生き別れた双子の兄妹だと分かり、運命的な恋に落ち、家を出る。

第2幕/ジークムントとジークリンデは神ヴォータンと人間の間の子であり、ヴォータンは、息子とフンディングの決闘で息子を勝たせるつもりでいた。しかし結婚の神・妻フリッカに双子の結婚を咎められ、息子の勝利を取り上げることにする。その役目をヴォータンの最愛の娘でワルキューレ(戦乙女)の 1人ブリュンヒルデに任せる。ブリュンヒルデはジークムントに死の定めを伝えるが、彼の思いに心打たれ、助けることを決意。しかしジークムントの持つ霊剣ノートゥングはヴォータンの力で粉々になり、ジークムントはフンディングに刺されて死ぬ。ブリュンヒルデはジークリンデと逃げる。

第3幕/亡くなった英雄の魂を運 ぶワルキューレたちが岩山に集まっている。そこにジークリンデを連れたブリュンヒルデが、助けを求めにやって来る。ブリュンヒルデは一番速い馬を用意し、ジークムントとの新しい命を宿 したジークリンデを森へ逃がす。命に背いたブリュンヒルデに怒るヴォータンは、彼女の力を奪い、眠りに閉じ込め、目覚めさせた男の妻になるという厳罰を与える。ブリュンヒルデは、炎に囲まれた岩山で深い眠りに落ちる。

新国立劇場「 ワルキューレ 」2016年公演より 撮影:寺司正彦

【公演情報】
新国立劇場 2020/2021シーズンオペラ
ワーグナー 楽劇「ニーベルングの指環」第1日
『ワルキューレ』
全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉
指 揮 :大野和士(3/11 日・14 日・17 日・20 日)、城谷正博(23 日)
演 出 :ゲッツ・フリードリヒ
美術・衣裳:ゴットフリート・ピルツ
照明: キンモ・ルスケラ
再演演出:澤田康子
舞台監督:村田健輔
管弦楽 :東京交響楽団

出演:
ジークムント・・・村上敏明(第1幕)秋谷直之(第2幕)
フンディング・・・長谷川 顯
ヴォータン・・・ミヒャエル・クプファー=ラデツキー
ジークリンデ・・・小林厚子
ブリュンヒルデ・・・ 池田香織
フリッカ ・・・藤村実穂子
ゲルヒルデ ・・・佐藤路子
オルトリンデ ・・・増田のり子
ヴァルトラウテ ・・・増田弥生
シュヴェルトライテ ・・・中島郁子
ヘルムヴィーゲ ・・・平井香織
ジークルーネ ・・・小泉詠子
グリムゲルデ ・・・金子美香
ロスヴァイセ ・・・ 田村由貴絵

●3/11、14、17、20、23◎新国立劇場オペラパレス
〈料金〉 S席27,500円 A席22,000円 B席15,400円 C席8,800円 D席5,500円 Z席1,6520円(全席指定・税込・未就学児入場不可)
※当日学生割引(50%)、ジュニア割引、高齢者割引、障害者割引、学生割引など各種割引あり。
〈お問い合わせ〉
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10~18時)
新国立劇場Webボックスオフィス  http://pia.jp/nntt/
〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/

 

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