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東宝演劇いよいよ再開!新作オリジナルミュージカル2本立てライブ映像配信作品 「TOHO Musical LAB.」製作発表!

新型コロナの影響により、3月下旬から休止となっていた東宝演劇が7月からいよいよ再開する。その第一弾として行われるのが無観客・ライブ映像配信で、シアタークリエの劇場空間から届けられる新プロジェクト「TOHO Musical LAB.」。長く休館していたシアタークリエを「 LAB.」(実験室)に見立て、最旬のスタッフ、キャストと共に新たなオリジナルミュージカルを生み出し、劇場に再び灯をともす為のプロジェクトとなっている。

通常は一年年以上かけて製作されるオリジナルミュージカルを、30分の短編2本立てという形で、作・演出家へのオファーから1ヶ月弱、稽古期間2週間の異例の速度で製作し、無観客・ライブ配信による一夜限りの公演という、全てが東宝ミュージカルにとって初の試み。コロナ禍による様々な制限を逆手に取った、全編書き下ろし楽曲、生演奏での舞台が繰り広げられる。

そんな挑戦に賛同したのが、イマジネーションの力でどこにでもいける少女が、1つだけ叶えられないのは彼に触れることだった、という物語『Happily Ever After』を紡いだ脚本・演出の根本宗子と、キャストの生田絵梨花と海宝直人。
そして、「聴衆のいない音楽会」を開く旅を続けるガールズバンドが、かつて「劇場」だったとある廃墟に迷い込むと思わぬ先客に出会い…という設定ではじまる『CALL』を書いた作詞・脚本・演出の三浦直之と、キャストの木村達成、田村芽実、妃海風。

その7人が、「TOHO Musical LAB.」のTシャツ姿で7月1日シアタークリエの舞台に登壇。それぞれの意気込みを語る製作発表が行われた。

根本宗子 生田絵梨花 海宝直人 木村達成 田村芽実 妃海 風 三浦直之

【登壇者挨拶】

根本 『Happily Ever After』の脚本、演出を担当します根本宗子と申します。よろしくお願い致します。この作品は1ヶ月前に東宝さんからお話をいただいて、オファーから1ヶ月後に上演というのは今までに体験したことがなかったので、果して自分に書けるだろうかと思い、すぐ書けるようになるにはどうしたらいいだろうと考えて、自分がずっとファンだった生田さんと海宝さんに出演していただきたいと、お二人の名前を台本に書いて『このお二人でやりたいです』と、お送りしたところその願いが今回叶いました。とても素敵な作品になりつつありますので、どうぞよろしくお願いします。

生田 生田絵梨花です。コロナ自粛を受けて、私自身もミュージカルが稽古前に中止になったり、見に行くこともできなくなって、しばらくもどかしい気持ちを味わっていたので、新しい企画の一員として参加できることをうれしく思います。今、このステージを使って稽古をしているんですけど、客席にはほとんど人がいなくて、さらに本番も無観客という状態なので、今日、報道陣の皆さんが座ってくださっていることがとても嬉しくて、今、観てもらいたいという気持ちです。本番は画面を通して、生の緊張感や臨場感を少しでも届けられたらと思います。よろしくお願い致します。

海宝 海宝直人です。僕も出演していた作品の公演が中止になり、寂しい思いをしていたんですけど、久しぶりに演劇の場に戻り、皆で一つの作品をつくるという経験をさせていただいて、もどかしい気持ちなども含めてチャレンジできることの嬉しさ、幸せ、楽しさを改めて実感しています。まさにこのステージで稽古をしているのですが、できるところまで作品を深めて、観る人への希望や活力になるような作品を届けられたらと思っています。よろしくお願いします。

三浦 『CALL』の脚本、演出を担当します三浦直之です。観客がいない事を想定しながら台本を書いたのですが、これまでに劇場に集まった人やこれから劇場に集まる人の事を想像しながら書きました。稽古期間が無茶苦茶タイトなスケジュールなので、キャストの皆さん、スタッフの皆さんも過密な中で頑張ってくれているので、僕も頑張らなくちゃ!と思っています。よろしくお願いします。

木村 ミュージカル『CALL』に出演します、木村達成です。この期間にコロナ禍で予定されていた舞台が中止になり、悔しかったですし自粛期間中に色々と考えました。ですが何より、僕ら以上に舞台を観られなかったお客様が一番苦しいのだろうなと思いましたので、その思いをこの舞台にぶつけて、役者は全力で楽しんで作品を成功させたいと思っています。ミュージカル『CALL』よろしくお願い致します。

田村 『CALL』に出演致します田村芽実です。私も予定されていた舞台が中止になって、地元に帰ろうかなと思っていた時に、このお話をいただいて、劇場の灯を絶やさぬように、演劇の灯を絶やさぬようにと努力されている方々がたくさんいらっしゃることを知って、この舞台に賭ける想いを伺い、私も少しでも力になれたらと出演を決めました。短い稽古期間ではあるのですが、自分の100%の力を出して一生懸命頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致します。

妃海 妃海風です。この作品は新しいことの連続で、無観客だからこそ客席もどこまでも使える、そしてソーシャルディスタンスを取るにはこういう演劇の手法があるのか!と毎日驚きの連続です。ただただ無観客で配信をするだけではなくて、その無観客を逆手にとって新しいエンターテイメントを作っていく、まさに「TOHO Musical LAB.」という名前がつけられたことがすごくわかるような、そういう作品だと思っています。そんな実験的な作品に参加できることがとても嬉しいですし、新しいことを盛り込むので、それ以上のたくさんの情熱と熱量がいると思いますから、是非観ているお客様にもそれが届くように一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。

【質疑応答】

──長くミュージカルの取材をしてきて、これほど長い時間劇場にこられなかったのは初めてで、ミュージカルを届ける企画に取り組んで下さった根本さん、三浦さんに大変感謝していますが、お二人は今回の物語にどんな思いをこめたのか、また、演出されている現状の手ごたえをお聞かせ下さい。

根本 私がこのお話をいただいて大切に創りたいと思ったのは、この作品が、シアタークリエが息を吹き返す一本目の作品ということだったので、舞台上の演者の息遣いなどと、劇場が息を吹き返すこととがどこかでつながるテーマを、と思いついて、そこから物語を創り始め、言葉を紡いでいきました。その中でミュージカルというと、たくさんキャストが出てくるイメージがあって、私自身が今まで観て来たミュージカルもそういうものが多かったのですが、一番少ない人数でやるとどうなるのかな?ということを考えて、男女一人ずつ、ダンサーが一名だけ、全ての演奏もピアノ一台だけという形でミュージカルを創っています。
私も観たことがないミュージカルを創っているという手応えを、稽古をしていてとても感じていて。あとは楽曲を全て清竜人さんが書き下ろして下さっているのですが、私の方の作品は作詞も竜人さんが担当されていて、普段音楽劇やミュージカルを創る時に、私はわりに作詞もアーティストの方にお願いすることが多く、自分の感情のメモをお渡しして歌詞にしていただいています。ですから歌詞もなかなか今までのミュージカルでは聴かないような肌触りのものですし、楽曲も竜人さんならではのものになっているので、その部分が伝われば良いなと思っています。
また配信ということなので、映像作品でもなければ舞台演劇でもない、と今回私は思っていて。舞台の良いところと、映像の良いところの、両方の良いとこ取りをしたものを、うまい具合いにお届けできたらいいなと思いながら、キャストのお二人と日々クリエーションをしながら創っている最中です。今、順調に進んでいるなと感じています。

三浦 無観客の劇場を使って作品を作らせていただく機会というものは、そうそうないだろうなと思ったので、まず空っぽの劇場で遊び尽くす!と思いました。配信なのでカメラが入ることでどうなるか、半分演劇ですけれども、半分映像作品でもあるなと思いましたので、客席からでは見えない構図ですとか、そういう面をたくさん作っていけたらと思いました。脚本を書きながらまた劇場に集まりたい、皆で集まりたいなと。
今プロ野球を無観客でやっていますが、それを観ていて今までは意識していなかった、ピッチャーが投げて、キャッチーミットにボールがバン!と入る音が凄く響き渡るなと思ったんです。普通だったら応援の声にかき消される音が聞こえてくることによって、今ここにお客さんがいないんだということが意識される。ですから演劇もやっぱり舞台で演技をしていて、そこに客席の笑い声や拍手があることによって、舞台と客席のグルーブが生まれてくるというのがあるので、キャスト4人の方にはすごく賑やかにやってもらおうと思っていて。その賑やかな空気がふと終わった瞬間、きっとすごく静かな時間が流れる。その賑やかさと寂しさみたいなものを創っていけたらと思っています。

──キャストの皆様、エンターテイメントが立ち止まってしまって、皆さんそれぞれに立てなかった舞台などがおありになる中で、改めてエンターテイメントの意味や力について考えたことはありますか?また今回の新しいミュージカルのお稽古で、新たな発見などがあれば教えて下さい。

妃海 エンターテイメントについてなのですが、コロナ禍で自宅にいた時に人の声や、感情がダイレクトに伝わることがあまりなくて。そういう人の声や感情、表情から私は元気をもらっていたんだなとすごく感じました。ですからエンターテイメントの力には色々なものがあると思うのですが、人の気持ちを動かすことで笑顔が見られる、それがエンターテイメントの根源なのかな?をすごく感じたので、私も自宅で笑顔が少なくなってしまった時には、人の口角が上がるのを見るだけですごく元気をもらえる。そういう効果があるんです。なのでエンターテイメントは生きる活力だなと。それから今のお稽古では「あ(劇場の)ここを使うんだ!」ですとか、物を渡す時にどう渡せばいいのか、人って接しているとどんどん近づいていくのですが、それを逆手に取って距離を取るからこそ面白い、なるほどこの距離感が面白いのか!と毎日発見の連続で。演劇界が今閉じていることがとても寂しかったのですが、逆にこの新しいエンターテイメントを生むきっかけになったのは、喜ばしいことなのではないか?!と思うくらい楽しい作品になっているなと思っています。

田村 この劇場で稽古をはじめて、三浦さんの脚本と演出で、客席にお客様がいない劇場だからこそできるんだ!という演出がたくさんあります。「こちら側が舞台でこちら側が客席ではなく、全てがセットだと考えて下さい」と演出助手の方から言っていただいて、そういう考え方があるんだ!というのが新しい発見でした。こういう状況で色々な舞台が中止になってしまって寂しかったのですが、そこからの発見には大きなものがあったなと思っています。

木村 自粛期間中に色々な作品を観ていて、自分の発見があったか?と考えると、もちろん素敵な作品は素敵だと思いますし、観ていて面白いのですが、僕はやっぱりプレイヤーなんだと感じたのが、人が演じているのを観ていると僕もやりたくなるんです、とっても。なのでまたこういう機会をいただけて、演じることができる喜びを感じています。やっぱりエンターテイメントは人を動かす原動力になっているのかなと思いました。あとは三浦さんのこの劇場を使った作品については、やはり全てがセットで、僕の中ではかなりあり得ないことがずっと起きていて。「そこにずっといるんだ!」っていう、詳しくは言えないのですが、なかなか昇ることのできない階段があって、常にお客様側として観続けている。これは作品を観ていただけたらわかるのですが、そういう気持ちになったこともないし、考えたこともあまりなかった。やっぱりこういうコロナ禍でお客様が劇場に足を運べない、観劇をすることができないという人の気持ちがグサグサと刺さる、そういう気持ちになっています。

生田 私も自粛中は2ヶ月くらい活動がストップして、エンターテイメントに触れていないとだんだん心が痩せていく感じがするというか、元気がなくなってしまって。普段は人に笑顔になってもらえるようにとか、少しでも元気を渡せるようにとか思ってやっていますが、お客様やファンの方々からもらうエネルギーはすごいんだなと。私はファンの方たちの笑顔を見たいからこの仕事をしたいんだなと感じました。ですから自粛中も『解禁したらどんなことができるかな』と考えて過ごす毎日でした。そういう心の循環が、エンターテインメントにはすごくあると感じます。まだ通常のように劇場を再開することはなかなか難しいのですけれども、こういうアイディアによってお芝居が届けられるというのは、新しい入口にもなるのかなと。今まで楽しみにして下さっていたお客様にももちろん観ていただきたいですし、興味はあったけれどもまだ劇場に足を運んだことがないという方にも、お家から気軽に観られる機会なので、逆に広がっていくようなプラスなところもたくさん感じながらやっていけたらいいなと思っています。
私達のチームは二人芝居で、ダンサーさんとピアニストさんがいらっしゃるのですが、そういう構成のミュージカルって私は拝見したことがあまりなくて。デュエットですと普通は手を取り合ったりですとか、ミュージカルと言えばバーンと歌うものにしか触れたことがなかったので、根本さんもおっしゃっていましたが、映像と舞台の間、ミュージカルとストレートプレイのお芝居の間、今までにない表現や、雰囲気、世界観が出せたらいいなと、今、試行錯誤をしております。

海宝 僕自身も自粛中、参加していた舞台に出られなくなってしまった中で、様々な映像や音楽、エンターテイメントに救われていました。また自分でもリモートで配信の映像を作ったりしましたが、思いがけないほどの反響をいただいて。皆さんこういう時期だからこそ、不安や苦しい気持ちを共有したいと思っていらっしゃることに気づきました。世界中の人が同じ不安や苦しみを共有しているというのは、今までになかったことだと思うんですよね。しかも実際に会ってその思いや不安を伝えあうということがなかなか難しい状況が続く中で、演劇という形で希望も共有して苦しみを癒す機会になったら素敵だなと思いながら日々稽古をしています。
とにかくすごく新鮮なことが多い稽古場ですね。まず劇場で稽古がスタートするのは普段はないことです。だいたい劇場に入った時には衣装合わせも終わっていて、マイクもついてという中で稽古が始まります。でもそうではなくて、実際にこうして劇場にきて歌を合わせて、芝居もついていくというのは得難い経験です。しかも30分の短編とは言え、この短い時間の中で二人芝居を作り上げていく。稽古二日目にもう通し稽古をやったのですが、そういう機会もなかなかなくて、だからこそ、いつも集中していない訳ではないのですが(笑)より瞬発的な集中力みたいなものが試されるチャンスでもあるので、こういう舞台に出られる機会に貪欲に勉強して、吸収して頑張っていきたいと思います。

──全員の皆さんにお伺いします。今回二つの作品の競演ということで、ご自分の作品のここがイチオシ!というアピールポイントを、できればキャッチーに簡潔にアピールして下さい。三浦さんからお願いします。

木村 三浦さんから言ったら正解が出ちゃいますよ!

三浦 いや、全然キャッチーなものは思いついてないから!(笑)なんだろうな~うーん、「ソーシャルディスタンスLOVESTORY」みたいなところはあります。今僕もテレビ等を観ていて人の距離がすごく気になるんですよ。でも逆に言ったら今皆さんが距離に対してすごく細かく見て下さるので、今ちょっと近づいた、ちょっと離れたっていう「ちょっと」の演出がすごく効いてくる。ですから距離感を使った人と人とのつながりを観ていただければと思います。

妃海 キャッチーですよね?私たちの舞台『CALL』は「新感覚、びっくり、びっくり、びっくり(!!!)お家で楽しめるLIVE兼ミュージカル」です。

木村 びっくりマークが付くんだ!

妃海 はい、つけて下さい、キャッチーなので!では(田村に)お願いします!

田村 なんでしょう…キャッチー…(木村に)何か思いつきますか?

妃海 木村さんに託す?

木村 俺!?(田村に)でも俺が先に言ったらキツクなるよ?!キャッチーって言うか、作品のことでいいんじゃない?

妃海 お願いします!

田村 あ!今日初めて歌稽古をしたんですけど、木村さんが男性の方が出されるとは思えないほどの高音を出されて!私は木村さんとご一緒させていただくのは初めてなのですが、舞台は色々拝見させていただいていて、そういったイメージは全くなかったものですから、とても新しい……

木村 僕の新しい一面?(笑)

田村 はい、そうですね、木村さんの新しい一面を観られたなと思いました!

木村 キャッチーに…「静寂」あとは、なんだろう……「静寂、発見、驚き」です!(笑)

根本 根本宗子が「願いと祈り」で言葉を紡ぎ、それを清竜人がロマンティックな音楽で包み、生田さんと海宝さんの美しいパフォーマンスでお届けして、あとはご自宅でイマジネーションを働かせてご覧頂く作品でございます。

海宝 今の状況でも、人と触れ合っていたい、人とすれ違った瞬間に、心に温かな光が灯るような、そんな作品になっております。想像力を掻き立てられる脚本と、今までのミュージカルと違ったテイストの、更に想像力を喚起されるような音楽と歌詞。とてもイマジネーションを刺激される、観終わったあとに何か色々と、共感ポイントを含めて想像できる作品になるのではないかと思います。(生田に)どうぞ!(笑)

生田 私達の作品でひとつ良いなと思いのは「うーん」っていうところです。台詞的にもあるのですが、言いたいのだけれども、どう言葉に表していいかわからないとか、それがひとつではなくて、複数この作品にはあって。近づきたいけどまた離れたりというところで場面が進んでいく。そういうものがこの世界観の面白さかなと思っているので、色々な想像を膨らませながら観ていただきたいです。

──生田さんは楽器を始められたと伺っていますが、この自粛期間中に何かやり遂げた!ということがある方のお話を伺いたいです。

生田 私は自粛期間中にこれまで一度も触ったことがなかったギターとヴァイオリンを始めました。元々興味があったことと、自粛が明けたときにグループの配信番組で発表する場をセッティングして、そこに向けてモチベーションを下げないように何か自分にできることを、という意味で約1ヶ月半、ゼロの状態から。たどたどしい演奏ではあったんですけど、みなさんに聞いていただいて。私が何よりやって良かったと思ったのは、自分の達成感もあるにはありましたが、それ以上に観てくれた人から「とても感動した!」「勇気をもらった!」と言ってもらえたことがすごく嬉しくて。自分が挑戦することによって、そういう風に伝わっていったのは、この期間があって良かったと思えるところです。

木村 (時間の関係であとお一方くらい…ということで挙手して)僕も楽器つながりで、ウクレレはじめました。何か弦楽器って憧れるね。

生田 あぁ、ありますね!

木村 僕も弦楽器を弾きたいなと思ったのですけど、何か僕はギターじゃないなと思って。自粛期間中にはやはり気持ちが落ちることもあったのですが、そういう時にウクレレの音って南国の感じがして、すごく心癒されたのでウクレレをずっと弾いていました。あとは僕はスポーツ大好きっ子で、ずっと外で遊んでいたのですが、この自粛期間中にゲームを買って、ずっと家でゲームをやっていました!クリエイトゲームです!

──では最後に各組を代表して、木村さん生田さんからメッセージを。

木村 テレビやスマートフォンタブレットで素敵な作品を観た時に画面に向かって拍手することってなかなかないと思うんです。でも僕らは劇場から作品をお客様に届けられていたときには、拍手の音がたくさんあって、今でもその音がすごく恋しいです。確かにこの作品は生配信ではあるのですが、もし素敵だなと思って下さった方は、是非画面に向けて拍手をして下さったら嬉しいです。その思いは絶対に僕たちに届くと思うので、よろしくお願い致します。

生田 今劇場が休止を余儀なくされる中で、今この時だからこそできることをと立ち上がるエネルギーをひしひしと感じているので、それが皆様に伝わって何か明日を生きる勇気になればと思います。私もちょっと元気がないなという時に舞台を観に行くことが多くて、そこで元気やエネルギーをもらって「よし!頑張ろう!」とか、温かさをもらって明るくなれたことが多かったので、画面を通してでもそういったものが少しでも伝わって30分ずつの時間で、穏やかだったり、優しかったり、楽しかったりという、そんな時間が届けられたらと思っています。

会見後、先行して稽古が進んでいる『Happily Ever After』から生田と海宝による、劇中歌「Around The World」を初披露された。

夜を愛し、願いを込めて眠りに入った少女が、夢の中で出会った彼にこの曲を通して心を開きはじめる…というナンバー。清竜人の書き下したナンバーは、実に小粋でポップ。生田のリリカルなソプラノに、海宝の縦横無尽の伸びやかな歌声が絶妙に絡み、何もない文字通りの裸舞台が、生き生きと色づいていく様に、この新しい形のミュージカルへの期待が膨らんだ。

最後にフォトセッションが、全員が近づく為にビニールシートを間に挟んで行われるという、コロナ禍への配慮にも、スタッフキャストが笑顔で応え、全く新たなエンターテイメント、「TOHO Musical LAB.」が生まれ出る期待が高まる時間だった。

生田絵梨花&海宝直人『Around The World』(清竜人作詞・作曲)
https://youtu.be/53uToYNFchc

【公演データ】
TOHO MUSICAL LAB.

『Happily Ever After』
脚本・演出◇根本宗子
作詞・作曲/音楽監督◇清竜人
演奏◇大谷愛
踊り子◇riko
美術・衣裳◇山本貴愛
プロップスタイリング◇遠藤歩
衣装スーパーバイザー◇藤林さくら
出演◇生田絵梨花 海宝直人

『CALL』
作詞・脚本・演出◇三浦直之(ロロ)
作曲◇夏目知幸
編曲・音楽監督◇深澤恵梨香
振付◇北尾 亘
美術◇中村友美
衣裳◇神田百実
出演◇木村達成 田村芽実 妃海 風 森本 華(ロロ)

●7/11(土)1900~配信上映
視聴券料金:3,800円(税込)
配信場所:イープラス「Streaming+」での LIVE 映像配信のみの上演。
視聴券販売期間:6/29~7/13 (13日16時で販売終了)
LIVE映像配信視聴可能期間:7/11(土) 19:00~7/13(月) 19:00まで
〈チケット購入ページ〉https://eplus.jp/tohomusicallab/
〈公式ホームページ〉https://www.tohostage.com/tohomusicallab/

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