アカデミー8部門受賞映画の舞台化、主演・屋良朝幸『スラムドッグ$ミリオネア』開幕!
日比谷シアタークリエにて瀬戸山美咲の演出、屋良朝幸の主演で、『スラムドッグ$ミリオネア』が8月6日に開幕した。
シアタークリエでの開幕は、当初8月1日に予定していたが、公演関係者の新型コロナウィルス感染症の陽性反応が確認されたため、稽古を数日間中断し、稽古の進行の都合により、8月1日(月)~8月6日(土)昼の部公演までの6公演を中止となっていた。
本作は、2009年にアカデミー賞8部門を受賞した映画『スラムドッグ$ミリオネア』(監督:ダニー・ボイル)の原作小説「Q&A」(ヴィカス・スワラップ著)を、世界初の音楽劇として舞台化したもので、演出には演劇界で最も熱い注目を集める劇作家、演出家の一人・瀬戸山美咲が手掛けている。
貧困、格差、虐待、搾取といったインド社会が抱える問題に鋭く切り込みつつ、「スラム街の孤児《スラムドッグ》が、なぜクイズ番組で《ミリオネア》になりえたのか?」の謎解きを、群舞やパルクールを取り入れた疾走感のある音楽劇に仕上げている。
物語の主人公であるスラム街の孤児《スラムドッグ》のラムには、その瞳の奥に渇望感を抱かせながらも透明感のあるルックスと唯一無二のダンスパフォーマンスに定評のある屋良朝幸が扮し、その魅力を遺憾なく発揮する。
ラムの親友のサリムとシャンカールの二役を演じる村井良大、ラムと恋に落ちる娼婦ニータを演じる唯月ふうか、ラムを支援する謎の弁護士スミタ・シャーを演じる大塚千弘に加え、人気クイズ番組≪億万長者は誰だ!≫の司会者で国民的スターのプレム・クマール役には川平慈英を迎え、スリリングな演技のぶつかり合いが展開する。
クイズ番組でのラスト1問を迎えた時、全ての伏線が鮮やかに回収され、未来に一筋の光が見える作劇により、今ここに新たな社会派エンターテインメント作品が誕生した。
【コメント】
屋良朝幸
初日の幕を当たり前のように開けていた事がそうじゃなくなってしまい、幕を開ける事が出来た事は、一つの奇跡じゃないかなと思っています。舞台でもLIVEでも観に来てくださるお客様がいて初めて完成するもの。自然と湧き起こる手拍子や笑い声。劇場の空間を共有して会話をしているような感覚。この『スラムドッグ$ミリオネア』の初日も観劇に来てくださったお客様が沢山の色付けをしてくれました。感謝の気持ちを持って、そして中止になって観に来られなくなってしまったお客様の気持ちをしっかりと背負って千穐楽まで走り抜けたいと思います。なぜ全てのクイズに正解する事ができたのか。ラムと一緒に冒険して、時にはクイズ番組のオーディエンスとして楽しんで頂けたら幸いです。劇場でお待ちしています。
川平慈英
『スラムドッグ$ミリオネア』は必死に「生きる」人間達の物語です。壁にぶち当たりながら、もがきながら、倒れるたびに立ち上がり続けようとする人達のエネルギーの物語です。それは何としても舞台を届けようとするスタッフ、キャストの想いとも重なります。万感の想いとともについに開幕しました!私たちの「生きる」エネルギーがどうか皆様に届きますように!
【公演情報】
『スラムドッグ$ミリオネア』
原作:ヴィカス・スワラップ「Q&A」
上演台本・演出:瀬戸山美咲
作曲: Kamoto Kohei Sean Oshima XLII Carlos K. 田中マッシュ 鈴木エレカ :
出演:屋良朝幸
村井良大 唯月ふうか 大塚千弘 川平慈英
池田有希子 辰巳智秋 吉村 直
野坂 弘 阿岐之将一 當真一嘉 中西南央
●8/6~21◎日比谷シアタークリエ
〈料金〉11,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈チケット問い合わせ〉東宝ナビザーブ https://stage.toho-navi.com/
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/slumdog/
【ツアー公演】
愛知公演:8月31日(水)@日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
新潟公演:9月3日(土)@長岡市立劇場
大阪公演:9月9日(金)~9月11日(日)@サンケイホールブリーゼ
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