三谷幸喜と9人の仲間たちが2020年のフィナーレに贈る『23階の笑い』開幕! 三谷幸喜コメント到着!
三谷幸喜が“恩師 ”ニール・サイモンへの敬意と、コメディにたずさわる人々への愛を込め、9人の仲間たちとともに2020年のフィナーレに贈るステキな時間! 舞台『23階の笑い』がついに本日、12月5日、世田谷パブリックシアターにて開幕した。
本作の作者ニール・サイモンは、長きにわたり世界中で愛されてきた喜劇作家であり、日本では、脚本家・三谷幸喜の原点を知る上で欠かせない存在として知られるコメディ界の巨星。その敬愛の念が強いがゆえに、2013年上演の『ロスト・イン・ヨンカーズ』まで、ニール・サイモン戯曲演出に踏み切れなかったという三谷幸喜。その2作目の演出作として、この『23階の笑い』に取り組んだ。
物語の時代背景は1950年代のテレビ業界の裏側。作品に自伝的要素を盛り込んできたニール・サイモンらしく、この作品も、彼が実際に大物コメディアン、シド・シーザーの下で放送作家・コメディ作家として下積みの時期を過ごしていた体験が、リアルに描かれている。
マンハッタンの高層ビルの23階に構えた事務所に行き交うテレビマン、人気コメディアン、若手作家たちが織り成す人間模様、人情の機微、そして何よりも渦巻く笑いの数々!
誰もが困難の時期を過ごしてきた2020年…。その最後を温かな笑いで見送れる作品だ。
出演は瀬戸康史、松岡茉優、吉原光夫、小手伸也、鈴木浩介、梶原善、青木さやか、山崎一、浅野和之という9名の巧者たち。三谷作品常連のベテランあり、初めての参加となる面々あり、全員が稽古期間中も常時マスクを身に着け、キャスト・スタッフ一丸となって、本作を練り上げてきた。このメンバーがニューヨーク摩天楼の「23階」に集結し、三谷幸喜とともにステキな時間を届ける!
―INTRODUCTION―
時は、マッカーシズムに揺れる1953年。社会は政治、人種など様々な問題にあふれていたが、テレビ業界は、熾烈な視聴率戦争の真っ只中。その闘いの中心は、生放送のコメディーショーだった。
物語の舞台は、ニューヨーク五番街と六番街の間、57丁目通りにある高層ビルの23階の一室 。ここは、冠番組「ザ・マックス・プリンス・ショー」を持つ人気コメディアン・マックス・プリンス(小手伸也)のオフィスである。新入りライター・ルーカス(瀬戸康史)にとっては、まさに夢の現場!
ここには、マックスの才能を愛し、彼のためにコントを書き、認められようと集まった個性的な放送作家たちが行き交っている。主なメンバーは、目立ちたがりのミルト(吉原光夫)、ロシア移民のヴァル(山崎 一)、ハリウッドを夢見るブライアン(鈴木浩介)、マックスが信頼を寄せるベテランのケニー(浅野和之)、病気不安症気味のアイラ(梶原 善 )、紅一点のキャロル(松岡茉優)とルーカスを含めた7名の作家たち。
そこに、秘書のヘレン(青木さやか)も加わって、出自も性格もバラバラなメンバーが、毒舌を飛び交わしながら切磋琢磨しつつ、コント作りに没頭していた。
マックスもそんな彼らを大切にしてきたが、そこに大きな問題が・・・。
大衆受けを望むテレビ局上層部が、政治的な話題も番組に織り込むマックスたちのやり方を気に入らず、厳しい要求を突き付けてきたのだ。
マックスと23階の仲間たちは、このピンチをどうやって切り抜けるのか?!彼らに未来はあるのだろうか?
この公演の初日を迎えた三谷幸喜からコメントが届いた。
【演出・上演台本: 三谷幸喜 コメント】
ニール・サイモンの名前は知っていても、作品は観たことがないという人。
作品を観たことはあっても、笑ったことはないという人。 ぜひ劇場に来て下さい。
さんざん笑った後にちょっぴりしんみりして、最後は温かい気持ちで帰ることが出来る、
まるで僕が書いたような作品になっています。 後悔はさせません!
【公演情報】
シス・カンパニー公演
『23階の笑い』( 原題:Laughter on the 23rd Floor)
作:ニール・サイモン
演出・上演台本: 三谷幸喜
翻訳:徐賀世子
出演:瀬戸康史 松岡茉優 吉原光夫 小手伸也 鈴木浩介 梶原善 青木さやか 山崎一 浅野和之
●2020/12/5~27◎世田谷パブリックシアター
〈料金〉S席 12,000円 A席 10,000円 B席 8,000円 補助席(1階) 9,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈チケット予約〉世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00~19:00)
https://setagaya-pt.jp/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/23f/
〈公式サイト〉 http://www.siscompany.com/23f/
〈公式Twitter〉@sis_japan
【舞台写真撮影/宮川舞子】
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