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京都・南座新開場記念、OSKトップ桐生麻耶お披露目公演「OSK SAKURA REVUE」夜の部ではOSKと声優のコラボ公演も!

劇団創立97周年を迎えたOSK日本歌劇団のトップスター桐生麻耶。長身と抜群のスタイルを生かし、圧倒的な存在感で劇団を牽引する桐生の、京都でのトップスターお披露目公演である「OSK SAKURA REVUE」が、7月13日〜25日、京都・南座新開場記念として上演される。

演目は、泉鏡花の原作を元に広井王子が〝サクラ大戦歌謡ショウ〟として上演した作品を、新たに「歌劇」として構成した第一部『歌劇 海神別荘』(演出・振付麻咲梨乃)と、新橋演舞場、大阪松竹座で好評を博した、平澤智作・演出・振付による第二部『STORM of APPLAUSE』。

更に7月13日〜24日の夜公演として、OSK日本歌劇団×「サクラ大戦」コラボレビュー、「OSK SAKURA NIGHT」『夢見ていよう』という南座初のナイトレビューも行われる。こちらでは、特別出演というかたちで楊琳ほかOSK日本歌劇団員と、横山智佐を中心とした大人気ゲーム「サクラ大戦」の声優陣が、夢のコラボレーションを果たす。

盛りだくさんな内容で開催される南座新開場記念OSK公演。その「OSK SAKURA REVUE」第一部『歌劇 海神別荘』、第二部『STORM of APPLAUSE』で主演を務める桐生麻耶が、トップスターとして臨む京都・南座公演への想いを語ってくれた。

人が描いた人ならざる者である公子役

──京都・南座でのトップお披露目公演という晴れやかな舞台となりますが。

南座さんが新しくなってOSK日本歌劇団としても4年ぶりに出演させて頂くので、新たな気持ちで取り組むことができると思いますし、特に『海神別荘』はとても有名な物語ですので、自分にとってもチャレンジになる作品です。

──その『海神別荘』で演じるお役についてはいかがですか?

海神の跡継ぎである公子を演じるのですが、そもそも作品を書いたのも人間、演じるのも人間と考えた時に、人が公言することを抑制している部分を、隠すことなく言える存在が公子なのかな?と感じています。ですから、自分にとっての正義を貫くことの何が悪いんだ? という表現を、臆せず出していけたらと思っています。

──フライヤーが幻想的でとても美しいですね。

幸い「大好きだ」「観に行きたくなる」とたくさんの方々から言って頂けています。演出の麻咲梨乃先生はじめスタッフの皆様が総力を挙げて作って下さって、目にも心にも残るものになったのが有難いです。学年を重ね、更にこうした立場になりますと、悪いところがあってもストレートには指摘して頂けなくなりがちなのですが、麻咲梨乃先生はダメなものはダメときっちり伝えて下さるので、信頼して新しい作品に挑んでいきたいです。

──そして『STORM of APPLAUSE』は、大好評だった新橋演舞場、大阪松竹座に続いての上演になります。

平澤智先生の下、出演者全員が「舞台が好きだ」というシンプルな原点に立ち返って、あの大舞台に立たせて頂いた時に生まれたエネルギーを、今回南座さんで更に突き詰めるチャンスを頂けたことに心から感謝しています。これは決して当たり前のことではないので、舞台に立たせて頂くひとり一人がもっと大きなパワーを出せるように、私も先頭に立って励みたいと思います。

包み込んでくれるような温かい南座の舞台

──東京、大阪でのトップ披露公演を終えられて、感じたことはどうですか?

お客様の温かさにつきます。数ある選択肢の中からOSKを選んで劇場に足を運んでくださる皆様に、いつも生かされていると感じます。だからこそ皆様に後悔をさせない舞台を創っていかなければなりませんし、歩みを止めずに、というのは常に意識しています。

──そんな桐生さんが臨む南座公演について、改めて意気込みをお願いします。

南座には包み込んでくださる温かいものがある、真綿でくるんでもらっているように感じられる、大好きな劇場のひとつです。特に今回は私が出演させて頂く「OSK SAKURA REVUE」だけでなく、夜の部として楊琳、舞美りらなどが声優さんたちとコラボレーションをさせて頂ける「OSK SAKURA NIGHT」と題したOSKと「サクラ大戦」のコラボレビューもありますので、声優さんのファンの方達にもOSKを知って頂き、歌劇のレビューにも興味を持って頂ける絶好の機会だと劇団員たちもテンションが上がっています。歴史ある京都で、歴史ある南座に立たせて頂ける喜びと共に、いつかは「南座と言えばOSK」と言って頂けるように精進していきますので、是非足をお運びください! 南座でお待ちしております!

■プロフィール
きりゅうあさや○栃木県出身。175cmの長身と抜群のスタイルで、存在そのものが絵になる男役と称される。歌、ダンス、芝居と三拍子揃った実力派で、16年の主演舞台『カンタレラ2016~愛と裏切りの毒薬~』ではボカロ曲を見事に歌い上げ喝采を集めた。18年『パリのアメリカ人』では軽妙洒脱に作品を盛り上げ、高世麻央の後を受け、OSK日本歌劇団トップスターに就任。3月東京新橋演舞場、4月大阪松竹座で披露公演レビュー『春のおどり』第1部「春爛漫桐生祝祭」第2部「STORM of APPLAUSE」を大成功のうちに終え、OSKの看板スターとして躍進を続けている。

【公演情報】


南座新開場記念
『OSK SAKURA REVUE』
第一部『歌劇 海神別荘』
原作◇泉鏡花 
作・構成◇広井王子 
演出・振付◇麻咲梨乃
第二部『STORM of APPLAUSE』
作・演出・振付◇平澤智
出演◇桐生麻耶 楊琳 虹架路万 舞美りら(※) 愛瀬光 華月奏  翼和希(※)
千咲えみ(※)白藤麗華 遥花こころ 城月れい 他OSK日本歌劇団 
 ※=第二部のみ出演
●7/13~25◎京都・南座
開演(11時  15時) ※7/17、22は15時公演のみ
〈料金〉一等席8,500円 二等席4,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489(10時~18時)
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/minamiza1907_02/

 


南座新開場記念
『OSK SAKURA NIGHT』
OSK日本歌劇団×「サクラ大戦」コラボレビュー
『夢見ていよう』
作・構成◇広井王子
演出・振付◇麻咲梨乃

出演◇OSK日本歌劇団 舞美りら 翼和希 千咲えみ 他/楊琳(特別出演)
「サクラ大戦」より 横山智佐 園岡新太郎 西村陽一 velo武田  内田直哉 蛍雪次朗
※日替わりゲスト(7/13~16)高乃麗 (7/17、20)井上喜久子(7/18)日高のり子(7/19)田中真弓
●7/13~24◎京都・南座
開演(19時半)
〈料金〉一等席6,500円 二等席3,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489(10時~18時)
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/minamiza1907_05/

 

【取材・文/橘涼香 撮影/中田智章】

 

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