劇団ワンツーワークスの次回作は『死に顔ピース』“笑って笑って、楽しく死んで、旅立とう。”
社会問題をジャーナリスティックな視点で描き、現代社会にコミットする作品を次々に発表している劇団ワンツーワークス。次回作は、「理想の死に方」「笑いのある終末医療」を求めて奮闘する医師と患者とその家族の物語。山口県大島郡周防大島町にある「おげんきクリニック」院長の岡原仁志さんの経験をモデルとして、現代医療の在り方に疑問を投げかけ、「終末医療の在り方」を見つめ直した作品だという。“笑って笑って、楽しく死んで、旅立とう。”というコンセプトのもとで作られた作品で、「暗いイメージの『死』を、こんなに明るく楽しく見ることができてとても良かったです。私の理想とする『死に方』がこの芝居の中にありました。」との観客のコメントが本作を言い表しているようで、ぜひ劇場へ! そんなおり、劇団で中心的な役割を果たしている奥村洋司からメッセージが届いた。
【奥村洋治(劇団ワンツーワークス/俳優)メッセージ】
「隣の人に『あなた癌ですか』と聞いてみてください。『違いますよ』と言われたら、あなたが癌なんです。」というセリフで始まるこの芝居。そう、やれ発ガン物質やら、癌の最新治療やら、癌にならない食生活やら、医者でもないくせにやたらと癌についての薀蓄を語りたがる全国民に問う(チコちゃんパクリ?)。癌より大事なことがあります。それはなにか? チコちゃんは知ってます(ああ、自分から言っちゃった)。「死をどう迎えるか」です。あ、作家がどういう意図かは未確認ですが私はそう思います。確かに癌は日本人の死因の不動の一位をキープしてますが、心臓麻痺だろうが、誤嚥性肺炎だろうが、老衰だろうが、事件・事故に巻き込まれなくても、人間いつか必ず死にます。その瞬間まで幸せだったか? 人生に満足できたか? こそが最も大事なんです。そのことをこの芝居は再確認させてくれます。そして今生きていることの喜びを噛み締めることができます。
【公演情報】
劇団ワンツーワークス
『死に顔ピース』
作・演出◇古城十忍
出演◇奥村洋治 みとべ千希己 関谷美香子 藤 敏也 山下夕佳 藤村忠生 YAMA 神山一郎 小林桃子 小熊 綸 榊原あみ 増田 和 上脇友結 小山広寿 矢野 聖 吉澤萌々茄
10/24~11/3◎中野ザ・ポケット
〈料金〉前売¥4,800 当日¥5,000 学生¥3,000円 高校生以下¥2,000円 他
〈お問い合わせ〉29onetwoworks@seabose.co.jp
http://www.onetwo-works.jp/