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新年に明治座で華やかなエンターテインメントを!MEIJIZA presents Special Musical Concert『NEW YEAR’S Dream』玉野和紀・大野拓朗 インタビュー

大野拓朗 玉野和紀

玉野和紀が構成・脚本・演出・振付を手がけ、自身も出演するエキサイティング・エンターテインメント『NEW YEAR’S Dream』が、2021年1月5日~11日、明治座で上演される。2019年8月に上演して好評を博した『Summer Night’s Dream』の第二弾となるステージだ。

出演者は玉野和紀をはじめ、大野拓朗、新納慎也、吉野圭吾、渡辺大輔、咲妃みゆ、平野綾、北翔海莉という新年にふさわしい豪華なメンバー。
内容はミュージカルナンバー、ジャズナンバー、シャンソン、歌謡曲の名曲など、多彩なナンバーに加えて、スケッチ・コメディー、オリジナル・ショートミュージカルなどを演じ、前回よりさらにパワーアップした内容で華やかに新春を彩る。

そんな最高のエンターテインメントショーについて、玉野和紀と大野拓朗に語り合ってもらった。

昭和や平成の歌謡曲も入れ込んだ楽しいステージに

──2019年夏に続いて、2021年の新春に玉野さんが構成するショーが上演されます。まずこのショーのコンセプトから話していただけますか。

玉野 出演する皆さんがミュージカルで活躍する方なので、得意とする歌のナンバーとご自分がお好きな、歌いたいナンバー、昭和や平成の歌謡曲も入れ込みながら、楽しいステージを作ります。そして、ずっと歌だけの羅列だとつまらないですから、一幕はスケッチ風に、二幕はミュージカルというほどではないですけど、1つの物語みたいなものを作ってみようかなと思っています。

──歌謡曲というのがユニークで楽しみですね。

玉野 明治座は歌謡曲が似合う劇場だと思っていて、お客さんもよくご存じの楽曲が出てくると楽しいと思いますので。それに、出演者の皆さんのいつもとちょっと違う一面、面白い一面もご覧いただけたらと。

──大野さんは、こういう劇中劇があるようなショーは初めてですか?

大野 初めてです。というかコンサート自体ほとんど出ていなくて、今年のクリスマスに1つあって、それが初めてです。ですから、まさかこういうコンサートにお声がけいただけると思わなくて。

玉野 いつものメンバーだと同じになりそうなので (笑)、新鮮な人に出てほしかったんです。大野くんはミュージカルで大活躍していて、何度も劇場で観ていて、もしスケジュールが合えば是非出ていただきたかった。ですから出ていただけることになって嬉しいです。

大野 僕こそめちゃめちゃ嬉しいです(笑)。僕はいつも、観てくださった皆様に笑顔や元気を与えられたらと、それをテーマに俳優という仕事をやらせていただいているんです。玉野さんの作品はそれの真骨頂といいますか、それを体現しているので、そこにご一緒させていただけるというのは、本当に嬉しいです。

──明治座という劇場に出演することについてはいかがですか?

玉野 実は僕自身、前回が初めてで、大野くんも今回が初めてだそうだけど、たぶん他にも初めての人が何人かいると思います。明治座という劇場は老舗で伝統があって、独特の雰囲気が醸し出されているので、とても素敵だなといつも思っているんです。

大野 僕も何回も観に行ってます。すごく歴史を感じる劇場ですね。

玉野 なんと2023年に150周年になるそうですから。

大野 すごい!

──伝統ある劇場ですが、ミュージカルをはじめ新しいことをどんどん取り入れていますね。まさか明治座の舞台で玉野さんのタップが観られるとは、嬉しい驚きでした。

玉野 花道からタップで出てくるのが夢だったんです。それが前回の公演で実現出来たのはすごく嬉しかったです。

大野 僕も花道を歩いてみたいです。

玉野 今回はコロナで花道が使えないと思うので、残念なんですけどね。ぽーんっと出てきたら、ヨッ!て感じで、本当に気分が良いから。

大野 素敵ですね。本当に憧れます!

NYで「どこでも生きていける」という自信がついた

──大野さんが歌うナンバーは決まっているのですか?

玉野 もう決まっています。曲名はまだ明かせないけど、たとえば素敵な素敵な男女の物語で、薬飲んで最後死んじゃう物語とか。

大野 (笑)。

玉野 これまで出演した作品だけでなく、歌謡曲にもチャレンジもしてもらいます。ちょっと昭和風なのですが、大野くんは昭和の歌は知らないかな?

大野 知ってます、知ってます! 僕も昭和生まれです。ギリギリ最後の年です。

玉野 お!昭和か!(笑)

大野 昭和に誇りを持ってます(笑)。

玉野 昭和に生まれたなら、今よりは不便な時代も知ってると思うから、いろいろ話ができそうだね。昔はこういうショーで振付をしようと思っても、音源とかもらえなかった。というかどこにもなかったから。やっとカセットウォークマンが出て、カセットで音源をもらえるようになって。

大野 大変だったんですね!

玉野 譜面だけで振付けて、音合わせで初めてその曲を聴いたり。こんな曲だったんだって(笑)。

──まさにエンターテインメントのパイオニアですね。タップをここまで芝居の中に持ち込んだことも画期的だと思います。

玉野 やっぱり僕の武器でもあるので。大野くんも今回、ダンスも含めて新しいことへのチャレンジになると思うんです。ほかの皆も含めて、新しい顔が見れるのはお客さんにとっても嬉しいことではないかな。

──大野さんはあっという間にミュージカル界に躍り出たという印象がありますが、ご自分でもいきなり芸能界の真ん中に立っていたという感覚はありましたか?

大野 いえ、まったくありません。実は、俳優という職業は遠い世界の話しで、憧れることすらおこがましいと思っていた程、かけ離れていました。ですから、華やかなステージに立ってる自分を微塵も想像していなかったです。それが本当にあれよあれよという間にご縁に恵まれて今ここに居るという感じで。ありがたいことです。

──舞台はとくに歌やダンス、芝居など取り組むことが多かったと思いますが、苦労したことなどは?

大野 僕はミュージカルが大好きで、『エリザベート』のルドルフでデビューしたのですが、その時はレッスンもままならない状態でしたから、すごく悔しい思いして、そこから5年間ボイストレーニングをして、出演したのが『ロミオとジュリエット』でした。

──努力型なんですね。玉野さんから見て大野さんの「ここがいいな」というところは?

玉野 いい意味で当たりが尖ってないですよね。これしか出来ないとか、へんなこだわりみたいなものを感じさせなくて、それでいて中にグッと熱いものを持っている。だからどんどんいろんなことを吸収していけるだろうし、どんどん上手くなっていくんじゃないかな。この作品ではいろいろ新しいことをやらなくてはいけないから、身に付くものが沢山あると思います。

大野 よろしくお願いします。お世話になります!

玉野 こちらこそ(笑)。

──芯があるという部分では、きちんと勉強し直したいと2018年夏からNYに留学しましたね。NYに行って一番良かったなということは?

大野 演劇とあまり関係ないことになってしまいますが、英語が元々大好きで、世界中飛び回りたいという、仕事とかも含めてそういう夢があって。おかげさまで南極をはじめ、海外に仕事で行かせていただくことが多かったんですが、英語を喋れないということがずっとコンプレックスで。現地の外国人スタッフの方と全く喋れなくて、悔しくて。それも含めて自分に自信が持てなくて、いつも負い目を感じていたんです。英語は好きだったし成績も良かったのに、なんで喋れないんだろうと。NYに行ってそこで暮らしたことで、そのコンプレックスが解消されて、世界が開けたというか「あ、どこでも生きていけるな」という自信がついたんです。一つ一つ全力で取り組んでいけばいい、それでダメだったら別の世界もある、と思えるようになった。だからこそ今やっていることに、より没頭出来るようになりました。

歌って踊って、コメディで笑っていただいて!

──グローバルな目を持つことで、いろいろな可能性が開けますね。玉野さんもずっと海外を意識しながら生きてこられましたね。

玉野 僕も20代後半にNY行きました。それまで井の中の蛙で、来日した本物を観たときに「俺、全然ダメだな」と。事務所も全部辞めて、NYだ!と思って渡米したのが1986年。そこでダンスをやって、まだ長期滞在ができない時代だったので、観光ビザで3ヶ月ギリギリまで居て、戻ってきてまたお金を貯めて行くという。最初に帰国したときなんか2000円しか残ってなかった(笑)。

大野 (笑)。

玉野 その時代はまだインターネットなんかないし、行って本物を観ないと踊りがわからない、ステップがわからなかったので、自分の目で観てくるしかないと。今は便利な時代になっていろんなことをすぐ調べられる。でも便利になったぶん、ちゃんと足を運んで自分で確かめてということを、あまりしなくなっちゃった。

──実際に行って眼で見て触れたことで、例えば出演していても実感が違うでしょうね。

大野 やはり違いますね。セットでタイムズスクエアの看板とか出てきても、「知ってる!」みたいな、より役としてそこで生きる喜びがあります。

──それぞれNYでエンターテイナーとしての自分を見つけたお二人が、今回のショーでどんな楽しさを届けてくれるか期待しています。最後に観にいらっしゃる観客の方々に改めて意気込みを。

玉野 いつもミュージカルで観ている人たちの新しい、楽しい顔をお見せできると思います。オーソドックスなジャズから、昭和・平成の歌謡曲まで、歌って踊って、コメディ部分では笑っていただいて、年明けを明治座で楽しく過ごしていただければと思っています。どうぞお楽しみに!

大野 僕はちょっと個人的な話になるのですが、玉野さんがおっしゃったようにいろいろなことに挑戦させていただけるのが楽しみです。そしてダンス!玉野さんと言えばダンスですから、びしびしご指導いただいて、素敵なダンスを踊れるようにがんばります。とにかく格好よくて楽しくて煌びやかで笑えてという、玉野さんの作品世界をこの素敵な共演者の皆さんとともに作り上げて、素敵な時間にして、良い一年のスタートになればいいなと。ぜひ明治座で会いましょう!

■PROFILE■

たまのかずのり○山口県出身。オリジナルミュージカルの作・演出・振付、そして俳優として高い評価と人気を得ているオールラウンドのエンターテイナーであり、日本を代表するタップダンサーでもある。またブロードウェイ・ミュージカルの演出・振付も手掛ける。第34回菊田一夫演劇賞。最近の作品は、2020年『Gang Showman』(脚本・作詞・演出・振付・出演)、2019年ミュージカル『ALTAR BOYZ』(演出)『CLUB SEVEN-ZEROⅡ-』(脚本・構成・演出・振付・出演)MEIJIZA presents Special Musical Concert『Summer Night’s Dream』(構成・演出・振付・出演)、2018年SHOW HOUSE『GEM CLUBⅡ』(作・演出・振付・出演)ブロードウェイ・ミュージカル『Rodgers/Hart』(上演台本・訳詞・演出・振付・出演)など。

おおのたくろう○東京都出身。2009年、第25回ミスター立教に選出される。2010年芸能界へ。映画やドラマ、CMなどで幅広く活躍し、端正なルックスと抜群のスタイル、明るいキャラクターで存在感を発揮。舞台もシェイクスピア劇から有名ミュージカルまで出演し、めざましい活躍ぶりを見せている。主な出演舞台は、ミュージカル『プロデューサーズ』(2020年)『ロミオ&ジュリエット』(2017年、2019年)『ヴェニスの商人』(2013年)『エリザベート』(2012年)など。

【公演情報】
MEIJIZA presents Special Musical Concert
『NEW  YEAR’S  Dream』
構成・脚本・演出・振付・出演:玉野和紀
出演(男女別・五十音順):
大野拓朗 新納慎也 吉野圭吾 渡辺大輔
咲妃みゆ 平野綾 北翔海莉
ダンサー:伊藤典子 輝生かなで 神谷玲花 原広実
●2021/1/5~11◎明治座
料金:S席 10,000円 A席 8,000円(全席指定・税込)
※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場不可

お問い合わせ:明治座チケットセンター03-3666-6666
※明治座チケットセンター営業時間は以下になります。
年内 10:00~17:00
1月1日~3日 休業
4日  11:00~17:00
5日~8日  11:00~18:30
9日~10日 11:00~18:00
11日  11:00~17:00

〈公式サイト〉https://www.meijiza.co.jp/info/2021/1/

 

【取材・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃】

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