粟根まこと、板尾創路、小須田康人、西川浩幸、腹筋善之介が挑む一日だけの特別企画!『蟹工船稽古初日』
1990年代、小劇場演劇界を牽引した関西の人気劇団「惑星ピスタチオ」の座長・看板俳優だった腹筋善之介が、1929年に発表され、同年7月に新築地劇団により帝国劇場にて上演された小林多喜二の代表作『蟹工船』の脚本・演出に挑戦! 公演当日、初めて集ったメンバーたちとともに、物語世界を立ち上げる一日だけの特別企画。【稽古初日】が本番!
出演者は、粟根まこと(劇団☆新感線)、板尾創路、小須田康人、西川浩幸(キャラメルボックス)、腹筋善之介の5人。彼らとともに、劇場で作品世界を味わおう!
●この公演は【稽古初日】が本番です。俳優陣が初めて顔を合わせ、演出家と共に台本を読み解き、物語が立ち上がる瞬間をお客様と一緒に迎える挑戦企画。(チラシより)
今、この時期に、この作品を選んだ【腹筋善之介】(脚本・演出)からのメッセージ!
美しい彫刻は人の心を魅了しますが、彫刻を汗だくで掘り出している彫刻家の姿も、私はとても美しいと感じます。今回は、稽古初日という設定で、プロレタリア文学の代表作でもある「蟹工船」をどう掘り出すのか。しかも、まるでワインと日本酒とバーボンとラム酒とテキーラが並んだような個性的なキャストで!コロナ禍において、労働環境が大きく変化した現代、蟹工船の強烈なメッセージをどのように理解し表現していくのか、個性的な先輩達が自由に考え話し合いながら作り上げていく、その演劇的な芝居創りを、是非皆様に見ていただきたいと思っています!
【あらすじ】
蟹工船は、カムチャツカ半島沖の海域で、漁獲と加工を同時に行う船です。小型船で蟹を捕まえ、母船で缶詰に加工します。漁船と工場の役割を持つ蟹工船は、漁船と工場いずれの法律も適用されず、船内では過酷な労働を強い、監督は労働者たちを人間扱いせず暴力で支配します。
利益だけを求め、労働者が酷く搾取されている船。逃げる者には拷問を与え、大荒れの予兆があっても小舟を海に出したり、近辺で仲間の船が沈没しても見て見ぬふり。そのため、労働者は過労や病気で次々に倒れていきます。
地獄のような船内の中、自殺を試みる者もいますが、失敗に終わります。
大荒れの日に無理やり小舟に乗せられ遭難した労働者は、偶然ロシア人に救出されます。労働者たちは、ロシア人に「プロレタリアートこそ最も尊い存在」と知らされ、自分たちのいる環境が間違っていることに気づき始めます。遭難した労働者は蟹工船に戻って、仲間たちにプロレタリアートこそ尊いという精神を共有します。自分たちの環境に無自覚だった労働者たちは、やがて権利意識に覚醒し、ストライキ闘争に踏み切りました。
【公演情報】
『蟹工船稽古初日』
〈公演日時〉1/9(日)14:00 開演
〈会場〉なかのZERO小ホール
原作◇小林多喜二
脚本・演出◇腹筋善之介
出演◇粟根まこと 板尾創路 小須田康人 西川浩幸 腹筋善之介
〈チケット料金〉2,000円(税込)
アーカイブ配信チケット:1,000円(税込)
*生配信はありません。アーカイブは1/20予定~1/30まで視聴可能
▼公演特設サイト▼
https://duobus.jp/keikosyonichi/
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