KAKUTAが桑原裕子作『往転』を本多劇場で上演!
『往転』は2011年、外部演出家のもと、世田谷パブリックシアターのプロデュース公演として上演された作品で、岸田戯曲賞や鶴屋南北戯曲賞の最終候補作としてもノミネートされている。今回の公演は桑原裕子自身の新演出による満を持しての再演となる。
本作は、長距離バスの横転事故、その前と後を描く人間ドラマで、4つの物語が時間軸を行き来しながら、徐々にそれぞれが抱える悩みや葛藤が浮き彫りになる物語で「初演は震災の年であり、閉塞感が支配して『いびつ』な社会を切り出したのだが、それから9年の時を経て、いま、KAKUTAのプロデュース公演として再構築することで、時代を超えた普遍的な人間の姿を描くドラマとしての新たな魅力を引き出すことに挑戦する」という。峯村リエ、入江雅人、小島聖、米村亮太朗、異儀田夏葉ら個性的な俳優たちが出演。本多劇場に濃密な空間を作りあげる!
【異儀田夏葉(KAKUTA/俳優)コメント】
あの日、あの横転事故がなかったら、この7人はどうなってたんだろう。
仙台へ向かうはずだった長距離バスに乗り合わせた7人にまつわる4つの物語が、コラージュのように、時間も、人も、場所も、それぞれの想いも混ざり合う。
2011年に桑原裕子が執筆、青木豪さんが演出したこの作品。今度は執筆した桑原本人が初演出致します!!
わたしが7年前にKAKUTA劇団員オーディションを受けたときのテキストが『往転』だったんですねー。
あらためて、オーディションのつもりでがんばります。
KAKUTAの新しい挑戦、豪華ゲストを迎えた初めてのプロデュース公演『Monkey Biz』第1弾!!
果たして7年越しのオーディションは受かるのか!?
なにはともあれおたのしみにっ!!
【あらすじ】
ある夏の日に高速夜行バスに乗り合わせた3組の男女とその運転手を中心に、4つの物語が進行する。リストラされた男と、かつての愛人だった女性とが、彼女の母親の遺言に従い、兄妹に遺骨を渡していく「アンチェイン・マイ・ハート」。双子の兄弟が経営する桃農園に、兄の婚約者だと名乗る女性が現れ、困惑する弟。彼女の素性と兄の思いが徐々に明らかになる「桃」。自宅の二階から飛び降り、入院することになった女性が、昏睡状態から目覚めた同室の男性と交流を深めていく「いきたい」。息子の友人と偶然バス停で出会い、同じ目的地へ向かう女性を描いた「横転」。
時間軸を行き来しながら、徐々にそれぞれが抱える悩みや葛藤が浮き彫りになる物語。
【公演情報】
KAKUTA presents「Monkey Biz #1」
『往転(オウテン)』
作・演出◇桑原裕子
音楽◇オレノグラフィティ
出演◇峯村リエ/入江雅人 小島聖/米村亮太朗
異儀田夏葉 多田香織 置田浩紳 森崎健康 吉田紗也美 長村航希
2/20(木)~3/1(日)◎下北沢 本多劇場
お問い合わせ:info@kakuta.tv
〈公式サイト〉
http://www.kakuta.tv/