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ミュージカルの新たな魅力を発信する作品『ロカビリー☆ジャック』 !海宝直人インタビュー

1950年代に誕生し、エルヴィス・プレスリーら人気シンガーの誕生で一世を風靡したロカビリー音楽。
このロカビリーに魅せられた売れない歌手が、スターになる夢を叶える為に悪魔と契約を交わしたことからはじまる、情熱的で切ない青春エンターテイメント『ロカビリー☆ジャック』が、12月5日から日比谷のシアタークリエで上演される。(30日まで)

2013年、2015年にシアタークリエで大ヒットした『SONG WRITERS』の森雪之丞×岸谷五朗が再びタッグを組み、
どんでん返しに次ぐどんでん返しの連続に加えて、斉藤和義のミュージカル作品初参加による魅力的な音楽と共に、新作ミュージカルの幕が上がる!

主人公ジャックの才能を信じ、献身的に彼を支えるビル役を演じる海宝直人。端正なマスクと豊かな歌声で、ミュージカル界での存在感を年年歳歳高めている彼が、新たに飛び込む新作ミュージカルへの期待や、海外ミュージカルの大作と、日本オリジナルミュージカル双方に携わる醍醐味を語ってくれた。

アーティストの方が創られたならではのカッコ良い楽曲

──作品について感じている魅力から教えてください。

先日、斉藤和義さん、さかいゆうさんの創られた楽曲をまず4曲ほど頂いたのですが、今までのミュージカル曲のイメージとは良い意味で異なっていて、ご自身もアーティストとして活動されている方々が創られたならではの楽曲だなと感じました。とてもブルージィだったり、ポップだったり、非常にカッコ良い曲が多いので、早く他の曲も聴きたい! とワクワクしましたね。早速歌稽古もはじめているのですが、今まで自分の中で大切にしていたのは、ミュージカルの楽曲である以上如何に歌を唄わずに語るか、ということだったのです。でも今回は楽曲そのものの魅力を大切に、シンガーとしてのアプローチをしていくことも視野に入れていくと良いのかなと感じています。脚本もとても楽しくて、それぞれのキャラクターが色濃く描かれているので、これがどんな風に舞台上で形になっていくのかにも期待しています。

──海宝さんはミュージカル俳優としてだけでなく、ロックバンド「CYANOTYPE」としてのアーティスト活動も展開されていますから、そうした歌い分けも活かして?

そうですね。自分の中でチャレンジしていけたら良いなと思っています。

──その中で演じるビルは、主人公ジャックをサポートしていくマネージャー役ということですが。

赤ちゃんの頃からジャックの歌を聴いて成長してきた、良いこともちょっと悪いことも(笑)皆ジャックから教わって大きくなった青年です。ですからジャックの才能を信じて、彼が成功する為にひたすら奮闘していくキャラクターです。

──『イヴ・サンローラン』の時は献身される側だった海宝さんとしては、ビル役をどのように?

まさに『イヴ…』とは真逆ですよね。振り回していたところから、振り回される(笑)。でも思えばこういう役どころは演じたことがなかったので、すごく新鮮に創っていけるのではないかと思います。

この方に献身的になるビルの気持ちがわかる

──新鮮と言えば、観客側から見てもとても新鮮なフライヤーですが。

皆すごいでしょう?(笑)最初にこの扮装をした時にはちょっと恥ずかしかったのですが(笑)やっている間にどんどん楽しくなってきて! 演出の岸谷五朗さんとは初めてご一緒させて頂くのですが、この撮影の時から「おぉ、良いじゃん! カッコ良いじゃん!」とどんどんのせて下さって! とても気さくな方で、まだ役について深く掘り下げて話す時間はありませんでしたが、「良い作品にしたいね!」と熱く語ってくださいましたし、稽古場でもどんどんイマジネーションを広げて創っていかれる方だとお聞きしているので、どうクリエイトしていかれるのかもとても楽しみにしています。

──そのフライヤー撮影時に、屋良さんとの撮影もされていますが。

この時がはじめましてだったのですが、先に撮られた屋良さんの個人ショットも見せて頂いたら、もう何をされてもサマになると言うか、どのショットも決まっていて、カッコ良いな! と思いました。

──カッコ良い海宝さんがご覧になっても、更に屋良さんがカッコ良いと!

いえいえ、僕はカッコ良くないですが(笑)、この方に献身的になるビルの気持ちがわかる! とスッと思わせて頂けたので、その感覚を活かしていきたいです。

真っ新な気持ちで取り組むオリジナル作品

──また、共演者の方達も豪華ですね!

昆ちゃん(昆夏美)はつい先日まで『レ・ミゼラブル』でご一緒していたので「おっ!」と思いました! 他にも共演経験のある方達も皆さん新しいキャラクターなんだ! と感じさせてくださいますし、もちろんはじめましての方達ともお互いに新たな発見や刺激のある現場になるだろうと思います。

──今もお話に出ました『レ・ミゼラブル』や、来年ご出演が決まっている『ミス・サイゴン』など歴史ある作品を多く経験されていますが、新作オリジナルミュージカルである今回の『ロカビリー☆ジャック』に臨まれるのとはどんな違いが?

海外で完成された作品の日本版に入る時には、作品もキャラクターも確立されていますからとても勉強になりますし、海外の演出家の方から直接動きの意図を伺ったりして自分の中に蓄積されていくものも多いのが魅力ですが、一方でオリジナルの作品には役者も含めて演出家の方の指揮のもと一から創り上げていく全く別の魅力があります。自分の引き出しを全部開けて、キャラクターを一から構築していく醍醐味はオリジナルでしか味わえないものです。特に岸谷さんは役者から出てくるものを大切にして下さると聞いているので、自分から発信していくことは緊張もしますが、だからこそ成長できると思うので積極的に挑戦していきたいです。今年は『イヴ・サンローラン』で新しい挑戦、『レ・ミゼラブル』で回を重ねてきたからこそもう一度シンプルに役に取り組むこと、という両方をさせて頂けた充実した年になりました。そんな令和元年の締め括りがこの『ロカビリー☆ジャック』になりますので、真っ新な気持ちでオリジナルのキャラクターに取り組んでいきます。僕の新しい面も観て頂けると思いますし、新しいミュージカルの魅力を発見して頂ける作品になると思うので、是非楽しみに観にいらして下さい! 劇場でお待ちしております!

かいほうなおと〇劇団四季『美女と野獣』のチップ役でデビュー。99年『ライオンキング』で初代ヤングシンバ役を3年に渡って務め、16年ヤングシンバ経験者初となる主人公シンバ役を演じて話題を呼んだ。近年の主な舞台作品に『アラジン』『ノートルダムの鐘』『レ・ミゼラブル』『ジャージー・ボーイズ』『イヴ・サンローラン』などがあり、18年には『TRIOPERAS』メインキャストとしてウェストエンドデビューを果たした他、ロックバンド「CYANOTYPE」ボーカリストとしても活動するなど、多岐に渡る活躍を続けている。20年『アナスタシア』『ミス・サイゴン』への出演が控えている。

【公演情報】
『ロカビリー☆ジャック』
作・作詞・楽曲プロデュース◇森雪之丞
作曲◇斉藤和義 さかいゆう 福田裕彦
演出◇岸谷五朗
出演◇屋良朝幸 海宝直人 昆夏美 青柳塁斗 岡千絵/平野綾 吉野圭吾 他
●12/5~30◎日比谷シアタークリエ
〈料金〉11,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半~17時半)
〈公式ホームページ〉http://www.tohostage.com/rockabilly_jack/

 

【構成・文/橘涼香 撮影/山崎伸康 ヘアメイク/AKANE】

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