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KAAT『恐るべき子供たち』キャストビジュアルとコメント到着!

南沢奈央、柾木玲弥、松岡広大、馬場ふみか

KAAT神奈川芸術劇場芸術監督・白井晃が就任以来取り組んでいる、近現代戯曲を現代視点で蘇らせるシリーズ。2019年度は、『春のめざめ』に続いて『恐るべき子供たち』を5月18日~6月2日、上演する。

 

本作『恐るべき子供たち』は、『春のめざめ』同様、思春期の少年・少女を主人公に、1929年に上梓した、フランスの詩人・小説家・劇作家 ジャン・コクトーの中編小説で、コクトーの代表作の1つ。小説だけでなく、詩、映画、批評などあらゆるジャンルの文学に精通しているコクトーの作品の中でも、古典文学の悲劇を思わせるという点で最もコクトーらしい作品とも言われている。
本作の上演台本を手がけるノゾエ征爾は、2012年に『○○トアル風景』により第56回岸田國士戯曲賞を受賞し、自身が主宰する劇団「はえぎわ」での作・演出のほか、舞台、映画、テレビドラマなどでの俳優としての出演など、様々なジャンルで活躍する俳優・劇作家・演出家で、ジャン・コクトーの世界には初めての挑戦となる。

 

外界を知らずに成長し、弟との“王国”を守ろうとし続ける美しい姉・エリザベート役には南沢奈央。姉と共に幼稚で享楽的な価値観のまま成長していく弟のポールに、幅広い役柄を演じて”カメレオン俳優”とも呼ばれる柾木玲弥。物語の語り部的役割を担うポールの友人・ジェラール役で、今回初のストレートプレイ出演となる松岡広大。そして新たに、柾木演じる弟のポールが密かに思いを寄せる、姉エリザベートの友人・アガート役に、ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の新人看護師役で注目を集めた馬場ふみかの出演が決定した。
また、子供たちを時に見守り、時に抑圧する”大人達”には、デシルバ安奈、斉藤悠、内田淳子、真那胡敬二ら実力派俳優陣の出演が決定。ジャン・コクトーの名作小説の舞台化に挑む!

 

【あらすじ】
美しくも残忍で傲慢な姉エリザベートと、青白い肌の美しい弟ポール。ある日、雪合戦の最中、憧れの同級生ダルジュロスが投げた雪玉がポールに命中し怪我を負う。ポールの友人・ジェラールは、ダルジュロスが故意に雪玉に石を入れたと主張するが、ポールはダルジュロスをかばう。その怪我が原因で、ポールは学校に通うことが出来なくなり、家で自由気ままな日々を送る。
病気の母が亡くなり、モデルとして働き始めたエリザベートは、モデル仲間のアガートを時折家に招くように
なる。ポールはダルジュロスに似たアガートに密かに思いを募らせるが、姉に悟られまいと、あえて彼女を邪険に扱う。やがて、エリザベートが、亡くなった夫の莫大な遺産を継ぐと、エリザベート、ポール、ジェラール、アガートの4人の奇妙な生活が始まる。

 

【コメント】

 

南沢奈央(エリザベート役
白井さんの演出を受けるのは初めてです。演出された作品は何度も観ていて、細部にわたって細やかに作りこまれて、計算されて一つの作品が創り上げられているのに感動し、いつか演出を受けられたらと思っていました。ですので、今回ご一緒できてとても嬉しいです。エリザベートはいろんな表情をもっているけれど、私は感情を表に出すことがあまりなく、そこが自分とは異なる点だと思います。でも、弟が好きになった子に嫉妬しちゃったりする弟への愛情とかは、実際に弟がいる自分にもあったので、すごく分かります。エリザベートと共感できる部分も演技に生かしていきたいです。

 

柾木玲弥(ポール役)
僕は舞台に出演するのは三年ぶりになりますが、繊細なポールという役を大切に演じていきたいです。青白い肌と病的なところは似ているなと思います(笑) 今の段階では内面的なところはまだちょっと理解できていなくて、台本をこれからもっと読み込んでいきたいです。あと500回ぐらい読まないと。この姉弟が閉じこもった子供部屋の世界に、僕自身もこれから稽古で潜っていって、そこから感じとっていきたいと思います。

 

松岡広大(ジェラール役)
KAAT神奈川芸術劇場はお客さんとして観に来ていたので、そんな劇場で演じられるのは嬉しいですし、白井さんの演出を受けられるのは役者として光栄です。ジェラールは友達たちのことを客観的に見ていて、ポールとも一線を越えないように距離感を保っている役柄です。また、こうした思春期特有の距離感は僕も通ってきたなと感じました。今、台本を読むのは三周目なのですが、もっと読み込んでジェラールを演じていきたいです。

 

馬場ふみか(アガート/ダルジュロス役)
製作発表の記事を拝見して「これを見よう!」と思っていたところにお話しがあり、まさか自分が出ることになるとは思いませんでした。白井さんに直接面談していただいて、舞台出演が決まったときはとても嬉しかったです。子供だからこその、むき出しの感情などが描かれている作品で、難しいとは思いますが、台本を沢山読んで大事に演じます。共にポールから慕われる男女二役を演じますので、お客様にもきちんと魅力を感じてもらえるよう、演じ切りたいと思っています。

 

白井晃(演出)
芸術監督就任後から取り組んでいる近現代戯曲シリーズとしては初めての再演となる『春のめざめ』と、同じように思春期の生と性をテーマにした最新作『恐るべき子供たち』を連続で上演させていただきます。「春のめざめ」はキャストが新しく加わったことで、またいろいろな新しいアイデアも出てくると思いますし、「恐るべき~」は姉弟の愛憎というか、愛情があるがゆえに関係が歪んでいく話で、南沢奈央さん、柾木玲弥さん、松岡広大さん、馬場ふみかさんといったキャストでお届けします。また今回「恐るべき子供たち」の上演台本をノゾエ征爾さんにお願いしましたが、ノゾエさんは必ず台本に演劇的な仕掛けを入れて来られるので、コクトーのこの著名な小説が、演劇ならではの表現でどのように上演できるか楽しみにしています。

 

【公演概要】
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『恐るべき子供たち』
原作◇ジャン・コクトー[コクトー 中条省平・中条志穂:訳「恐るべき子供たち」/光文社古典新訳文庫)
上演台本◇ノゾエ征爾
演出◇白井晃
出演◇ 南沢奈央、柾木玲弥、松岡広大 馬場ふみか
デシルバ安奈、斉藤悠、内田淳子、真那胡敬二
●5/18~6/2◎KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
〈料金〉プレビュー公演(5/18・19)5,000円 本公演6,500円(全席指定・税込)
※各種割引料金(本公演のみ)  U24チケット3,250円 高校生以下割引1,000円 シルバー割引(満65歳以上)6,000円
〈お問い合わせ〉チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
https://www.kaat.jp/detail?url=osorubeki

 

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