お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

菅田琳寧の初主演舞台『陽だまりの樹』開幕!

太田将熙 阿達 慶 早乙女友貴 菅田琳寧 日比美思 ダンカン

菅田琳寧(7 MEN 侍 / ジャニーズJr.)が主演を務める『陽だまりの樹』が、3月5日に東京・ヒューリックホール東京で幕を開けた。

本作は、これまでアニメやドラマ、舞台として様々なかたちで展開されてきた手塚治虫の不朽の名作「陽だまりの樹」を原作とする舞台で、7MEN侍/ジャニーズJr.の菅田琳寧が手塚良庵役、早乙女友貴が伊武谷万二郎役を務める。また、日比美思がおせき、阿達 慶(ジャニーズJr.)が太田東斎、また太田将熙が伊東玄晃、ダンカンが勝海舟役を演じている。

脚本・演出は、脚本家であり「方南ぐみ企画」の主宰で、数多くの演出作品を手掛ける樫田正剛。時代の転換期・幕末を舞台に、殺陣や歌をおりまぜおくる青春劇を、若い出演者を中心に生き生きと描いている。

【STORY】
時は江戸時代、幕末。
黒船来航以降、島国日本は開国派、攘夷派、保守派、尊王派、倒幕派と様々な者たちが現れての激動の時代。小石川に住む蘭方医、手塚良仙(中西良太)の息子として生まれた良庵(菅田琳寧)はお調子者の若者だ。世間の騒動など御構いなしに、暇を見つけては弟弟子(阿達 慶)と兄弟子(太田将熙)を伴って馴染みの蕎麦屋で油を売っているが、それでも医術の心意気は誰にも負けない強さを持っている。

或る日の帰り道のことだった。「西洋かぶれの蘭方医は死ね」と笠を被った数人の侍に襲われた。現場を通りかかった府中藩士の伊武谷万二郎(早乙女友貴)によって事なきを得たが、襲撃した者たちが国内の医療を一手に束ねていた漢方医たちの差し金だとわかったことで時代の荒波に飲まれたことを知る良庵だった。

幕末に生きた名もなき一人の若き蘭方医が叫ぶ。
「漢方も蘭方もねえんだよー。オレは人の命を助けたいだけだ」

徳川幕府に忠誠を誓い生真面目且つ不器用な万二郎はこの日、やたらと明るく熱い男(良庵)と出会った。二人は腐れ縁となり、偶然にもおせき(日比美思)という女性に恋をしていた恋仇と判明する。

時代に翻弄されながら時には衝突をし、笑いあった。勝海舟(ダンカン)との出会いによって時代の裏に隠されていた真相を知る二人。
そのとき二人の運命は…。
樹齢二百五十年の桜の樹がそんな二人の姿を見つめていた。

3月7日にこの舞台の公開ゲネが行われ、出演者たちへの取材会が行われた。

【コメント】

手塚良庵役:菅田琳寧(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)
本日とうとう初日を迎えられました。僕はジャニーズの舞台しか出たことがなくて、うちのメンバー(7 MEN 侍)が外の舞台を経験しているのを見て刺激を受けていたので、お話をいただいたときはうれしかったです。
ただ出演者欄を見て、「え、僕が座長?」という驚きはありましたし(笑)、座長をまかされるんだ!という緊張と不安はありました。僕は芝居がまだ未熟なのですが、演出の樫田さん含め、ここにいるキャストの皆さん、ここにはいない他のキャストの皆さんに手助けしていただき、ここまで来ることができました。
この世界に入って10年目、良い節目に主演をさせていただいて嬉しく思っています。時代劇は絶対にやってみたかったので、ずっと黒髪をキープして、ピアスも開けずにキープしていたので、この話をいただいたときは、「来た! 自分を信じてよかった!」と思いました。
でも三味線や日本舞踊は初めてなので、先生について練習しました。僕はギターはレフティー(左弾き)なんですが、三味線は右で弾くのでたいへんでしたし、日舞もヒップホップのように腰を使っちゃいけなくて、足だけで踊らなきゃいけないので、稽古の前にみんなで集まって練習しました。言葉も難しくてイントネーションに苦労しました。
殺陣のシーンは万二郎役の早乙女さんにおまかせで、今回まったくアクロバットもやるシーンがなくて、ちょっとうずうずしましたが、この時代にアクロバットは似合わないので(笑)。
堂本光一くんと上田竜也くんには、「明日初日を迎えます」という連絡をさせていただきました。光一くんからは「おめでとう!がんばれ!」と。上田くんも「がんばれ!」と、そして初日に観に来てくださる予定が、スケジュールが合わず来れなくなってしまったのですが、「ステージに立って、スポットライトが当たって、お客さんが入れば、お前がスターだから、堂々とやれ!」と言ってくださったので、その言葉を信じて堂々とやっていきたいです。

伊武谷万二郎役:早乙女友貴
こうして1人も欠けることなく初日を迎えることができて嬉しく思います。最後まで誰も欠けることなく千秋楽までがんばっていきたいです。今回の殺陣は普段に比べたら物量が少ないのでらくですね。琳寧くんの印象はものすごくマジメな方だと思います。みんなそう思っていると思います。すごく熱心で、稽古が終わった後も演出家の方にわからないところを教えてくださいと聞きにいって、それを台本にメモするので、ほぼほぼ台本じゃなくなっているくらいメモ書きで埋まっていますね(笑)。

おせき役:日比美思
こうして初日を迎えられてとても嬉しく思っています。おせきは手塚良庵と伊武谷万二郎の2人から思いを寄せられる役で、本当に恐縮しています。良庵さんも万二郎さんも原作のキャラクターも魅力的なんですけど、お二人が演じることによってますます魅力的になって、本当にすごいことになっています(笑)。私は水戸黄門を母と一緒にずっと観ていて、時代劇に出演したいと思っていたので、念願のこういう格好をできたので、この姿を母に送りました(笑)。

太田東斎役:阿達 慶(ジャニーズJr.)
僕は今回初舞台ですので、まだちょっと緊張しています。太田東斎役が阿達慶でよかったなと思ってもらえるようにがんばります! 東斎は医者ですが、先生がいて、兄弟子の伊東さんがいて、良庵さんがいて、その下が東斎で、まだ見習いなんですが、僕も事務所でもまだ新しいほうなので、ちょうど同じ感じかなと想像しています。琳寧さんとは一緒のシーンが多いので、いろいろ教えてもらっています。初舞台でたいへんなところは、声があまり出なかったので声を出すことと、台詞を言ってないときでもお客さんには見られているので、そこの演技が難しいです。がんばります。

伊東玄晃役:太田将熙
この作品は今のこのご時世だからこそやる意義はあると思っています。そして、座長の琳寧くんが初座長ということで、伊東は役柄的にも支える立場でもありますので、僕も千秋楽まで怪我なく蘭方医として、この作品に携わっていきたいと思っています。稽古中の出来事は、慶ちゃんが自分でも言ったように最初は全然声が出てなくて、演出家さんにもっと大きくと言われていたのですが、毎日、稽古前に発声とか滑舌の練習をしていたんですが、気付いたら舞台上でも問題ないくらい声が出るようになっていたんです。兄弟子としては感動しました。台本に滑舌の表を貼っていて「あいえうお」とか(笑)。琳寧もそうですが、慶ちゃんもすごく真面目で、ときには辛いダメ出しもあったと思うんですけど、負けないでがんばってました。

勝海舟役:ダンカン
勝海舟役のダンカンです。こうして初日を迎えられることが奇跡のような感じがしています。稽古中から毎日、体温やPCR検査やそういうたいへんなことをすべての出演者がクリアして、ここまできたので、もう勝ったような気がしています(笑)。ちなみに今日は39度1分でしたが36度4分と書いてきました。嘘です(笑)。菅田くんはみんなが言うように本当に真面目、忍耐強い、諦めない。演出の樫田さんとずっと2人で相談してました。あまりに真面目過ぎるのでちょっとラフなところがあったほうがいいので、タケシ軍団で修業したほうがいいと思ってます(笑)。

最後に改めて菅田琳寧から挨拶があった。「今この時期と重なる部分がありますので、この作品を観ていただいて、ちょっと重いですけど、命の大切さとか考えていただいたらとても嬉しいです」

【公演情報】
『陽だまりの樹』
原作:手塚治虫
上演台本・演出:樫田正剛(方南ぐみ)
出演:菅田琳寧(7 MEN 侍/ジャニーズJr.) / 早乙女友貴/日比美思/阿達 慶(ジャニーズJr.)
太田将熙/ 近江谷太朗、我善導、高木トモユキ、中西良太/ダンカン ほか
●3/5~14◎東京 ヒューリックホール東京
●3/27・28◎大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
〈料金〉9,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉
東京:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
大阪:キョードーインフォメーション:0570-200-888(月~土 11:00~16:00 ※日・祝 休業)
〈公式サイト〉https://hidamari-stage.jp/
〈公式twitter〉@hidamari_st

【撮影/宮川舞子】

記事を検索

観劇予報の最新記事

草彅剛・主演のシス・カンパニー公演『シラの恋文』ビジュアル公開!
数学ミステリーミュージカル『浜村渚の計算ノート』開幕!
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』井上芳雄最終日の写真到着&再演発表!
 「池袋演劇祭」まもなく開幕!
加藤拓也の最新作『いつぞやは』開幕!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報