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劇団民藝公演『正造の石』紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで間もなく開幕!

劇団創立以来、戦後の新劇界をリードしつづけて現在に至る劇団民藝の2019年スタートの公演は、2月14日(木)より紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開幕する『正造の石』。明治末の東京を舞台に、谷中村出身のひとりの若い女性新田サチの成長と自立を、その逞しい生き方を伸びやかに描く作品で、台本は数々の名作ドラマの脚本家として知られ、2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の作者としても話題を集めている池端俊策と、映画『瀬戸内少年野球団 最後の楽園』(脚本)、舞台『幕末太陽傳』(作・演出)などの河本瑞貴が担当。 池端は本作品を「国の近代化政策から取り残され、疎外された人たちの姿は、現代社会なかで生きづらさをかかえる多くの人々のこころに通じると思う」と語っている。演出は丹野郁弓。主演には森田咲子、樫山文枝・伊藤孝雄をはじめ18名の劇団員が出演する。

【あらすじ】
明治39年、日露戦争の勝利に国中が湧きたっていた頃、北関東にある谷中村では足尾銅山から流出する鉱毒によって水や田畑が汚染され、農民たちは病と貧困に苦しんでいた。新田サチの家の被害も甚大だった。事態が深刻化するなか、サチは婦人解放運動家・福田英子のもとで住み込みのお手伝いになるため東京へ向かった。自由と平等の権利を求める活動家たちに囲まれ目まぐるしい日々を送る英子にサチを紹介したのは、足尾銅山閉鎖を国に訴え続ける田中正造だった。「何の値打ちもねえが、世界でただ一つの石だ」。渡良瀬川で拾った石を正造はサチに託して送り出す。しかし、サチは福田家の内情を密偵するよう官憲に命じられていたのだった。苦悩の日々のなか、サチはひとつの詩に出会う。サチの心に輝きがともった……。

【新田サチ役 森田咲子からのメッセージ】

『正造の石』という印象的なタイトルのお芝居で、主人公の新田サチを演じます。彼女は、谷中村に住む26歳になる女性です。時代は明治末、足尾鉱毒事件のさなか、サチは東京へと向かいます。その大都会で、社会運動や芸術に打ち込むさまざまな人たちと出会い、自ら人生を切り拓いていくのです。情報過多の現代社会から『正造の石』に向き合うとき、人との出会いや語り合いによって、学び考え始めたサチのように、自分を信じ流されずに生きていくことが大事だと改めて思えてきます。
稽古場では劇団の大先輩たちに囲まれて緊張感と温かさを感じています。サチを導く婦人解放運動の先駆者、福田英子を演じるのは樫山文枝さん。田中正造役は、私の初舞台でもご一緒した伊藤孝雄さん。私もサチのように成長したい、そんな思いが自然とわいてきます。 若い女性の輝きや希望を感じ取ってもらえるよう、一生懸命に演じたいと思います。

【公演情報】
劇団民藝2月公演『正造の石』
2/14~25◎紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
作◇池端俊策 河本瑞貴
演出◇丹野郁弓
出演◇樫山文枝 森田咲子 伊藤孝雄 吉田正朗 他
〈料金〉一般:6,300円 夜チケット:4,200円 U25(25歳以下):3,150円 高校生以下:1,000円
〈お問い合わせ〉劇団民藝 044-987-7711
http://www.gekidanmingei.co.jp

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