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トップスターとしてのラストステージ「レビュー 春のおどり」桐生麻耶インタビュー

 

唯一無二の男役として先頭を走ったトップスター桐生麻耶率いる、OSK日本歌劇団公演、「レビュー 春のおどり」が4月18日から大阪松竹座、5月には新橋演舞場で上演される。「桜咲く国」を歌い続けてきたOSK日本歌劇団が、桜の季節に贈る和洋レビューの豪華二本立て、東西の大劇場公演となる。
その大舞台で円熟の芸を披露し、本公演がトップスターラストステージとなる桐生麻耶が、公演に臨む意気込みを語ってくれた「えんぶ4月号」のインタビューをご紹介する。

※新型コロナ感染予防の緊急事態宣言にかんがみ大阪松竹座公演は延期、新橋演舞場公演は中止となりました。

挑戦できる幸せを感じる和洋レビュー

──2020年の「レビュー 春のおどり」も和洋二本立てで、作家の方々も豪華な布陣になっていますね。

豪華ですよね! 作・演出をして頂く先生のお名前が発表された段階で「楽しみです!」という多くのお声を頂けていて、本当にありがたいと思っています。

尾上菊之丞先生の第一部『ツクヨミ~the moon~』は、日本の3つの時代を辿る内容になっていて、「大化の改新」の蘇我入鹿を従来とは違うイメージで綴るところからはじまり、戦国時代の伊達政宗、更に堀部安兵衛が高田馬場に駆け付ける「喧嘩安兵衛」の場面で構成される形です。3つの時代を月の満ち欠けで繋いでいくので「走りますよ!」と言われていて(笑)。気合も入りますし、菊之丞先生はイメージを明確に伝えて下さる方なので、幸せだな、楽しみだなと思っています。

第二部『Victoria!』の荻田浩一先生には2015年の「レビュー 春のおどり」で『Stormy Weather』という作品を作って頂きましたが、「荻田ワールド」と呼ばれる荻田先生独特の作風である、美しさの中にどこか退廃的な香りがする魅力を、がむしゃらに頑張るOSK日本歌劇団の健康美の中でどう表現するかに、日々苦心した思い出があります。ですから今回もう一度荻田先生の作品に出会えるのはとても嬉しいですし、「頑張っています」を前面に出さない為に頑張って、先生の摩訶不思議なレビューが表現できるように、当時よりも更に成長が感じられるように努めていきたいです。

ただ舞台が好きだという気持ちに向き合ってこられた

──大阪松竹座、新橋演舞場共にOSK日本歌劇団の公演が観られることが定着しているという喜びがありますが。

ありがたいのと同時に、必ず来年もこの大舞台で公演できる、当たり前にここに立てるのだとは決して思ってはいけない公演だということを、背中を見て下級生に感じ取ってもらうことこそが、私の役目かなと思っています。トップスターを務めさせて頂いてからも責任は大きくなりましたが、舞台に立つ気持ちには全くと言っていいほど変化がなく、ただ懸命に真摯に、舞台が好きだという思いに向き合ってくることができました。それは信頼できる方々が周りを囲み、サポートして下さったおかげですし、これまで培ってきた経験の賜物でもあるので、本当に良い時期にこの立場に立たせて頂けたと感謝しています。

大きな劇場の空間を埋めるのはとてもエネルギーのいることで、並大抵の力では三階席までパワーを届けることはできません。でも私自身が初めて歌劇を観たのが三階席からで、こんな世界があるんだ! ここを目指したいというきっかけをもらった大切なお席でもあります。ですから一階、二階のお客様には勿論ですが、気軽に来て頂ける三階席のお客様にもOSKのレビューの楽しさをお届けできるように、精一杯歌い、フォーメーションの面白いダンスもふんだんにお見せしたいです。

世の中に色々なコンテンツがありますが、一度足を運んで頂いたら絶対に後悔はさせない! という自負もありますので、是非OSK日本歌劇団の和洋レビューを観に劇場にいらして下さい!

■PROFILE■
きりゅうあさや○栃木県出身。175cmの長身と抜群のスタイルで、存在そのものが絵になる男役と称される。歌、ダンス、芝居と三拍子揃った実力派で、16年の主演舞台『カンタレラ2016~愛と裏切りの毒薬~』ではボカロ曲を見事に歌い上げ喝采を集めた。18年『巴里のアメリカ人』では軽妙洒脱に作品を盛り上げた。前トップスター高世麻央の後を受け、OSK日本歌劇団トップスターに就任。新橋演舞場&大阪松竹座「レビュー 春のおどり」、南座新開場記念「OSK SAKURA REVUE」、たけふレビュー『Viva La Vida!!』、ミュージカル『天使の歌が聞こえる』等で、ダンディーで自然体の男役像を確立して魅了した。本公演、そして7月京都南座公演「OSK SUMMER SPECIAL2020」公演を持って、特別専科への移籍が決定している。

【公演情報】
OSK日本歌劇団
「レビュー春のおどり」
第一部『ツクヨミ~the moon~』
構成・作・演出・振付◇尾上菊之丞
第二部『Victoria!』
作・演出◇荻田浩一
出演◇桐生麻耶 楊琳 虹架路万 舞美りら ほかOSK日本歌劇団
●4/18~26◎大阪松竹座
●5/2~5◎新橋演舞場
〈料金〉S席(1・2階)9,500円 A席(3階席)5,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489(10:00~18:00)
〈OSK日本歌劇団HP〉 http://www.osk-revue.com
〈新橋演舞場HP〉https://www.shochiku.co.jp/play/theater/enbujyo/

 

【構成・文◇橘涼香 写真提供◇OSK日本歌劇団】

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