劇団あおきりみかん『ワード・ロープ』は劇団20年の集大成! 池袋シアターグリーンで間もなく開幕!
劇団あおきりみかんは1998年旗揚げ以来、年に2回の新作を上演。今回の『ワード・ロープ』が40回目の公演になる。名古屋市芸術奨励賞を受賞するなど愛知での活動を中心に全国ツアーなども盛んに敢行! 2017年もツアーなど全国9都市で公演、名古屋テレビ塔株式での公演『氷の塔の眠り姫』は100日間で3万人以上を動員している。
また、主宰で脚本・演出を担当している鹿目由紀は文化庁・新進芸術家海外研修制度に採択されロンドンへ留学、今回の公演はその成果を活かした、言葉と想いの関係を描く作品になるという。3月29日(金)〜31日(日)池袋シアターグリーンでの公演は、名古屋、豊田、仙台を終了して、満を持しての東京公演となる。
【鹿目由紀(劇団あおきりみかん主宰/作・演出担当)メッセージ】
こんにちは。鹿目(かのめ)由紀と申します。劇団あおきりみかんは今年で20周年を迎えました。20年、あっという間でした。これまで年に2本、新作を上演して来ました。それが積もり積もってこれはとうとう40回目の公演です。『ワード・ロープ』は、20年が詰まった濃いものになりました。これは『言葉のロープ』の話です。文字通りロープが【20年】を繋ぐ話になりました。とはいえ劇団の20年を描いた話ではありませんし、別段、感慨にふけっているわけでもないのですが、ただその事実が、この話を生み出すことに至ったのは当然のように感じています。これまで常に新しいことに取り組んで来た、あおきりみかんですが、今回かなり【汗だく】になっています。芝居の中で、言葉のロープがどのように【繋がっていく】のか、ぜひその目で確かめにいらしてください!
【ものがたり】
中学校の校舎裏。
男が一人、地面を見ている。
20 年前の今日、同じクラスの仲間たちとタイムカプセルを埋めたにもかかわらず、自分以外の誰一人現れない。
男は一人で掘り出すことにする。
そこに知らない女が短い【ロープ】を持って現れる。
「それを掘り出す前に、これを引っ張ってくれる?」
男はロープを引っ張る。
するとそこは【20年前】の校舎裏。
一方、違う時間。
同じ校舎裏で、少年が【ロープ】で死のうとしている。
そこに知らない少女が現れる。
「ここで死ぬのはやめてくれる?」
こうして、それぞれの時間はロープを手繰るように動き出す。
【公演情報】
劇団あおきりみかん『ワード・ロープ』
作・演出◇鹿目由紀
出演◇松井真人 花村広大 真崎鈴子 正手道隆 みちこ 篠原タイヨヲ カズ祥 平林ももこ 近藤彰吾 山口眞梨 大屋愉快/ギャバ (Wキャスト) 中元志津/松野有加里(Wキャスト) 川本麻里那
3/29(金)〜31(日)◎池袋シアターグリーン BOX in BOX THEATER