お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

水戸芸術館ACM劇場が『最貧前線』をオーディオドラマとして企画・配信

昨年、水戸芸術館ACM劇場のプロデュースにより上演された舞台『最貧前線』が、オーディオドラマとして企画・配信されることになった。

オーディオドラマ版は、舞台版でも登場した「見習い」の視点で物語が新たに描かれる。舞台を観た人にも、初めてこの作品に触れる人にも、楽しく聴けるような作品になっている。

【あらすじ】
昭和19年、太平洋戦争下の鄙びた小さな漁村。若者はすべて徴兵され、村に残ったのは中高年と女子供ばかりだが、戦時下ながら日本近海で漁にいそしみ、大漁という喜びもまだ噛みしめられる日々だった。14歳の見習いは、吉祥丸に乗り込んで、日々先輩漁師たちから一人前になるべく仕事を学んでいた。しかし、そんな小さい船にも徴用の電報が飛び込んできた。明後日までに全乗組員ごと横須賀軍港に来いというのだ。一体どんな仕事をさせられるのか、吉祥丸は不安を抱えたまま、家族との別れもそこそこに、急ぎ指定された横須賀に向かうことになった。

そこで知らされたのは、吉祥丸は特設監視艇という軍艦となり、海の見張り役として海の最前線でアメリカ軍の動向を監視する任務につくということだった。軍艦として改装された吉祥丸は、新たに乗り込んできた艇長と二人の水兵を加え、指定の海域に向かうことになる。航海経験に乏しい軍人たちは、鯨を潜水艦と間違えたり、天候を読み違えたりして、海の達人である漁師たちとことある毎に対立する。しかし漁師たちの知識や行動力に、軍人たちは一目置くようになり、次第に信頼感を芽生えさせていく。

しかし戦況は厳しく、日本のはるか南方面に配置された監視艇部隊は全滅し、吉祥丸はその穴埋めに同郷の漁船・三鷹丸とともに激戦地の南方に派遣されることになってしまう。そこに現れたのは、日本本土を空襲に向かうB29の大編隊。そして吉祥丸のような監視艇すら根こそぎ沈めようとする別動する攻撃部隊だった。

果たして吉祥丸は帰ってこられるのだろうか。

【配信概要】
COVID-19対策 公共劇場緊急共同企画
オーディオドラマ『最貧前線』宮崎駿の雑想ノートより
原作:宮崎駿「宮崎駿の雑想ノート」より
企画・脚本:井上桂(水戸芸術館ACM劇場芸術監督)
演出:壤晴彦
音楽:久米大作(舞台版『最貧前線』より)
出演:前田旺志郎、山本龍二、鳥山昌克
春海四方、安達勇人、福本伸一、山口森広、杉木隆幸/
柳家花緑・近藤芳正 ほか
第1話 6月26日(金)、第2話 7月3日(金)、第3話 7月4日(土)
第4話~第7話 順次配信(期間限定)
全話無料
水戸芸術館HP「おうちで水戸芸術館」特設ページにて
https://www.arttowermito.or.jp/sp/poorfront310acm/audio/

 

(C)Studio Ghibli

記事を検索

観劇予報の最新記事

草彅剛・主演のシス・カンパニー公演『シラの恋文』ビジュアル公開!
数学ミステリーミュージカル『浜村渚の計算ノート』開幕!
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』井上芳雄最終日の写真到着&再演発表!
 「池袋演劇祭」まもなく開幕!
加藤拓也の最新作『いつぞやは』開幕!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報