ABC座が新天地で新たな伝説を創る!『ABC座2020 オレたち応援屋!! on STAGE』製作発表会見レポート!
『ABC座2020 オレたち応援屋!! on STAGE』が、10月3日から28日まで東京・日本青年館ホールで上演される。
この作品は、この秋に公開されるA.B.C-Zの主演映画『オレたち応援屋!!』の前日譚を描いた舞台。東宝の長い歴史の中では、同じ題材の映画と演劇が同時期に上演されることこそあったものの、同じ主演者で同じ題材を同じ季節に届けるのは初の試み。近年、ジャニー喜多川演出作品でのパフォーマンスや音楽活動に加え、映画、舞台、バラエティ、テレビドラマなどでも大活躍しているA.B.C-Zが、2012年のメジャーデビューと時を同じくして旗揚げした演劇ユニット「ABC座」が、日生劇場で繰り広げてきた作品の積み重ねがあったからこそ実現した企画で、ジャニー喜多川スピリッツを受け継ぎ、新天地の日本青年館ホールで、舞台から映画へと続く新たな物語が展開される。
そんな『ABC座2020 オレたち応援屋!! on STAGE』の製作発表会見が7月30日都内で開かれ、A.B.C-Zの橋本良亮、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一が登壇。更に映画版では、元宝塚歌劇団花組トップスターで、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』のヒロイン・イライザ役をはじめとした舞台や、多くのテレビドラマ、映画で活躍している真飛聖が演じる、「応援屋」が活動拠点にしている「喫茶エール」の店主役を、「双子の姉」として舞台版で演じる森公美子が登壇、公演への抱負を語った。
【登壇者挨拶】
橋本 また新たに2020年「応援屋」ができるということで、今からとても楽しみにしています。よろしくお願いします!
戸塚 このような状況の中取材においで頂きありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
五関 舞台と映画とどんどん大きくなっていく「ABC座」に負けないよう僕たちも日本中を応援できるグループになりたいと思います。よろしくお願いします。
塚田 昨今ネットでの記者会見やリモートでの取材が増えていますが、やっぱりこうやって皆さんに来て頂けて直接発表できることを本当に嬉しいなと思います。今日は短い時間ですがよろしくお願いします。
河合 「応援屋」ということでたくさんの皆さんを僕たちA.B.C-Zが応援していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!
森 なんと(映画版の真飛聖の)双子の姉役をやらせて頂きます森公美子でございます。よろしくお願いします。
五人 よろしくお願いします!
河合 いや、森さんに出て頂けるって素晴らしいんですよ!素晴らしいんですが…
森 何
?何かある?双子というところに何かあります?(笑)
河合 どういう成長の違いがあったんですか?(笑)
森 まぁ途中色々あったんですよね!
河合 突然変異?
森 いえいえ、私が正しかったんですよ!姉ですからね(笑)かえって真飛さんの方が突然変異でね(笑)。うちはこういう家系なんです。
河合 面白そうですね!
橋本 そうだね!
戸塚 DNAって面白いですね!(笑)
森 そうなんですよ。何がきっかけでこうなるかわからないですからね!(笑)私、このコロナ禍で全く仕事をしておりませんで、無職でございました。今日が初日と言っても過言ではございません。リモートもあまり向かなくてやめておりまして、だったらどうしようということで、ずっと料理を作り続けておりました。ですから皆様には稽古中から本番も、色々と差し入れをしたいと思いますが、太るものしか作りませんので(笑)、太るのには気をつけて下さい!
橋本 楽しみですね!
──映像出演の真飛さんとの共演もあるそうですが。
森 素晴らしいですね!私この双子というワードがとても気になっておりまして、だいぶ年上ですからね。でも真飛さんにね(合わせて)頑張ります!
橋本 いえ、これは完全に双子です!
森 無理無理(笑)!でも私、大地真央さんとも双子をやらせて頂いております!
河合 双子経験めちゃくちゃありますね!
森 あるんです!
【質疑応答】
──映画と舞台での「応援屋」ということで、映像と舞台それぞれの魅力は?
塚田 (一番に挙手して)「応援屋」ということで、両方共ファンの方だったり、観て下さる方に「元気になってもらいたい!」ということは変わらないのですが、映像はワンシーン、ワンシーン作り込んで、アップにもできるので「ここを見て欲しい!ポイントだよ!」というのを注目して見て頂くことができると思います。舞台ももちろん稽古をして作り込むのですが、舞台にはその場でしか生まれない空気感がある。生ものですし、席によっても見える角度が違ってきたりもしますし、自分が見たいポイントが見られるというところもあるので!……ですから、つまり、両方良いってことです!
河合(まとまらなくなった塚田に笑って戸塚に)どうですか?
戸塚 もう120%正解だと思いますが、僕からも舞台と映画の違いを言っていいですか?舞台の方が目撃する方の数は圧倒的に少ないと思うので、映画よりも舞台の方がより個人的な体験になり得るのかなと。映画は半永久的に残りますから後々も色々な楽しみ方をして頂きたいですが、舞台はご自身の内面と舞台の上の僕らのその場の動きをシンクロさせて、ご自分でカット割りもできると思うので、記憶に刻んで欲しいです。
塚田 そうです!映画は半永久的に残りますけど、舞台はその場なので!色々な楽しみ方を…
五関 補足の補足は大丈夫だよ!(笑)
──舞台は一回ごとの一発勝負だと思いますが、挑み方は違いますか?
河合 そうなんですが、映像も一回勝負のつもりでいきますからね。ただ戸塚が言ったように、舞台はその瞬間しか観られない。例えば失敗にしてもその瞬間でしか観られないですし、一日一日空気感も変わってくるので、そういうところは舞台だとより楽しめるのかなと思います。
橋本 是非大先輩の森さんの意見も伺いたいです。
森 舞台には「魔物が棲んでいる」とよく言われるのですが、何が起きるかわからない緊張感と共に行動しないと。私が長い間出ている『レ・ミゼラブル』でも、回っている舞台で逆走したりですとか、回り舞台から降りたつもりでまだ乗っていたとか、長くやっていてもそういうことはままあるんですね。ですから舞台で起きたことは、舞台の瞬間で解決して下さい。
河合 なるほど!
森 消しゴムがないと言うのが舞台なので、起きたことは自分で処理する。またそこがお客様の喜ぶところでもあるので!
河合 今日は違うものを観られた!という。
森 毎回観ても違うものが観られるのが舞台の醍醐味だと思います。映画のアップが舞台のピン(スポットライト)だったりもするのですが、でも舞台は全体で動いているので、A.B.C-Zの皆さんがお客様には寄れないけれども、寄ったように見せて欲しいです。「空間瞬間芸術」なので是非皆さんにも、お客様にも楽しんで頂きたいです。
──自粛期間中にエンターテインメントの役割について感じたことはありますか?
五関(挙手する)
河合 珍しいね!
五関 やっぱりエンターテインメントと言ったら僕なので!(笑)いえ、自粛期間中にすごく感じるところがあったので語らせて頂きたいなと。僕自身活動ができない中で、一歩家の外に出たら時間が止まっているんじゃないかと思うくらい孤独感を感じたんです。でもそんな中で電話をした友達が同じ悩みを持っていたりとか、一人じゃないって思えた時に、すごく心が軽くなったんです。ですから自粛期間中皆さん、孤独感が一番怖いんじゃないかと思って。だからこそこういう舞台やエンターテインメントを通して「がんばれ!」という応援も大事ですが、まず「一人じゃないんだよ!」という思いを、この舞台とそれにつながる映画で皆さんに発信していきたいなと思います。その為には自分自身にもパワーがないといけないと思うので、冒頭森さんが「太るのに気をつけて」とおっしゃいましたが、僕は今まで太った経験がないので。
森 マジで!?
五関 そうなんです!ですからこの期間中森さんのお力をお借りして、人生で初めて太って、力を蓄えてそれを皆さんにぶつけたいと思います。
森 お任せ下さい! 3kgはお約束致しましょう!
河合 それは見てみたいな!(笑)
──森さんはいかがですか?
森 自分を見なおした時間でもありましたね。はじめの一週間くらいはゲームしかやっていなかったのですが、それだけではと思って色々お取り寄せをした中に教材もありました。本来ならこの7月~8月オリンピックで通訳のボランティアをやる予定だったのですが、語学の中でひとつ足りない、少々下手なフランス語の勉強をしておりました、勉強家ですね(笑)。あとは困っている農家の方ですとか、お店の方の為に少しでもと毎日お取り寄せをしていたので、お金も尽きてきましたから働かなければと!(笑)。エンターテインメントについては家にあるCDを聞いたり、映画を観たりもしましたけれども、自粛解除のあと街に出て路上LIVEをやっているのを遠くから聞いたらやっぱりいいな~!という経験もしました。同じ空間で感じられることが自分の元気になるんだ、エールをもらえているんだと感じましたので、この舞台でも皆さんにエールを届けたり、またもらったりしていきたいなと思います。
塚田 ファンの人たちは大丈夫かな?という心配もありますし。
橋本 そうだね。
塚田 こうして観てもらうことによってファンの方達にも「良かった」と思って欲しいし、思い合うことができる、自分たちもこれからも健康に気をつけて板の上に立てる。それが本当にありがたいことなんだと感じました。
森 その為にはお客様にも健康に留意して、少しでも体調が悪い時には劇場に行かないということも、これからの時代には大切になってくるのかなと。
河合 空席を作ってはいけない!と思わないで欲しいですね。劇場も一席空けますし、公演も2時間で終わります。安全な状態で舞台をやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
──インスタグラムでは既に応援をはじめていらっしゃいますが、手応えは?
橋本 手応えは本当にありますね。どんな小さなことでも応援していきたいですし、コメントを頂くことによって僕たちも元気をもらえます。本当にいいなと思っていて、新たな形でしたね。
河合 元々は「応援屋」の為にはじめたものが、このコロナに重なったことでファンの方だけでなく、たくさんの方達に応援メッセージを頂いて。妊婦さんであったり、入院先からだったり、色々な方からのメッセージを拝見できるので、自分たちにとってとても良い経験になっています。インスタグラムって僕の中ではポップなイメージがあったんですけれども、ポップだけではなくて、熱いものだったり、気持ちがしっかり伝わるものなんだと感じました。
──モノマネでメッセージを伝えたりは?
河合 ダンスが上手くなりたいからレクチャーをして欲しいという男性からのメッセージがあって、2ステップをして(実践して)ここから松本潤君もできるよと(その場で披露して大拍手)。ここで一番シャッターが多いっておかしくないですか?(笑)
橋本 嬉しいことじゃない!(笑)
──再生回数一万回を超えたものもあるそうですね!
森 私のインスタ95人だよ(爆笑)
河合 95人の方に伝わってます!僕たちだけでなくて、 Jr.の皆もメッセージをしてくれていて、伝え合えるのが嬉しいですね。
──皆さんは、いつも応援メッセージを送って下さいますが、応援してもらって嬉しかったことは?
河合 それはもうあれしかないよね。
五関 そうだね。
塚田 2018年の『ジャニーズ伝説2018』の時にジャニーさんが「僕はA.B.C-Zのファンだよ」と言って下さって。
森 素敵!
河合 しかも僕たちだけではなくて、新聞記者さんたちもいらっしゃるところで言って下ったんです。それがまた僕の誕生日で。
森 私はジャニーさんから叱咤された人の話はいっぱい聞いているけど、応援された人の話をきくのは初めて!
塚田 それまでは僕たちもずっと「Youたちまだまだだよ」と檄を飛ばされていたんですけど。その時だけね。
森 すごい!
河合 僕たちも冗談で言っているのか、本気で言っているのかわからなかったくらいなんですが、本気で言って下さっていて。
森 私は「フォーリーブス」からずっとのジャニーズファンですからね!そんな長いファンだけど、この言葉を聞いたのは初めてかも知れない。すごい!
河合 一生忘れてはいけないメッセージだと思います。
──他にありますか?
河合 このあとにですか!?あ、この間木村拓哉さんのラジオに出た時に「A.B.C-Zのメンバーによろしく言っておいて」という応援メッセージは頂きました!嬉しかったですね!(モノマネで)「よろしく言っといて」(ポーズを決める)
橋本 (そのポーズを)本当にやってた!?
河合 俺には見えた!
橋本 怒られるよ!
河合 うん、怒られる(笑)
──他には?
戸塚 このあとにですか!?……(両手を挙げて)降参!!
河合 ジャニーさん、木村拓哉さんのあとにはないよね!
戸塚 ないです!
──では皆さんから応援の目を向けて頂いて!
河合 もちろんです!
戸塚 そうして応援して頂いた僕らだから、皆さんに少しでも楽しい気持ちになって頂けるように頑張ります!
他に会見では「トイレに一人でいけない子供の為に応援メッセージをお願いします」という質問も寄せられ、同じ体験をしたからという橋本が回答する場面もあり、その模様ものちにインスタグラムにアップされるということで、A.B.C-Z が仕掛ける、映画と舞台のダブル応援屋プロジェクトへの期待が高まる時間となっていた。
【公演情報】
『オレたち応援屋!! On Stage』
エターナルプロデューサー◇ジャニー喜多川
脚本◇徳尾浩司
演出◇川浪ナミヲ
原案◇「ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!」(演出:錦織一清 脚本・音楽:西寺郷太)
出演◇A.B.C-Z 橋本良亮 戸塚祥太 河合郁人 五関晃一 塚田僚一
菅田琳寧(7 MEN 侍) 佐々木大光(7 MEN 侍)
大関荷風 尾崎龍星 小鯛詩恩 滝本海都
稲葉光 冨岡健翔 福士申樹
泉見洋平
能條愛未
森公美子
●10/3~28◎日本青年館ホール
〈料金〉9.500円(全席指定・税込)
9月5日 先着順一般販売開始
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/abc-z/
【文/橘涼香 資料提供/東宝】
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