お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

新感覚の演劇体験 「VR演劇」『僕はまだ死んでない』ウォーリー木下 コメント到着!

VR演劇『僕はまだ死んでない』はVR技術と演劇が出会って生まれた、自宅で楽しめる新感覚の演劇体験。2月1日よりすでに配信中だが、3月31日までの発売延長が決定した。

【VR演劇とは】
緊急事態宣言の改めての発出により、劇場に観客が参集して観劇する従来型の演劇はとても厳しい状況にある。そんなコロナ禍の今だからこそ届けられる作品もあるはず、という想いから、360度自由に観られるVR映像で演劇を楽しむことができる【VR演劇】という新感覚の演劇体験が誕生した。
劇場での上演を収録してオンデマンド配信するのではなく「収録のための収録」を劇場で行うことにより、舞台上の主人公の視点から、360度ぐるりと見渡せる自由な視界で、劇場上演の演劇では味わえない、桁違いの臨場感で物語を楽しめる。

【あらすじ】
僕は病室にいた。
父と、僕の友人が何やら話をしている。が、体がぴくりとも動かない。一体僕に何が起こった?
医師らしき声も聞こえる。「現状、一命を取り留めていることがすでに大きな幸運なんです」
……なるほど。そういうことなのか。

デザイナーとしての会社務めを半年前に辞め、油絵に打ち込んで夢だった画家への道を歩み始めた矢先だった。脳卒中で倒れ、自分の意志で動かせるのは眼球と瞼だけ。「やってられるか、バカ野郎!」とたった一言伝えるのに5分以上かかる。

そして病室には、
飄々と振る舞い軽口も叩く父、慎一郎。
兄貴分の幼馴染で、親身になって回復を願っている碧。
離婚の話し合いが進み、新たな生活に踏み出し始めていた妻、朱音。
そして、担当医である青山。

「良く死ぬことも含めての良く生きること」
直人と、直人を取り巻く人々それぞれに、胸に去来する想いがあり…。

このほどVR体験会と原案・演出のウォーリー木下の取材会が行われ、コメントが届いた。

【ウォーリー木下コメント】

──この物語の出発点、着想は?

この企画はまず、VRで演劇を作ろう、というところから始まりました。
私自身も初めてのVRだったので色んな形のVRを体験しましたが、その中でも360度カメラのVR映像にとても惹かれました。その360度カメラを使って、円形舞台の反対、お客さんが真ん中にいて周りを役者が囲む「ドーナツ型」の舞台を作ろうと思いました。つまり、舞台上の真ん中にカメラを置くことで、真ん中にお客さんの視点がある、という形です。
そのお客さんの存在を役者も感じながら話が進んでいく、また、一方的でアクションは起こせないという制約などを考え、当時ちょうど「終末医療」について勉強していたことも重なり、この物語を作りました。

──映像作品でもありますが、本作を“演劇”たらしめる要素とは?

昨年は、無観客配信やアーカイブの配信など、私自身も色んな演劇の配信を観ましたが、あくまでも舞台演劇を記録した映像であって、これまでいつも実際に客席で体験していた「生」の作品とはやはり違うなとも思いました。
どうやったら映像配信でもより演劇に近い臨場感を与えられるか……と考える中で、「お客さんが好きなところを観ることができる」「色々な人たちが一堂に集まって、個人個人の心の中でドラマを楽しむ」というのが演劇の魅力だと思いましたが、それに近いことを、360度カメラを体験した時に感じました。それがこの【VR演劇】の、もっとも演劇らしい部分のひとつかなと思います。

──完成した作品を観ていかがでしたか?

「終末医療」という重たいテーマであり、ズシリとも来るのですが、広田(淳一)くんの脚本によって軽やかな人間ドラマに昇華されていて、良い意味で他人事のようにも感じられ、その距離感がVRにとても合っていたと思います。
終末医療というテーマについては、広田くんと何度もやり取りしながら作り上げました。日本では終末期の患者さんなどが、自分で死、すなわち生き方を選べない状況もある……という難しい現状があり、それに対して問題提起というか、自分が将来そうなった時にどうするんだろう、とも考えていますが。それを「当事者の話にしたい」という思いが広田くんと私の中にありました。

──今後【VR演劇】でやってみたいことは?

たくさんあります。お客さんが能動的に動くことでアクションやドラマが変わっていったり、例えばVRグローブを使ったりなど、もっとインタラクティブ(双方向)なものが作れたら、より演劇として面白くなるなと思っています。
「VR演劇元年」が2020年に始まったと感じています。演劇の豊かな発展につながっていくと思いますし、いちアーティストとしてとても面白い表現だと感じています。これをどんどんブラッシュアップさせ、ここから新しいものが生まれていくのだと思います。ぜひ、怖がらずに試していただけたら嬉しいです。

【配信情報】
VR演劇『僕はまだ死んでない』
原案・演出:ウォーリー木下
脚本:広田淳一
音楽:吉田能
出演:内海啓貴 斉藤直樹 加藤良輔 輝有子 渋谷飛鳥 瀧本弦音 木原悠翔

【配信概要】
配信チケット販売:好評発売中~3/31(水) ※期間中何回でも購入可
配信期間:2月1日(月)18:00~3/31(日)23:59
視聴期限:7日間
配信チケット価格:3,500 円(税込)
購入先などは公式サイト https://stagegate-vr.jp/

 

記事を検索

観劇予報の最新記事

井上ひさしを小川絵梨子が初演出する傑作喜劇『キネマの天地』上演! 
T-worksが昨年コロナ禍で延期した作品『THE Negotiation:Returns』を6月に上演!
大パルコ人④マジロックオペラ『愛が世界を救います(ただし屁がでます)』公演決定!
坂元裕二 朗読劇2021「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」開幕!
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』イメージビジュアル発表!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報