野田秀樹の「東京演劇道場」第二回公演は柴幸男演出で『わが町」を上演！

東京芸術劇場芸術監督・野田秀樹が様々な演劇人と出会うべく立ち上げた「東京演劇道場」の第二回公演が決定。今回は、演出に劇団「ままごと」の主宰・柴幸男を迎え、道場生のなかからオーディションで選んだメンバーとともに作品を立ち上げる。その上演作品、出演者、日程、公演ビジュアルが発表された。

《東京演劇道場とは？》
東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹が様々な演劇人と出会うべく立ち上げた団体が「東京演劇道場」。2018年末に参加者の公募が行われ、下は8歳から上は70代後半まで、また沖縄から北海道まで全国津々浦々から、商業演劇や小劇団で活躍している俳優から演技未経験の人までさまざまな約1,700名のご応募があった。
書類選考の末、300名がオーディションに参加。野田のほかにノゾエ征爾、柴幸男、熊林弘高の演出家陣、黒田育世、井手茂太、近藤良平等振付家陣も立ち合い、60名あまりの演劇を志す面々が、道場生に選出された。さらに2021年には第二回のオーディションを実施。900件を超える応募の中から30名弱のメンバーが二期生として参加することになった。

《東京演劇道場生による公演》
2020年に新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めたころ、東京芸術劇場の一度、閉館た。その夏、芸劇の再開公演として最初に行われたのが、東京演劇道場生による野田秀樹の代表作『赤鬼』。『赤鬼』は客席を半数に減らし、客席と舞台の間に飛沫防止の透明の仕切りを垂らし、感染症対策を周到に行った上で公演を行った。全4チームに分かれリレー上演した公演は連日満員の中、幕を閉じた。新たなメンバーも迎えた東京演劇道場はさらにパワーアップしている。

《東京演劇道場×柴幸男》
今回、師範・野田秀樹のもとを離れて、道場生と作品を作るのは劇団「ままごと」の主宰・柴幸男。「その時、その場所で、その人たちとしかできない演劇」をテーマに創作し続ける柴幸男が今回テキストに選んだのはアメリカの劇作家ソーントン・ワイルダーの『わが町』。20世紀初頭のアメリカ合衆国での小さな町の物語が、2023年の“東京”芸術劇場で、“東京”演劇道場生によって“東京”の物語に変身（メタモルフォーゼ）する……！

《『わが町』 あらすじ》
ニューハンプシャー州の小さな町に暮らすエミリーとジョージ。ふたりは善良な両親と近隣の人々に見守られて育ち、恋に落ちて、やがて結婚の日を迎えた。しかし幸せに満ちた九年の夫婦生活の後、エミリーの身には…。人の一生を超越する時の流れのなかで、市民たちのリアルな生の断片を巧みに描きだし、ありふれた日常生活のかけがえのない価値を問う。演劇界に燦然たる足跡を残した巨匠の代表作。ピュリッツァー賞受賞。

《柴幸男 (しば ゆきお) 》
1982年生まれ、愛知県出身。「青年団」演出部。「多摩美術大学」専任講師、「四国学院大学」非常勤講師。劇場から船上まで、学芸会から工場見学まで、場所や形態を問わない演劇活動を全国各地で行う。近年は、横浜や小豆島、台湾などに長期滞在し、地域に根ざした演劇作品を継続的に上演している。2010年に『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年より『戯曲公開プロジェクト』を開始。戯曲を無料で公開し多くの上演機会を設けている。
劇団HP：https://mamagoto.org/

【公演情報】
東京演劇道場 第二回公演
『わが町』
構成・演出・翻訳：柴幸男（ままごと）
原作：ソーントン・ワイルダー
翻訳監修： 水谷八也
出演：東京演劇道場生（五十音順）
秋山遊楽　石井ひとみ　大野明香音　大滝樹　緒形敦　小幡貴史　兼光ほのか　川原田樹　佐々木富貴子　代田正彦　末冨真由　鈴木麻美　谷村実紀　鄭亜美　手代木花野　藤井千帆　間瀬奈都美　三津谷亮　水口早香　八幡みゆき　吉田朋弘　李そじん　六川裕史
●2023/1/25～2/8◎東京芸術劇場 シアターイースト
〈料金〉前売／一般 5,000円　65歳以上 4,500円　25歳以下 3,000円　高校生以下 1,000円　当日／一般 5,000円のみ（全席指定・税込・未就学児童入場不可）
〈一般発売日〉2022年12月17日（土）10:00～
〈お問い合わせ〉東京芸術劇場 ボックスオフィス0570-010-296（休館日を除く10：00～19：00）
〈劇場公式サイト〉https://www.geigeki.jp/t/
〈公演公式サイト〉https://www.geigeki.jp/performance/theater316/