花組芝居が6月に『仮名手本忠臣蔵』上演決定！

花組芝居が脚本・演出／加納幸和により、 6月 21日～27日に下北沢の小劇場B1にて、花組ヌーベル『仮名手本忠臣蔵』を上演することが決まった。

ハムレットでも、ジョン・ウィックでもない。
「忠臣蔵」をご存知か？

日本中が平和を満喫していた江戸時代に、突如として世を騒がせた討ち入り事件。
その史実を元にして描かれたフィクションが『仮名手本忠臣蔵』。
令和の今でも知っておきたい、これがジャパン的復讐劇の決定版だ！

《「忠臣蔵」って何？という方のために》
過去に『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』『菅原伝授手習鑑』と、“浄瑠璃三大名作”の通し上演を決行してきた我々花組芝居。昭和世代や芝居好きには常識であったこれらの演目も、最近はご存じない方も多数だとか。そこで、「チューシングラって何？」という皆様にも、ぜひこの名作を見ていただきたい！という想いを込めて、約 16 年ぶりに『仮名手本忠臣蔵』を復活上演いたします。
もちろん歌舞伎座に行けば今でも観劇可能な演目ですが、全部見ようとすると一日掛りの超大作。そこはそれ、ドラマだって YouTube だって倍速で見ちゃう忙しい現代人向けに、ぎゅぎゅっと濃縮バージョン 3 時間弱（前編・後編、各 90 分予定）でお届けいたします。もちろん話の本筋や見どころはそのまんま。こんな面白い話が 300 年前から日本にあったのか！と初見の方は劇場で驚かれること必至です。

《討ち入りって、楽じゃない》
また、『忠臣蔵』という名前は知っていても、「討ち入りのヤツね」というふわっとした印象しかない方も多いのではないのでしょうか。江戸時代、日本中を沸かせた討ち入り事件がありました。これが「元禄赤穂事件」です。その史実を元に、クライマックス＝“討ち入り”に至るまでの物語を大いに膨らませたのが本作、『仮名手本忠臣蔵』。なのでもちろんフィクションなのですが、「お家断絶」というお上の決定に背いてまで“討ち入り”なんて一大プロジェクトを進めるのは、どう考えたって楽じゃない。まずもって家臣全員の意見が揃わない。極秘の作戦なので、時間もかかる。当然お金もかかる。もちろん脱落者、裏切り者も出てきます。そんな「忠義」とか「武士道」とか「理不尽」のリアルが、この物語が⾧く人々に愛されてきたワケでもあるのです。登場人物全員の苦労を追体験したあとのクライマックスは、デトックス効果も…あるかも知れません。

《あらすじ》
室町の時代。高師直からの恥辱に耐えかねた塩冶判官が、城中で師直に斬りつけるという大事件が起きる。判官は事件の責任をとり切腹、お家は断絶という厳罰が幕府から沙汰された。ところが相手の高師直には一切のお咎めはなし。国家老の大星由良助をはじめとする四十数名の塩冶の家臣たちは、師直への復讐を誓う。

《配役》
高師直＝原川浩明
足利直義＝武市佳久
塩冶判官＝小林大介
桃井若狭之助＝北沢洋
顔世御前＝押田健史
小浪＝武市佳久
戸無瀬＝加納幸和
加古川本蔵＝秋葉陽司
大星力弥＝松原綾央
早野勘平＝丸川敬之
お軽＝永澤洋
鷺坂伴内＝押田健史
原郷右衛門＝秋葉陽司
斧九太夫＝八代進一
薬師寺次郎左衛門＝横道毅
石堂右馬之丞＝山下禎啓

大星由良之助＝桂憲一
千崎弥五郎＝武市佳久
与市兵衛＝磯村智彦
斧定九郎＝北沢洋
おかや＝八代進一
一文字屋お才＝加納幸和
矢間重太郎＝松原綾央
竹森喜多八＝塚越健一(花組男子)
寺岡平右衛門＝小林大介
下女おりん＝塚越健一(花組男子)
お石＝山下禎啓
天川屋義平＝押田健史
丁稚伊吾＝小林大介
由松＝永澤洋
太田了竹＝磯村智彦
お園＝横道毅

【公演情報】
花組ヌーベル『仮名手本忠臣蔵』
脚本・演出：加納幸和
出演：加納幸和　原川浩明　山下禎啓　桂憲一　八代進一
北沢洋　横道毅　秋葉陽司　松原綾央
磯村智彦　小林大介　丸川敬之　押田健史
永澤洋　武市佳久／塚越健一（花組男子）
●6/21～27◎下北沢　小劇場 B1
〈料金〉前売 一般/4,200円 　U-25/ 2,000円　 O-70/ 3,000円  通し券/8,000円　当日は各 300円増し（全席指定・税込・未就学児童入場不可）
※U-25（25 歳以下、入場時要身分証）
※O-70（70 歳以上、入場時要身分証）
※通し券（同日観劇・前売・オンライン予約のみ・数量限定）
〈一般発売日〉5 月 13 日（土）
〈チケット問い合わせ〉花組芝居／03-3709-9430
オンライン予約は https://hanagumi.ne.jp の「券」を参照
〈公式サイト〉https://hanagumi.ne.jp