花組芝居が挑む渾身の超大作『義経千本桜』本年12月に上演!
花組芝居は、2007 年に『KANADEHON 忠臣蔵』、2012 年『菅原伝授手習鑑』を上演してきたが、満を持して歌舞伎三大名作最後の作品『義経千本桜』に挑戦。本年12月、あうるすぽっとにて公演を行う。
時代は源氏と平氏の最後の戦いである「源平合戦」後。手柄を立てて英雄となった源義経は、兄である頼朝に謀反の疑いをかけられ、鎌倉を離れることを決意。ここで重要なのが、合戦で死んだはずの平家の武将、知盛・維盛・教経が実は生きていた!という設定。もちろん義経に恨み骨髄の武将たち、このあと陰に日向に復讐をしかけくる。そして、全編クライマックス状態の物語をひときわ盛り上げるのが 3 人のメインキャラクター。打倒源氏に燃える平知盛、庶民ながらも忠義を尽くすいがみの権太、静御前を助けて大活躍の狐忠信。それぞれお芝居一本分くらいのボリュームが詰まった長編を、ぎゅぎゅっと 2 時間半(予定)で見せる(予定)!
そして、キャラの濃い登場人物たちに囲まれている、タイトルロール「義経」。一見わき役のように見える存在だが、華々しい戦勝から一転、肉親に疎まれ逃げ延びる義経を軸に、様々な物語が展開してゆく構造となっている。このはかなさ、滅びゆく運命こそが“判官贔屓”を自称する日本人の心にぐっと迫るのではないだろうか。
作曲に鶴澤津賀寿、作調に望月晴美、さらに音楽監修に杵屋邦寿を迎えた豪華な楽曲も目玉の一つ。
「三大名作」の名に恥じぬ、超大作に乞うご期待!
【あらすじ】
平安時代末期。源氏と平氏の最後の戦いである「源平合戦」で手柄を立て英雄となった源義経は、兄である頼朝から謀反の疑いを懸けられる。そこに目をつけたのが、自ら天下を狙う藤原朝方。頼朝と義経の離反を企てる朝方は、後白河法王からの褒美だと言って「初音の鼓」を義経に渡す。これには鼓の両面を兄弟になぞらえ「鼓を打つ」=「兄を討つ」との意味が込められていると告げる朝方。断れば法王に背くこととなるが、鼓を打たなければ頼朝に刃向うことにもならないだろうと考えた義経は、鼓を受け取る。しかしその想いもむなしく、義経は鎌倉方と敵対、都を離れることとなり―。
源義経が持ち帰ったのは、平家の贋首だった!?
源平合戦で死んだはずの平家の武将、知盛・維盛・教経が“打倒源氏”で大暴れ!
悲運の義経は兄・頼朝の追跡を逃れ、一路吉野へ逃避行。
平家の幽霊(?)、改心した悪党、孝行狐に、麗しの白拍子も大活躍の豪華絢爛歴史絵巻。
果たして義経は英雄か、反逆者か──。
【公演情報】
花組芝居『義経千本桜』
原作:竹田出雲 三好松洛 並木千柳
脚本・演出:加納幸和
出演:加納幸和 原川浩明 山下禎啓 桂 憲一 大井靖彦 八代進一 北沢 洋 横道 毅 秋葉陽司 松原綾央 磯村智彦 小林大介 谷山知宏 丸川敬之 永澤 洋 武市佳久
●12/13~22 ◎あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
〈料金〉一般6,500円 U-25割引4,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※当日券は各400円増し
〈前売開始〉9月28日(土)
〈お問い合わせ〉花組芝居 03-3709-9430
〈HP〉http://hanagumi.ne.jp