お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

稀代のドンファンの恋の遍歴と衝撃的な最期を描くモーツァルトの名作『ドン・ジョヴァンニ』間もなく開幕! 

新国立劇場「ドン・ジョヴァンニ」より 撮影:寺司正彦

人々を魅了してやまない稀代のプレイボーイ、ドン・ジョヴァンニの華麗なる恋の遍歴と衝撃的な最期を描いた、モーツァルトの人気作『ドン・ジョヴァンニ』が、12月6日から新国立劇場オペラパレルで開幕する。

娘を誘惑してその父親を殺し、石像として現れた父親の幽霊に地獄へ連れていかれる伝説の色事師”ドン・ファン伝説”をもとにした、劇的で疾走感に満ちた展開のオペラ『ドン・ジョヴァンニ』。

デモーニッシュな魅力あふれる主人公と憎めない性格の従者レポレッロ、対する女性達の数々の美しいアリアで綴られ、石像との息詰まる対決とそれに続くラストの地獄落ちは、圧巻のクライマックスとなっている。

今回のアサガロフ演出は、主人公を18世紀に実在した色男カサノヴァになぞらえ、舞台をヴェネツィアに移している。指揮は名匠パオロ・オルミ。

上段/パオロ・オルミ ミルト・パパタナシュ レオナルド・コルテッラッツィ 中段/セレーナ・マルフィ シモーネ・アルベルギーニ レナート・ドルチーニ 下段/近藤 圭 河野鉄平 石橋栄実

タイトルロールの稀代の色男ドン・ジョヴァンニにはイタリアの実力派シモーネ・アルベルギーニ。
彼に誘惑されるドンナ・アンナに豊かな美声でメトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなど著名劇場を席巻するミルト・パパタナシュ。
ドン・ジョヴァンニの昔の恋人ドンナ・エルヴィーラにウィーン国立歌劇場や英国ロイヤルオペラで活躍するメゾのスター、セレーナ・マルフィ。
ドン・ジョヴァンニの従者レポレッロにモーツァルトやバロックで活躍するレナート・ドルチーニ。
アンナの婚約者ドン・オッターヴィオには多彩なレパートリーを持つテノールのレオナルド・コルテッラッツィ。
そして騎士長に野鉄平、農夫マゼットに近藤 圭、その恋人ツェルリーナに石橋栄実河と、まさに贅沢な顔合わせとなった。

※新型コロナウイルス感染症の影響により、公演内容や招聘スタッフ・キャストに変更が生じる場合があります。

【ものがたり】

新国立劇場「ドン・ジョヴァンニ」より 撮影:寺司正彦

【第1幕】
従者レポレッロを引き連れ、夜な夜な女性の家へ忍び込む、稀代の色男ドン・ジョヴァンニ。今宵はドンナ・アンナの部屋へ行くが、彼女の父親である騎士長に見つかって決闘となり騎士長を刺し殺してしまう。アンナは婚約者ドン・オッターヴィオに、犯人を探して復讐してほしいと求める。
ジョヴァンニは通りすがりの女性に声をかけるが、それは昔の女ドンナ・エルヴィーラ。彼女はジョヴァンニに捨てられてもまだ彼を愛し、彼を探していたのだ。ジョヴァンニは大慌てで逃げる。後を託されたレポレッロは彼女に、ジョヴァンニはヨーロッパじゅうの2000人もの女性と関係しているのだから諦めるよう諭す。
村で農夫マゼットと村娘ツェルリーナの結婚式が始まろうというとき、ジョヴァンニが現れて花嫁を誘惑するが、すんでのところでエルヴィーラが止める。アンナは犯人探しの協力をジョヴァンニに求めるが、話すうち彼こそ犯人だと気づく。村人たちを招いてパーティを開くジョヴァンニは上機嫌。そんな彼をアンナたちは追及する。

【第2幕】
ジョヴァンニはレポレッロと服を交換して変装し、エルヴィーラの小間使いを誘惑。マゼットと農民たちはジョヴァンニを殺そうとやってくるが、ジョヴァンニ扮するレポレッロに計画を話してしまい、逆に痛めつけられる。彼の服を着たレポレッロは命からがら逃げてきて、ジョヴァンニと落ち合う。すると、騎士長の墓の石像が、戒めの言葉を喋り出す。驚く2人だが、ジョヴァンニは臆せず石像を晩餐に招待する。夜、彼の家に本当に石像がやってきた。石像はジョヴァンニに悔い改めるよう迫るが、彼は拒否。石像はジョヴァンニの手を取って炎の中へ引きずり込み、地獄へと落ちるのだった。

新国立劇場「ドン・ジョヴァンニ」より 撮影:寺司正彦

【公演情報】
新国立劇場2022/2023シーズンオペラ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』
Don Giovanni / Wolfgang Amadeus Mozart
全2幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
約3時間20分(休憩含む)
指揮:パオロ・オルミ
演出:グリシャ・アサガロフ
美術・衣裳:ルイジ・ペーレゴ
照明:マーティン・ゲプハルト
再演演出:澤田康子
舞台監督:斉藤美穂
出演
ドン・ジョヴァンニ:シモーネ・アルベルギーニ
騎士長:河野鉄平
ドンナ・アンナ:ミルト・パパタナシュ
ドン・オッターヴィオ:レオナルド・コルテッラッツィ
ドンナ・エルヴィーラ:セレーナ・マルフィ
マゼット:近藤 圭
ツェルリーナ:石橋栄実
合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
●12/6、12/8、12/10、12/11、12/13◎新国立劇場オペラパレス
〈料金〉S席24,200円 A席19,800円 B席13,200円 C席7,700円 D席4,400円 Z席1,620円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10時~18時)
〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp/opera/dongiovanni/

記事を検索

観劇予報の最新記事

草彅剛・主演のシス・カンパニー公演『シラの恋文』ビジュアル公開!
数学ミステリーミュージカル『浜村渚の計算ノート』開幕!
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』井上芳雄最終日の写真到着&再演発表!
 「池袋演劇祭」まもなく開幕!
加藤拓也の最新作『いつぞやは』開幕!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報