熱狂のミュージカルが帰ってくる!『SMOKE』2021年夏に上演決定
この閉ざされた世界から 煙のように、抜け出させたら……
天才詩人といわれながら、27歳の若さで異国の地・東京で亡くなった韓国人詩人、李箱(イ・サン)。『SMOKE』は彼の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、2016年に誕生した韓国発のミュージカル。
登場人物は、詩を書く男「超(チョ)」、海を描く者「海(ヘ)」、心を覗く者「紅(ホン)」の3人。“超”と“海”が女性“紅”を拉致するところから始まる物語は、話が進むほどに、扇情的なメロディとまるで謎解きをするような展開で、観客を陶酔の世界へ引き込んでいく。
サスペンスのように始まった物語は、中盤で衝撃の真実が明かされ、そしてラストでは生命力のきらめきが描かれる――。観客は冒頭とラストで物語のまったく違う顔を見ることになる、衝撃的かつ重厚な作品だ。
日本では2018年に浅草九劇にて初演。客席を四方囲みした演出は、もともと九劇の持つ密室的な劇場空間とも相まって、舞台上と客席がまるで共犯関係になるかのような濃密な世界が展開し、中毒者が続出。口コミで評判が広がり、1か月近いセミロングラン公演は、後半になるに従いリピーターがどんどん増え、大盛況となった。
翌2019年は、劇場・キャストを替えた2バージョンで上演。6月には“NEW CAST ver.”として東京芸術劇場シアターウエストで、そして7・8月には2018年キャストを中心とした“ORIGINAL CAST ver.”として再び浅草九劇で上演。作品をまた違う角度から味わうことができ、さらに『SMOKE』ファン=“愛煙家”を増やした。
これまで三たび上演し、そのたびに中毒者を増やしている熱狂のミュージカル。本作が2021年夏、ふたたびやってくる!
【STORY】
「海へ行きたい、その資金を手に入れたい」とふたりの青年・超(チョ)と海(ヘ)が、三越デパートの令嬢だという紅(ホン)を誘拐してくる。超がその監禁部屋から出ていったあと、解放してもらおうと残された海に話しかける紅。海は、目隠しを外された紅が自分の顔を見て驚いていることを不思議に思い……。
【公演情報】
ミュージカル『SMOKE』
作:チュ・ジョンファ
音楽:ホ・スヒョン
日本語台本・演出:菅野こうめい
振付:広崎うらん
音楽監督:河谷萌奈美
●2021年夏 上演決定
※詳しい公演期間、劇場は後日発表
〈公式サイト〉http://musical-smoke.com/
〈公式Twitter〉@musicalSMOKE