歌舞伎座『新・三国志』に出演中の猿之助と青虎が関帝廟を訪問!
現在、歌舞伎座の第一部で上演中の『新・三国志』は、市川猿之助の主演・演出で熱い舞台を繰り広げている。1999年の初演から変わらぬ「夢見る力」のテーマが、猿之助演じる関羽の「戦なき世を」という言葉でより一層強いメッセージ性を帯びて、まさに、今観るべき舞台として、連日多くの感動を呼んでいる。
その舞台で、今回の公演から幹部に昇進し、29年間名乗った市川弘太郎から二代目として襲名した市川青虎は、頭脳明晰な軍師・諸葛孔明を演じている。関羽たちが諸葛孔明のもとを訪れる有名な「三顧の礼」の場面では、初演ではなかった「青き虎となって」というセリフを猿之助が放つと、客席からは大きな拍手が巻き起こる。
その市川猿之助と市川青虎の二人が公演を前に、猿之助が演じる関羽が祀られている横浜中華街の関帝廟を訪れた際の写真が公開された。また、二人からのコメントも届いた。
【コメント】
市川猿之助
今月三日に初日を開けた『新・三国志』も、早いもので、折り返し地点を迎えました。未だ予断を許さない状況ではありますが、連日、大勢のお客様に劇場へお運びいただき、心より御礼申し上げます。
さて、先月のことですが、この舞台の報告並びに成功祈願のため、横浜中華街にある関帝廟を、襲名された市川青虎さんと共に訪れてきました。
お天気にも恵まれ、絶好の参拝日よりとなりました。奇しくも、旧正月後の初めての満月の日という吉祥日のお参りとなりました。五つの大きな香炉に線香をお供えし、座中一統、無事に千穐楽を迎えられるよう、関羽様にお祈りをいたしました。
人の飢えぬ国、殺されぬ国を夢見る劉備、張飛、関羽の三人。「夢見る力」をテーマに描いた本作品は、今、この時に観ていただきたいお芝居です。
市川青虎
先月、猿之助さんと自主取材という事で、横浜中華街にある関帝廟にお参りに行って参りました。
偶然にも元宵節といって、旧正月から初めての満月の日でお参りするにはとても良い日だったそうです。関帝廟の関羽様にお参りをして、『新・三国志』の成功と無事をお祈りしました。
途中、関羽様の置物や青虎にちなんだ青い虎の物などを探しながら、散歩日和だったので中華街を散策し、あまりの陽気の良さに元町もぶらぶらしました。
【公演情報】
歌舞伎座「三月大歌舞伎」
●2022年3月3日(木)~28日(月)
【休演】10日(木)、22日(火)
◎第一部 11:00~
羅貫中 作「三国演義」より
横内謙介 脚本・演出
市川猿之助 演出
市川猿翁 スーパーバイザー
三代猿之助四十八撰の内
一、『新・三国志』
関羽篇
市川猿之助宙乗り相勤め申し候
関羽 市川猿之助
劉備 市川笑也
香溪 尾上右近
孫権 中村福之助
関平 市川團子
諸葛孔明 市川弘太郎改め市川青虎
華佗 市川寿猿
司馬懿 市川笑三郎
陸遜 市川猿弥
黄忠 石橋正次
曹操 浅野和之
呉国太 市川門之助
張飛 市川中車
◎第二部 14:40~
河竹黙阿弥 作
天衣紛上野初花
二、『河内山』
質見世より玄関先まで
河内山宗俊 片岡仁左衛門
松江出雲守 中村鴈治郎
宮崎数馬 市川高麗蔵
腰元浪路 片岡千之助
番頭伝右衛門 片岡松之助
北村大膳 中村吉之丞
米村伴吾 澤村宗之助
黒沢要 中村亀鶴
大橋伊織 坂東亀蔵
和泉屋清兵衛 河原崎権十郎
後家おまき 坂東秀調
高木小左衛門 中村歌六
二、『芝浜革財布』
魚屋政五郎 尾上菊五郎
政五郎女房おたつ 中村時蔵
左官梅吉 河原崎権十郎
錺屋金太 坂東彦三郎
酒屋小僧 寺嶋眞秀
桶屋吉五郎 市村橘太郎
大家長兵衛 市川團蔵
金貸おかね 中村東蔵
大工勘太郎 市川左團次
◎第三部 18:30~
近松門左衛門 作
一、『信州川中島合戦』
輝虎配膳
長尾輝虎 中村芝翫
お勝 中村雀右衛門
直江山城守 松本幸四郎
唐衣 片岡孝太郎
越路 中村魁春
戸部銀作 補綴
増補双級巴
二、『石川五右衛門』
松本幸四郎宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候
石川五右衛門 松本幸四郎
三好長慶 中村松江
三好国長 中村歌昇
左忠太 大谷廣太郎
右平次 中村鷹之資
佐々木秀経 中村玉太郎
細川和氏 市川男寅
仁木頼秋 市村竹松
次左衛門 松本錦吾
呉羽中納言 大谷桂三
此下久吉 中村錦之助
〈料金〉1等席16,000円 2等席12,000円 3階A席5,500円 3階B席3,500円 1階桟敷席17,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹(10:00-17:00)0570-000-489
または東京 03-6745-0888 チケットWeb松竹 検 索
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/745