歌舞伎座「十二月大歌舞伎」第一部『新版 伊達の十役』市川猿之助 特別ポスター公開!
歌舞伎座「十二月大歌舞伎」の第一部では、「三代猿之助四十八撰」の一つで、澤瀉屋の家の芸でもある『伊達の十役』に、市川猿之助が「新版」として挑んでいる。
『伊達の十役』は、文化12年(1815)に四世鶴屋南北が手掛けた作品を、昭和54年(1979)に三代目市川猿之助(現 猿翁)が復活させた人気作。
有名な御家騒動である「伊達騒動」を題材に、一人の俳優が十役を早替りで演じる驚きの演出。台本が残っていないところから創り上げたため、復活ではなく、ほぼ“創作”ともいえる作品で、代表作を集めた「三代猿之助四十八撰」の中でも屈指の人気を誇る作品となっている。
伯父の名跡を継いだ四代目猿之助は、コロナ禍での上演時間の制限を逆手にとる新たな挑戦を続け、「三代猿之助四十八撰」を新演出で上演。8月『加賀見山再岩藤』、10月『天竺徳兵衛新噺』に続き、遂に屈指の人気作『伊達の十役』を「新版」として手掛ける。
とくに今回は伯父の代表作といえる『伊達の十役』を、当代猿之助が初めて手掛けることでも注目が集まっている。
当月は、名場面の「奥殿」、「床下」をドラマチックな展開で序幕として上演。大詰は「間書東路不器用(ちょっとがきあずまのふつつか)」と題して、『伊達の十役』でおなじみの登場人物が次々と登場、スピーディーに物語を展開する舞踊劇として届ける。
クライマックスまでスペクタクルな演出で魅せ、当代猿之助が十役を華麗な早替りで勤める話題作だ。
その『新版 伊達の十役』の特別ポスタービジュアルが公開された。撮影は、渞忠之(みなもとただゆき)氏。歌舞伎座「六月大歌舞伎」で話題を集めた、市川猿之助の演出・主演『日蓮』の躍動感溢れる特別ポスターも記憶に新しい。
今回の特別ポスターには、猿之助が演じる十役のうちの二役、乳母政岡と仁木弾正が力強く並ぶ。忠義に燃える強い女性・政岡の凛とした姿、妖しさと凄みに溢れる仁木の姿。序幕から登場する二人が、ここから始まる『新版 伊達の十役』の壮大な物語の世界に誘うような奥行きを感じる1枚となっている。
このポスターは、歌舞伎座で掲出されるほか、歌舞伎座地下2階の木挽町広場や、1階お土産処「木挽町」などでも販売される。
【公演情報】
「十二月大歌舞伎」
●2021年12月1日(水)~26日(日)
【休演】8日(水)、20日(月)
◎第一部 11:00~
四世鶴屋南北 作
奈河彰輔 補綴・演出
石川耕士 補綴・演出
市川猿翁 演出
市川猿之助 演出
三代猿之助四十八撰の内
『新版 伊達の十役(しんぱん だてのじゅうやく)』
市川猿之助十役早替り相勤め申し候
序幕
大詰 足利家奥殿の場
同 床下の場
浄瑠璃
間書東路不器用(ちょっとがきあずまのふつつか)
乳母政岡
松ヶ枝節之助
仁木弾正
絹川与右衛門
足利頼兼 猿之助
三浦屋女房
土手の道哲
高尾太夫の霊
腰元累
細川勝元
八汐 巳之
侍女澄の江/ねずみ 玉太郎
政岡一子千松 市川右近
妙林 弘太郎
渡辺外記左衛門 寿猿
松島 笑三郎
沖の井 笑也
妙珍 猿弥
渡辺民部之助 門之助
栄御前 中車
◎第二部 14:30~
一、『男女道成寺(めおとどうじょうじ)』
白拍子花子 勘九郎
白拍子桜子実は狂言師左近 尾上右近
強力不動坊 橘太郎
同 普文坊 吉之丞
森 鷗外 原作
宇野信夫 作・演出
二、『ぢいさんばあさん』
濃部伊織 勘九郎
下嶋甚右衛門 彦三郎
宮重久右衛門 歌昇
宮重久弥 尾上右近
久弥妻きく 鶴松
山田恵助 吉之丞
柳原小兵衛 坂東亀蔵
伊織妻るん 菊之助
◎第三部 18:00~
義経千本桜
一、『吉野山(よしのやま)』
佐藤忠信実は源九郎狐 松緑
静御前 七之助
二、『信濃路紅葉鬼揃(しなのじもみじのおにぞろい)』
鬼女 玉三郎
平維茂 七之助
鬼女 橋之助
同 中村福之助
同 歌之助
同 左近
同 吉太朗
山神 松緑
〈料金〉1等席15,000円 2等席11,000円 3階A席5,000円 3階B席3,000円 1階桟敷席16,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹(10:00-17:00)0570-000-489
または東京 03-6745-0888 チケットWeb松竹 検 索
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/736
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