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岡田利規作・本谷有希子演出『掃除機』開幕!

ドイツで高い評価を得た岡田利規の話題作を本谷有希子が演出。日本“語”初演となる『掃除機』が、3月 4日、KAAT神奈川芸術劇場 <中スタジオ>にて開幕した。

《ものがたり》
ある一家の掃除機<デメ>の視点から、引きこもりの 50 代の娘<ホマレ>、無職の 40 代の息子<リチギ>、家族を見守る 80 代の父<チョウホウ>、それぞれの日常と、とある出来事を描く。

《登場人物》
ハノ・チョウホウ(80 代):モロ師岡、俵木藤汰、猪股俊明
ハノ・ホマレ(チョウホウの娘・50 代):家納ジュンコ
ハノ・リチギ(チョウホウの息子・40 代):山中崇
ヒデ(リチギの友人):環 ROY
デメ(掃除機): 栗原類

本作は、ある一家の掃除機<デメ>の視点での語りや、岡田戯曲の魅力でもある各役のモノローグで物語が綴られている。この作品を上演するにあたり、演出の本谷はこの戯曲の魅力を引き出す表現方法を模索し、2 年以上前からワークショップを重ねてきた。

本谷ならではのアプローチの 1 つが、ラッパー環 ROY による音楽。ミュージシャンとしてだけでなく、ダンサーとのコラボレーション、絵本出版等、ジャンルを越えて活躍する環が、本谷との初めての協働作業により、岡田の“言葉”にどんな変化を与えるのか…環は、一家の長男の友人<ヒデ>役で俳優としても出演する。

一家の長女で、引きこもりの娘<ホマレ>役に、コメディエンヌとして独特の存在感を持つ家納ジュンコ、無職の息子<リチギ>役に、悪役から理想の上司まで自在に演じ分ける山中崇、そして 2 人の父親<チョウホウ>を、モロ師岡、俵木藤汰、猪股俊明という、ベテラン俳優が、3 人で 1 役を演じる。
また、俳優として成長を続ける栗原類が、掃除機<デメ>役を演じる。

【コメント】
本谷有希子:演出
これまで演出家として自分の中のイメージを舞台化することに使ってきた想像力を、他人の、それも岡田さんの言葉を膨らませるためだけに使い倒したこの一ヶ月は、とても刺激的な時間でした。
改めて、演劇とは何か、演出とは何か、本谷有希子らしさとは何か、てかそんなものあるのか、いや、そもそもなくない?みたいなことを考えさせられる、貴重な経験にもなりました。
ドイツで上演した岡田さん演出の掃除機とは、別物になってしまったであろう本作を、ぜひ劇場に確かめに来てもらえると嬉しいです。

【公演情報】
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『掃除機』
作:岡田利規
演出:本谷有希子
音楽:環 ROY
出演:家納ジュンコ 栗原類  山中崇 環 ROY
俵木藤汰 猪股俊明 モロ師岡
●3/4~22◎KAAT 神奈川芸術劇場 <中スタジオ>
〈料金〉一般6,500円 平日早割[3/7~10]6,000円 U24 チケット[24 歳以下]3,250 円、高校生以下割引1,000 円、シルバー割引[満 65 歳以上]6,000 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわの電話・窓口・web にて取扱(前売のみ、枚数限定、要証明書)
〈お問い合わせ〉チケットかながわ0570-015-415(10:00~18:00) https://www.kaat.jp
〈公式サイト〉 https://www.kaat.jp/d/soujiki

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