ミュージカル『ミス・サイゴン』エンジニア役の市村正親が通算900回目を達成!
ミュージカル『ミス・サイゴン』でエンジニア役を演じ続けてきた「ミスター・サイゴン」こと市村正親が、10月30日(日)夜の部で、同役の通算900回目を迎えた。終演後に特別カーテンコールが行われ、キム役の3名(高畑充希・昆夏美・屋比久知奈)も駆けつけ、花束で市村を祝福した。
『ミス・サイゴン』は、プロデューサーがサー・キャメロン・マッキントッシュ、作、アラン・ブーブリル、作曲、クロード=ミッシェル・シェーンベルクという『レ・ミゼラブル』を世に送り出したチームの第二弾として製作された。1992年からの1年半のロングランでの日本初演以来、通算上演回数1463回を重ねた大ヒット作。
ベトナム戦争陥落間近のサイゴンで、エンジニアの経営するキャバレーで知り合った、ベトナム人の少女・キムと米兵クリスの二人の愛、サイゴン陥落でのドラマティックな別離。そして、戦後の運命的な再会。そして、キムの子タムへの究極の愛。これをすべて歌で表現する物語。
市村正親は1992年日本初演以来、ただ一人一貫して『ミス・サイゴン』に出演し続けた「ミスター・サイゴン」として世界的に高い評価を受けている。73歳で足掛け30年間演じることになるエンジニア役は、1990年に劇団四季を退団後に得た大役で、市村正親にとってのアメリカン・ドリームだった。2014年公演は5回演じたのみで闘病のため降板。2016年に完全復活を遂げながら、エンジニア役からの卒業を表明したものの、熱烈なアンコールに応え、2020年公演での続投を発表。今年秋の大作ミュージカル『オリバー!』の主演を経て、2022年帝劇での記念すべき日本初演30周年記念公演のステージで6年ぶりに待望のエンジニア役を演じ、東京・帝帝国劇場を皮切りに、大阪、愛知、長野、北海道、富山と巡演、この日、福岡・博多座の公演で通算900回目を迎えた。
【公演情報】
日本初演30周年記念公演
ミュージカル『ミス・サイゴン』
オリジナルプロデューサー:キャメロン・マッキントッシュ
作:アラン・ブーブリル/クロード=ミッシェル・シェーンベルク
エンジニア役:市村正親、駒田一、伊礼彼方、東山義久
キム役:高畑充希、昆夏美、屋比久知奈
ほか
●10/21~31◎福岡公演 博多座
●11/4~6◎静岡公演 アクトシティ浜松 大ホール
●11/11~13◎埼玉公演 ウェスタ川越 大ホール
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/miss_saigon/index.htm