パーヴォ・ヤルヴィ&N響 オペラ《フィデリオ》Bunkamuraオーチャードホールにて上演!
開館30周年を迎えるBunkamuraは、『パーヴォ・ヤルヴィ&N響 ベートーヴェン生誕250周年記念オペラ《フィデリオ》(演奏会形式) 』をオーチャードホールにて、8月29日・9月1日、上演する。
ベートーヴェンが完成させた唯一のオペラ《フィデリオ》は、政治犯として投獄された夫を救い出すべく、妻レオノーレが男装して“フィデリオ”と名乗り牢屋に乗り込むという、勇敢な女性の愛のストーリーであり、普遍的な人間愛や自由、正義といったベートーヴェンがその音楽に込めたメッセージの集大成が描かれている。
この公演は2018年3月の《ウエスト・サイド・ストーリー》に続きパーヴォ・ヤルヴィとN響が贈る、演奏会形式オペラ第2弾。シリーズは3年間で計画され、2020年の《カルメン》で完結予定。いずれもパーヴォらしい演目の選択で、《フィデリオ》はドイツ音楽を得意とするN響とのマッチングが最高に楽しみな演目となる。
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
1962年エストニア生まれ。指揮者のネーメ・ヤルヴィは実父。シンシナティ響、フランクフルト放送響、パリ管などの首席指揮者や音楽監督を歴任。ベルリン・フィルなどの一流楽団に客演。現在はN響のほか、ドイツ・カンマーフィル、エストニア祝祭管弦楽団の芸術監督を兼務している。2019年秋にはチューリッヒ・トーンハレ管の音楽監督に就任する。世界が注目するマエストロ。2015年からN響の首席指揮者。彼自らが「最高の作曲家の中の最高」とするベートーヴェンの《フィデリオ》は、彼の十八番。ドイツ音楽を得意とするN響と、相互の厚い信頼の下にこれぞ決定版という演奏を繰り広げるに違いない。
【世界最高峰キャスト】
そして、今回の上演には、本場の歌劇場からも羨望されるほどの夢のキャストの顔合わせが実現した。世界最高峰の歌手達がオーチャードホールに集結。すでにそれぞれの役を本場で何度も歌い、得意としている世界的歌手達が一堂に会する圧巻の組合せだ。
ドン・ピツァロ役/ヴォルフガング・コッホ
ベルリン・フィルの新芸術監督キリル・ペトレンコが最大の信頼をおき、現芸術監督を務めるバイエルン国立歌劇場での去る本年1月、そして来年3~4月にかけてベルリン・フィルと行う両方の《フィデリオ》でドン・ピツァロ役に指名している。バイロイト音楽祭では2013ー2015の『リング』上演でのヴォータン役で最高の名声を確立。まさに「至宝」の声を日本で堪能できる貴重な機会
ロッコ役/フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒ
世界の主要な歌劇場において、マルケ王(トリスタンとイゾルデ)、ザラストロ(魔笛)、ダーラント(さまよえるオランダ人)などの役には欠かせない存在。2018年3月バーデンバーデン祝祭歌劇場において、サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルによるオペラ《パルジファル》上演での素晴らしいグルネマンツ役が記憶に新しい。ロッコ役は2016年バイエルン国立歌劇場においてズービン・メータ指揮にて歌っている。
レオノーレ役(男装時:フィデリオ)/アドリアンヌ・ピエチョンカ
勇敢なレオノーレはまさにハマリ役。2018年秋、パリのシャンゼリゼ劇場で同役を歌った他、日本公演の直後10月には、オペラの殿堂バイエルン国立歌劇場での《フィデリオ》で同役を歌う。また、パーヴォは新音楽監督として就任したチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団で来年6月に行う《フィデリオ》においても、彼女を同役に指名している。
フロレスタン役/ミヒャエル・シャーデ
ニコラウス・アーノンクール指揮の下に初めて歌った《フィデリオ》のフロレスタン役は観客・批評家満場一致の大喝采を受け、彼の重要なレパートリーとなった。2007年オーストリア政府よりカナダ人として初の「宮廷歌手」の称号を授与されている。パーヴォとの信頼関係も厚いスーパー・スター・テノールの美声に期待。
ジャキーノ役/鈴木准
パーヴォが声を聴いて即OKを出した鈴木准は、古典から現代作品まで、日本オペラ界の明日を拓くプリモ・テノール。昨年5月カタリーナ・ワーグナー演出で大きな話題となった新国立劇場での《フィデリオ》(指揮:飯守泰次郎)でも同役を歌っている。
ドン・フェルナンド役/大西宇宙
昨年12月、NYのプレミアオペラ財団国際声楽コンクールで優勝、ホロストフスキー記念特別賞も同時受賞、夭逝した世界的スター、ホロストフスキーの夫人から賞を手渡された。また東急財団第30回五島記念文化賞オペラ新人賞を2019年4月に受賞したが、そのほぼ同時期に、パーヴォによりドン・フェルナンド役にも決定。まさに運命の《フィデリオ》出演となった。
【公演情報】
龍角散presents
パーヴォ・ヤルヴィ&N響 ベートーヴェン生誕250周年記念
オペラ《フィデリオ》 (演奏会形式)
全2幕 原語上演・日本語字幕付
●8/29・9/1◎Bunkamuraオーチャードホール
〈料金〉 S席¥22,000 A席¥18,000 B席¥15,000円 C席¥12,000(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999 〈オペレーター10:00~17:30〉
〈劇場HP〉https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/19_fidelio/
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