「六月大歌舞伎」第三部『日蓮』市川猿之助の特別ポスター公開!
歌舞伎座では、6月3日に初日を迎える、歌舞伎座「六月大歌舞伎」(6月28日千穐楽)の第三部には、横内謙介の構成・脚本・演出、市川猿之助の演出・主演による『日蓮』を上演する。本作品は「日蓮聖人降誕八百年記念」の上演となる。
これまでにも歌舞伎では江戸時代から日蓮を採り上げた作品が多数あったが、今回の『日蓮』では、三代目市川猿之助(現 猿翁)のスーパー歌舞伎(『八犬伝』『カグヤ―新竹取物語―』『新・三国志Ⅰ~Ⅲ』)や二十一世紀歌舞伎組公演(『雪之丞変化』『龍神伝』『新・水滸伝』)で数多くの話題作を手掛け、四代目市川猿之助によるスーパー歌舞伎Ⅱでは『ワンピース』(脚本・演出)、『新版オグリ』(脚本)で当代猿之助とタッグを組み称賛を浴びた劇団扉座の横内謙介が、構成・脚本・演出をつとめ、市川猿之助が演出並びに主演(蓮長後の日蓮)をつとめる。
戦乱が続き、天災が相次いだ鎌倉時代――飢餓や疫病も流行り、世相が混乱を極める中、人々が救われぬ世に疑問を抱いた蓮長が、今を生きることの大切さを説き、強い信念のもと蓮長から日蓮へと名を改め、人々の幸せを願う力強い姿が描かれます。沈鬱した憂き世に希望の光を照らし、溢れる想いの力が観る者の心に響く舞台だ。
4月某日、『日蓮』構成・脚本・演出の横内謙介も立会う中、都内スタジオでスチール撮影は行われた。撮影は、渞忠之(ミナモトタダユキ)。猿之助からの信頼も篤く、互いに意見を交わしながら和やかに撮影は進んだ。特殊な発光をするライトを用いた撮影はまるでライブ会場のよう。スタジオは緊張感とともに、高揚感に満たされる。
この日初めて『日蓮』の衣裳を纏った猿之助は、手にした一巻の位置を確認しながら、次々と形を極めていく。一通りのポーズを撮り終えると、猿之助から「ちょっとやってみるから撮ってみて」とリクエスト……その瞬間、まるで宙乗りのときのように身体がフワッと浮き上がる。一瞬を逃さず、カメラのフラッシュと同時にライトが発光。仕掛けもない中、躍動感に溢れる姿を捉えた一枚が、今回の特別ポスターとなった。
光を照らすその姿は「猿之助=日蓮」が誕生した瞬間かもしれない! 後光が射すかの如き一枚、猿之助=日蓮がこの沈鬱した憂き世に希望の光を照らす──!
【公演情報】
歌舞伎座「六月大歌舞伎」
2021年6月3日~28日
休演/7日(月)・17日(木)
◎第一部 午前11時開演
一、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)一幕
加賀国安宅の関の場
武蔵坊弁慶 芝翫
富樫左衛門 鴈治郎
斎藤次祐家 亀鶴
駿河次郎 歌昇
近江三郎 男寅
山城四郎 歌之助
出羽運藤太 吉之丞
新庄鈍藤太 松江
常陸坊海尊 桂三
源義経 雀右衛門
川尻清潭 作
二、夕顔棚(ゆうがおだな)
婆 菊五郎
里の男 巳之助
里の女 米吉
爺 左團次
◎第二部 午後2時10分開演
四世鶴屋南北 作
郡司正勝 補綴
桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)二幕
下の巻
清玄/釣鐘権助 仁左衛門
粟津七郎 錦之助
葛飾のお十 孝太郎
奴軍助 中村福之助
吉田松若 千之助
局長浦 吉弥
役僧残月 歌六
桜姫 玉三郎
◎第三部 午後6時開演
一、銘作左小刀
京人形(きょうにんぎょう)
左甚五郎 白鸚
京人形の精 染五郎
奴照平 廣太郎
井筒姫 玉太郎
栗山大蔵 錦吾
女房おとく 高麗蔵
二、日蓮聖人降誕八百年記念
横内謙介 構成・脚本・演出
市川猿之助 演出
日蓮(にちれん)一幕
蓮長 後に日蓮 猿之助
成弁 後に日昭 隼人
善日丸 市川右近
道善房 寿猿
賤女おどろ 笑三郎
日蓮母梅菊 笑也
阿修羅天 猿弥
伝教大師最澄 門之助
〈料金〉1等席15,000円 2等席11,000円 3階A席5,000円 3階B席3,000円 1階桟敷席16,000円(全席指定・税込)
未就学児童は、満4歳よりお一人様につき1枚切符が必要です。
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489(10:00~17:00)
または03-6745-0888、大阪は06-6530-0333
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