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野木萌葱の脚本でシライケイタ演出による『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』ついに開幕!

KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』が、8月27日に初日の幕を開けた。

新芸術監督となった長塚圭史によりテーマ制がスタート、そのシーズン「冒」の始一作目は『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび~しんそう、さんにんきちさ。)。湊町を舞台に繰り広げられる、歌舞伎でおなじみの「三人吉三」をモチーフにした現代劇だ。

脚本は東京裁判、大逆事件、グリコ森永事件などの歴史や史実を題材にした脚本でこれまでも高い評価を受けている野木萌葱。河竹黙阿弥による七五調のリズム感あふれる文体、悪事を重ねながら生きるアウトローの主人公、因果応報が生み出すドラマティックな展開といった歌舞伎の魅力が詰まった人気演目を、現代に置き換えた任侠版「三人吉三」として書き下ろしている。

演出は、劇団温泉ドラゴンの立ち上げに参加し、脚本家・演出家として活躍の幅を広げているシライケイタ。2017年には読売演劇大賞杉村春子賞を受賞するなど、その手腕は高く評価されている。

出演者は歌舞伎版「三人吉三」で和尚吉三にあたる役を玉城裕規、お嬢吉三にあたる役を岡本玲、お坊吉三にあたる役をる森優作が演じている。彼らの親や取り巻く周囲の人々として、渡辺哲、山本亨、ラサール石井、村岡希美、大久保鷹、若杉宏二ら実力派俳優が出演し、ドラマを盛り上げていく。

「三人吉三」同様、今作においても世の中からはみ出た悪党たちの葛藤や悲哀がにじむ、人間味あふれる物語がいよいよ幕を開けた。

【コメント】
その初日を迎えたシライケイタ、玉城裕規、岡本玲、森優作からコメントが到着した。

シライケイタ(演出)
とうとう辿り着きました。初日を迎えることがこんなにも難しい世の中になるなんて、誰が予想したでしょう。
「開けない初日はない」
演劇を始めてから、何度も呪文のように繰り返されてきた言葉です。辛いとき、挫けそうなときに、この言葉に何度救われてきたことか。それが今は、「開けないかもしれない」と思いながら稽古をしています。稽古後の飲み会はもちろん、初日乾杯も打ち上げもありません。皆でひとつの作品を作り上げたことを労い合う時間も、本番後の高揚感の中、芝居談義を交わす時間もゼロです。それでも僕たちは、作ることを止められないし諦めたくないのです。
この作品には、全てのスタッフと俳優の願いが込められています。この作品を作りながら、演劇とはこんなにも豊かな行いなのだと再認識し、益々演劇が好きになりました。横浜の地から世界に向けて、我々はここに生きているんだと高らかに宣言します。この作品が、どこまでも高く飛躍するように祈ります。
どうか見届けて下さい。ご来場、心よりお待ち申し上げております。

玉城裕規
野木さんが描いた世界の中で、各々の役者が魅力たっぷりに生きているので、是非その生きざまを観に来ていただけたらなと思います。人が生きようとする生命力や熱量がつまっていて、辛さや苦しさがあっても懸命に生きている人たちの人間模様が描かれた作品です。
演じていて、ふと振り返るとよく分からなくなる程我を忘れてしまう瞬間もあるのですが、日々楽しくやっておりますので、この機会に、ご無理なさらない程度に観に来ていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

岡本玲
まずは、このような状況の中で誰ひとり欠けることなく無事に初日を迎えられたこと、お客様にご観劇いただけたことを心から感謝したいです。カーテンコールで拍手をいただいた時に、これは当たり前な事ではないと、あらためて身が引き締まりました。
野木さんが書かれた独特な台詞のやり取りや世界観を、「役者を見せたい」と言って下さったシライさんが演出したこの作品と役者とのぶつかり合いによって、毎回新しいものが生まれています。私も演じていて、ラストがどこへ向かっていくのか毎回楽しみな部分があり、一度この空気を感じていただけたらやみつきになるかも…と思いますので、是非体感しに来ていただけたら嬉しいです。

森優作
野木さんの戯曲には良い意味での違和感があり、不思議な世界です。そこに、これまでの俳優としての道筋がそれぞれ違うベテランの役者さんが集っていて、玉城さん、岡本さん、自分も毛色が全く違うと思っているので、お芝居をしていてすごく楽しいです。作品の世界観はもちろん、役者たちの掛け合いや会話も見どころです。
“ハードボイルド”と聞くと「渋いのかな」と思われるかもしれないですが、ばかなことを一生懸命やっている結果滑稽に見える人間のおかしみなども感じられると思うので、そのおかしみや滑稽さを楽しんでもらえたらなと思います。

【公演情報】
KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』
(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび~ しんそう、さんにんきちさ。)
作:野木萌葱
演出:シライケイタ
出演:玉城裕規 岡本玲 森優作/渡辺哲 山本亨 ラサール石井
村岡希美 大久保鷹 筑波竜一 伊藤公一 那須凜 若杉宏二
●8/27~9/12◎KAAT 神奈川芸術劇場 <大スタジオ>
〈料金〉一般6,800円  U24チケット(24歳以下)3,400円  高校生以下割引1,000円 シルバー割引(満65歳以上)6,300円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
〈公式サイト〉https://kaat.jp/d/minatoyokohama

 

舞台写真撮影:宮川舞子

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