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記憶の嵐が巻き起こる串田版シェイクスピア、幻想音楽劇『K.テンペスト』間もなく開幕!

まつもと市民芸術館・芸術監督串田和美が、2014年10月、シェイクスピアのロマンス劇の傑作にして最後の作品とも言われる『テンペスト』を、約6週間のワークショップ・創作期間を経て、新しい『K.(串田版)テンペスト』として上演した。

数あるシェイクスピア作品の中でも、詩的言語の音楽性と舞台のスペクタル性が秀逸な魅力を放つ『テンペスト』を、串田は4面囲いの客席と演技エリアが融合した小空間を立ち上げ、歌声や打楽器など場面にあわせた音楽を生で奏で、荒々しく、時に幻想的に、客席までも巻き込むかのような新たな作品として再構築してみせた。

その作品が『K.テンペスト2019』として、まつもと市民芸術館で5月16日~19日に公演、5月22日~26日には東京芸術劇場のシアターイーストで上演。その後、ノビサド(セルビア)とシビウ(ルーマニア)に向かう。

今回は、串田演出『白い病気』にも出演し、串田が信頼を寄せる藤木孝や人気劇団カムカムミニキーナの作・演出・役者とマルチに活躍する松村武、 透明感あふれる若手女優の湯川ひならの新たな出演陣を迎え、よりパワーアップしての上演となる。

無数の死者たちの満たされぬ思いと悔恨が生み出した幻想、劇中での出来事は、みな死者たちの切ない夢想と願望の産物なのか・・。打ち寄せる波が砕けてできた泡と波に削られて小さく丸くなった砂粒。それらの思いが語り始める。

これは海で溺死したものたちの遥かな夢である。

海底に漂ったものたちの、懺悔に近い想いである。

砂となって海辺にうち上げられ、また引いていった骨のかけらたちの、悔恨と願いである。

われわれは、たとえ無自覚であっても、何万億の死者たちの聞こえない声に包まれている。

そして遠い未来の、ほとんど宇宙そのもののような命の根源の聞こえない声に導かれている。

と、今この瞬間にしか生きていると自覚できないわれわれは、ぼんやり想う。

そして、音楽が生まれ、物語が生まれ、演劇が生まれる。

400 年前のイングランドでも、そして現在のこの地でも。

串田和美

 

【『テンペスト』ストーリー】
プロスペローは、娘のミランダに、嵐を起こした理由を話す。彼はかつてミラノ大公だったが、魔術や学問に熱中するあまり、政治を疎かにしていた。野心家のアントーニオはナポリ王アロンゾーと組み、プロスペロー幼いミランダを追放したのだ。

プロスペローは漂着した孤島で魔術の修練を積み、空気の精エアリエル、醜い怪物キャリバンを従えて暮らしていた。エアリエルはかつて仕えていた魔女に逆らったため、12年間松の幹の中に閉じ込められていたところをプロスペローに助けられ、今は彼の忠実な召使いとして健気に働いている。魔女を母に持つキャリバンはプロスペローから、ことばをはじめ、様々な教育を受けるが、その恩も忘れ、ミランダを襲おうとしたことがあったので、それ以来、精霊の見張りの下、過酷な労働を強いられ、恨みを募らせている。

そして、ついにアロンゾーたちを乗せた船がナポリへの帰路、孤島のそばを航行したので、プロスペローは彼らを島に引き寄せ、復讐を果たそうと嵐を起こしたのだ。岸に打ち上げられ一命をとりとめたアロンゾーの息子ファーディナンドはミランダと一目で恋に落ちる。また島の別の場所に流れ着いたアロンゾーは、息子が海の藻屑になったものと思い、嘆き悲しんでいる。嵐により手繰り寄せられた人々が孤島で一堂に集う時、一体何が起こるのか?

【公演情報】

『K.テンペスト 2019』

作◇W.シェイクスピア  

翻訳◇松岡和子 

演出・潤色・美術◇串田和美

出演◇串田和美、藤木孝、大森博史、松村武、湯川ひな

近藤隼、武居卓、細川貴司、深沢豊、草光純太、坂本慶介

飯塚直、尾引浩志、万里紗、下地尚子

●5/16~19◎まつもと市民芸術館 特設会場 

●5/22~26◎東京芸術劇場 シアターイースト

〈料金〉一般/前売5,500円  当日6,000円 U25前売・当日共3,000円 U18前売・当日共2,000円(全席自由・税込)

〈お問い合わせ〉

松本公演/まつもと市民芸術館チケットセンター 0263-33-2200 (10:00~18:00) 

東京公演/東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く 10:00~19:00)

〈まつもと市民芸術館HP〉https://www.mpac.jp/event/drama/28486.html

〈東京芸術劇場HP〉http://www.geigeki.jp/performance/theater206/

 

『K.テンペスト2017』舞台撮影:山田毅

 

 

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