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藤山扇治郎、はいだしょうこ出演、南座『若き日の親鸞』開幕!

南座では、親鸞聖人御誕生八五〇年、立教開宗八〇〇年慶讃法要記念『若き日の親鸞』が4月10日に初日を迎えた。(4月29日(土・祝)まで上演)

本公演では、五木寛之原作の小説「親鸞」より「青春篇」の初舞台化に挑んで、小説の世界が目の前に広がる、ドラマティックな作品になっている。

松竹新喜劇の次代を担う藤山扇治郎が、親鸞聖人役で新境地に挑戦しているのをはじめ、はいだしょうこ、須賀貴匡、春本由香、三林京子、藤川矢之輔ら多方面で活躍する実力派俳優が共演し、テンポの良いストーリー展開で、親鸞聖人の青春を描き、笑いあり、涙あり、立廻りありの見どころに溢れた舞台となっている。

《舞台の見どころと初日の様子》
平安時代末期、不遇の運命に生まれ、出家を決めていた少年・忠範のまえに、平清盛の手先として恐れられる六波羅王子(須賀貴匡)とその一味が立ちはだかる。法螺坊弁才(曽我廼家寛太郎)やツブテの弥七ら仲間の助けもあり王子を退けるも、皆散りぢりになることに。忠範は、乳母・サヨ(三林京子)に見守られながら、比叡山に入山する。

そしてそれから十年の月日が流れ、名を忠範から範宴と改めた主人公(藤山扇治郎)が、サヨに教わった歌を歌いながら登場するシーンでは客席から大きな拍手が送られる。範宴は、天台宗の門主・慈円(嵐芳三郎)から、吉水の庵で念仏を説いている法然(藤川矢之輔)の説法が、なぜ世の人の心をつかんでいるのか確かめよ、と命じられる。
その道中、自身の煩悩や悪の部分を感じ、命がけの修行に取り組むが、心に仏が現れることもなく、苦しみは増すばかり。修業の場面で扇治郎は、実際に比叡山で修めた五体投地の作法を、力のこもった演技で見せる。

紫野の妹・鹿野(春本由香)に世話になりながら、法然のもとで修行を続ける中、範宴は善信という名を与えられ、さらに選択集の書写を許される。
法然に心酔する高僧・安楽房遵西(榊原徹士)はそんな善信を快く思っておらず、一方、慈円は比叡山を去った善信を許すことができない。さらにかつての六波羅王子だった黒面法師も善信を狙っていて……。

様々な思惑が交錯する都で、大きな事件へと発展していく。

五木寛之の小説に登場するスペクタクルな描写が、出演陣の熱演と舞台ならではの演出で表現される。激しい立廻りもあり、終始目の離せない展開に客席は引き込まれていく。

新たな希望を見出した親鸞聖人の門出に、客席からは万雷の拍手が送られ、カーテンコールでは、初日開幕を祝して大谷婦人会・大谷サチカ会長から、扇治郎へ花束が贈られた。

初日を終えた扇治郎とはいだしょうこからコメントが届いた。

【コメント】
藤山扇治郎
親鸞聖人のお役と聞いた時は本当に驚きましたが、ついに初日を迎えることができました。
本当に座組のみなさまのサポートがあって、ここまでくることができたと思っています。
親鸞聖人に見守っていただいて、最後まで怪我無く勤めていきたいと思います!
最初から最後まで見どころばかりです。ぜひみなさんに観ていただきたいです!

はいだしょうこ
初めて南座の舞台に立たせていただいて、舞台上から見える光景に感動しました!
令和の時代もさまざまな苦難がありますが、この作品をご覧になったお客様が、「生きていくうえで何が大切なのか」など、何か感じていただければ幸いです。千穐楽まで、精一杯勤めさせていただきますので、ぜひ劇場でお待ちしております。

【公演情報】
親鸞聖人御誕生八五〇年
立教開宗八〇〇年
慶讃法要記念『若き日の親鸞』
原作 : 五木寛之(講談社文庫 刊『親鸞』より)
脚本 : 森脇京子
演出 : 齋藤雅文
音楽 : 甲斐正人
監修 : 淺田恵真(浄土真宗本願寺派)
草野顕之(真宗大谷派)
キャスト
範宴・綽空・善信(後の親鸞) : 藤山扇治郎
紫野(後の恵信尼) : はいだしょうこ
鹿野 : 春本由香
伏見平四郎(後の黒面法師) : 須賀貴匡
法螺房弁才 : 曽我廼家寛太郎
慈円 : 嵐芳三郎
サヨ : 三林京子
法然 : 藤川矢之輔
●4/10~29◎南座
休演日:17日(月)
〈料金〉S席(1・2階)12,000円 A席(3階)6,000円(全席指定・税込)
〈団体のお申し込み・お問い合わせ〉075-561-1155(販売営業まで)
〈チケット予約〉チケットホン松竹 0570-000-489(10:00~17:00)
または「チケットweb松竹」で検索(24時間受付)
当日券は南座切符売場で販
〈公式サイト〉https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/shinran

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