渡辺謙主演の新生PARCO劇場オープニング第一弾『ピサロ』に宮沢氷魚の出演が決定!
渡辺謙が主演するPARCO劇場オープニング作品第一弾『ピサロ』に、インカの王アタワルパ役として宮沢氷魚が出演することが決定した。
英国の劇作家ピーター・シェーファーの傑作戯曲『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』は、太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王を、粗野な成り上がりのスペイン将軍ピサロとならずもの167人で生け捕りにしたという、インカ帝国征服を主軸にしてある。PARCO劇場では1985年にテレンス・ナップ演出、山崎努主演により上演され、PARCO劇場の功績が語られる時、必ず取り上げられている作品だ。
今回の演出はウィル・タケット。本年、トム・ストッパードの異色作『良い子はみんなご褒美がもらえる』(堤真一主演)を、バレエ、オペラ、ミュージカル、演劇など舞台芸術すべてを内包した演出で好評を得た。その彼がこの伝説的な舞台をどう演出するかが見どころだ。
また、今回ピサロを務める渡辺謙は1985年の上演当時は無名だったが、帝国2400万人を従えるインカの王アタワルパ役を、ピサロを演じた山崎努に引けを取らない演技で見事に演じ切り、渡辺謙という名を世に知らせることとなった。そのインカ帝国の王アタワルパを今回演じるのが宮沢氷魚。
宮沢氷魚は、2018年に上演された三島由紀夫最後の長編小説を舞台化した『豊饒の海』では、主人公・松枝清顕の生まれ変わりとして登場する飯沼勲(第二部『奔馬』)を「品格」と「純粋さ」と「熱」をもって、見事に演じてみせた。本年は、藤田貴大作・演出の舞台『CITY』で、主人公を支える協力者であり物語の要となる役どころを、またテレビドラマ『偽装不倫』では、ある事情を抱えながらもヒロインと恋に落ちる役など、多彩な役柄を演じて話題をさらっている。本作でも渡辺謙に対峙する役どころだけに、その活躍に大きな期待が寄せられている。
【コメント】
宮沢氷魚
来年3月に新しく生まれ変わってオープンするPARCO劇場のオープニング・シリーズ第一弾作品に出演できることは光栄ですし、1985年に渡辺謙さんが演じたアタワルパ 役をいただけることは夢のような気がしますし、今から緊張しています。本作を読ませていただいて、こんなにとてつもない膨大なボリュームの脚本は初めてでした(笑)。ですが、全ての台詞に意味があって、言葉に重みがあるので挑戦しがいのある舞台だと思っています。
今回、僕が演じるアタワルパはインカ帝国の王なので、まずは佇まいから堂々としなければと思っています。まだ稽古前なので、これからどうなっていくのかわかりませんが、自分を“太陽の子”だと信じ、彼を信奉するインカ帝国の民がいるカリスマ性のある役どころの印象があり、どんな王になるのか自分自身ワクワクしています。
演出のウィルさんは、チームづくりを優先して演じやすい空気をつくってくれる。僕もそういったスタイルが好きなので、みんなが自由に参加できる風通しのいいカンパニーにしてくださると思います。これから始まる稽古や本番を心待ちにしています。
この作品はフィクションではありますが、歴史上に起きた事実を元にした内容です。ノンフィクションの要素もあって、観に来てくださった皆さんがある歴史の瞬間に立ちあったような気持ちにもなれると思います。是非劇場に来ていただけるのをお待ちしております。
【公演情報】
PARCO劇場オープニング・シリーズ
PARCOプロデュース
『ピサロ(原題:The Royal Hunt of The Sun)』
作:ピーター・シェーファー
翻訳:伊丹十三
演出:ウィル・タケット
出演:渡辺謙 宮沢氷魚 他
●2020/3/13~4/20◎PARCO劇場
〈料金〉13,000円 U-25チケット6,000円[観劇時25歳以下対象、要身分証明証](全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈前売開始〉2019年11月23日(土・祝)
〈お問い合わせ〉パルコステージ 03-3477-5858(月~土 11:00~19:00/日・祝 11:00~15:00)
http://www.parco-play.com/
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