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小林亮太主演!劇団アレン座第三回本公演『積チノカベ』東京公演上演中! 

劇団アレン座の第3回本公演『積チノカベ』が、初九州公演を終えて7月11日からすみだパークスタジオで開幕した。(7月14日まで。)

劇団アレン座は2017年5月に結成され、旗揚げ公演『空行』(吉祥寺シアター)、2018年6月に第2回本公演『空行』(再演・千本桜ホール)と行ってきた。その最新作となる本作は、劇団アレン座主宰の來河侑希が長年温めたエネルギー問題について、作・演出の鈴木茉美が何十年後の未来の世界に置き換え、今の資源、エネルギー問題と向き合い、フィールドワークを重ねて作り出したもの。静かなSF作品であり、舞台の中の世界がまるで現実で起こっているようことのように真に迫ってくるような作品となっている。

美術は舞台美術の巨匠、杉山至、照明デザインは齋藤茂男、そして今回劇団にとって初の試みとなる、YOSHIMI SAITOとのコラボレーションで、各キャストが幻想的な衣装を身に纏い、自然と一体化したような神秘的な個人ビジュアルも注目を浴びている。

主演には「『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage」にて爆豪勝己役を演じ、注目を集めている若手俳優・小林亮太。2.5次元ダンスライブ『ALIVESTAGE』に八重樫剣介役として出演し注目を集める若手俳優・石川翔。ドラマ『ファーストクラス』(フジテレビ)への出演や雑誌「JELLY」の専属モデルで人気を博している女優・田中美麗。舞台『KING OF PRISM -Over the Sunshine!-』の氷室聖役を演じ注目を浴びる栗田学武。日本×ミャンマー共同制作映画『僕の帰る場所」(英題:Passage of Life)で共同プロデュース・出演、東京国際映画祭アジアの未来部門にて作品賞&国際交流基金アジアセンター特別賞をダブル受賞、現在も世界各国の映画祭にノミネートされ世界で高い評価を受けている來河侑希。劇団アレン座の本公演、舞台『空行』の初演・再演に続き本作も出演の普光院貴之。ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です。-』(日本テレビ)でメインレギュラーキャストの生徒・光永葵役で注目を集めた西本銀二郎。ドラマ『高嶺の花』(フジテレビオンデマンド)にてメインキャスト小川水希役を演じドラマデビューを果たした注目の新人女優・宮﨑優。ドラマ『カンナさーん!』(TBS)に出演の妃乃ゆりあ。チェルフィッチュの舞台『三月の5日間』(第49回岸田國士戯曲賞作品/再演)ほか多くの話題作に出演している鷲尾英彰。松岡錠司監督『深夜食堂』で、TV・映画全てのシリーズに参加するなど多くの映画、ドラマに出演している小林麻子。劇団「状況劇場」を経て1987年「劇団新宿梁山泊」の旗揚げに参加し、演劇企画集団THE・ガジラ+世田谷パブリックシアター提携公演『ベクター』(作・演出/鐘下辰男)では主演を務めた近童弐吉。

他に映像出演として、舞台『刀剣乱舞』への出演が発表され注目を浴びている若手俳優の磯野大と、2018年公開の映画『カメラを止めるな!』にて主人公の妻・日暮晴美役で第28回東京スポーツ映画大賞の助演女優賞にノミネートされたしゅはまはるみ。週刊少年ジャンプ」にて「ハードラック」「とびっきり!」を連載、モーションコミックDomixの制作やネット配信トーク番組『漫画元気発動計画!』を配信し注目を浴びている漫画家の樹崎聖が特別出演(声の出演)する。

【あらすじ】
-知ろうとしなければ何も知らないんだよ僕たちは-
樹は学校帰りに友達と廃ビルを漁るのが日課だった。
そこで毎日他愛ない話をしていた。
今日の授業の話、学校の先生の話、ニュースの話、数値の話、地下の話。
帰ってくるとお母さんに携帯端末の使いすぎを怒られる。
SNSで色々な人の投稿を適当に眺める。
庭でとれた野菜でご飯を食べる。
お母さんはいつも二つの鍋を使う。
夜には星を見る。
たくさんの星を見る。
そうして眠りにつく。
朝起きて、数値を測ることから1日が始まる。
そんな日常。
それが日常。
彼らの日常。
私たちの日常。

【コメント】
鈴木茉美(演出/脚本家)
本作の着想と制作経緯、想いについて
主宰のキタガワから、「原発の話をやりたい」と言われた。正直、原発についての知識はほぼなく、3.11が自分の住んでいる日本であるにも関わらず、危機感と現実感のないものとして、遠いところに切り離していたが、急に自分の中で沸々と最近とめどなく溢れてくる知識欲が顔を出した。しかし如何せん何も知識がないが、まずは自分なりの「達成と理解」を作ること。さすがは日本、あらゆるものを読みやすい漫画で知ることができる。早速原発システムについての漫画を読んだ。なるほどやっぱり全然知らなかった。原発がどういう構造なのか、どうすると事故が起こるのか。システムが理解できたところで、今度は図書館へ通う日々。専門書を読み漁る。専門家によって意見が違う。それも含めて読み込む。
次に何が必要か。声だ。映画や、ドキュメンタリーなど、世界で起こっている原発の問題に関する映像を入手した。
ここでようやく私は気づいた。
何もわかっていなかった。
声を。
嘆きを。
叫びを。
文字という平面だった世界が、急に立体的に押し寄せてきた。
苦しくて泣いた。
たくさんの想いを何も知らなかった。
これは紛れもなく現実なのに。
私の中で伝えたいと思うことが見つかった。
そうして、「積チノカベの世界」を創った。
これを見て、何かを感じて欲しいとか、知って欲しいとか、押し付けがましくしたいわけじゃない。自分から取りに行った知識・情報を得て、私が感じたことを台本にした。
演出は心理描写を細かくした。
少しでも伝え方が変わってしまったら誤解を生む。繊細な作業だったが、役者も真剣に話を聞いてくれた。
私が創った世界。
皆で造った空間。
皆で作った作品。
福島で、亡くなった方へキャンドルを灯すという行事があると知り、行った。
白いプラスチックにマジックでメッセージを書き、中のキャンドルに火を灯す。
メッセージを書いている時、二人の外国人に話しかけられた。「何かを祈るように書いているので気になって声をかけた。自分は映画監督で原発についてのドキュメンタリーを撮っている」という。
なんとも言えない不思議な出会いに体が震えた。
キャンドルのメッセージは、子供たちが書いたものもたくさんあった。
「はやく放射能をきにしないで野菜をたべられるようになりたいです」
涙が出た。
願わくば、私も平和に暮らしていきたい。

來河侑希(劇団アレン座主宰)
劇団アレン座主宰のキタガワです。舞台『積チノカベ』に大切なテーマは、“知ること”だと思っています。その中で、本作立ち上げ時点では、自身もこのエネルギー問題は初心者でした。フィールドワークを重ねて沢山の情報を仕入れて、一から考え作品作りをさせて頂きました。そして全ては把握出来ていないのが現実です。膨大な数の情報で何が本当なのか?はどんどん見え辛くなっている部分もあります。物事は賛成派もいれば必ず反対派もいる。信じるもの、自身の置かれている環境によって守りたいものが変わるので、意見も表裏がある。専門家の意見も様々で、今も一歩一歩進んでいるし、進んでないのかもしれないし、というようなそんな世の中です。そして、この作品をきっかけにもっともっと知ることが出来ると思っています。ご来場お待ちしています。

小林亮太(主演)
初主演を務めさせて頂き、何度公演を経ても始まる瞬間の緊張が抜けません。ただ今作の”樹”という少年でいると、気付けばそんなことも忘れて夢中に生きられます。稽古当初は不安で一杯でしたが、稽古を重ねていく中でテーマに一人一人が真摯に向き合い、お互いの関係性も強くなり、届けたいものが明確に見えました。「積チノカベ」では僕自身も心に刺さる言葉もありますし、皆様にも何か響いていれば嬉しいです。特に今作は、最終的にどう感じて頂けるかはお客様それぞれに委ねている部分があるので、そこを楽しんで頂きながら僕らも最後まで楽しんで、”彼ら”の世界を精一杯生きたいと思います。(人生初九州、ご飯が凄く美味しかったです。幸せでした)

【公演情報】
劇団アレン座第3回本公演
舞台『積チノカベ』
脚本・演出:鈴木茉美
舞台美術:杉山至(青年団・六尺堂)、谷佳那香(六尺堂)
照明:齋藤茂男(シアタークリエイション)
映像:浦島啓(colore)
衣装デザイン:Yoshimi Saito×キタガワユウキ(Allen)
アートデザイン:Yoshimi Saito
出演:小林亮太/石川翔 田中美麗 來河侑希(Allen suwaru) 栗田学武(Allen suwaru) 普光院貴之(Allen suwaru) 西本銀二郎 宮﨑優 妃乃ゆりあ/鷲尾英彰 小林麻子/近童弐吉
映像出演:磯野大 しゅはまはるみ
特別出演(声の出演):樹崎聖(漫画元気発動計画Domix主宰)
●7/11~14◎すみだパークスタジオ倉
〈料金〉一般指定席5,800円 プレミアム前方席シート7,800円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈公式HP〉http://allen-co.com/the-wall

 

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