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佐藤ケイの自主企画で二作品を上演!「ここではない、どこかを夢見る女たち」

佐藤ケイ

銀座で築85年の歴史を誇る奥野ビル。銀座の一等地にありながら、タイムスリップしたかのような錯覚に陥るこのビルで1900年代に書かれた二本の戯曲が、1月24日~29日に上演される。

お互いから目を背けたまま生活を続けた男女がある日、自分たちが話してこなかった”話すべきこと”を訥々と語り始める男女二人芝居『話してくれ、雨のように』。
かつて愛のある生活を夢見ていた女性が朝食の準備をしながら、眠りこける夫に生活の不満・ 愛への渇望を一方的に語り続け、訴え続ける一人芝居『朝食前』。
二作ともシュチュエーションは自身が住むアパートの一室。奥野ビルの一室に足を踏み入れることから、演劇体験は始まっていく・・・・

今回、初の自主企画として公演を発足したのは、蜷川幸雄主催さいたまネクスト・シアター出身の佐藤ケイ。近年は主演映画『ふたつのシルエット』、岩松了演出『雨花のけもの』への出演などに加え、演劇ユニット第7世代実験室では企画・制作・編集をつとめるなどしてきた彼女が、コロナ禍を経て、ものも人も場所もいつの間にか消えていくことに想いを馳せて今回の企画が始まったと言う。

中山求一郎

安藤輪子

佐藤ケイのほかに出演するのは、近年は舞台作品への出演が続き、城山羊の会『ワクチンの夜』、『裏切りの街』、劇団た組『ドードーが落下する』などが記憶に新しく、2023年には外山文治監督『茶飲友達』の公開が控える中山求一郎。さらに、映画『友だちのパパが好き』、舞台では、城山羊の会『水仙の花 narcissus』、長塚圭史演出『作者を探す六人の登場人物』などに出演し、一時芸能活動を休止していた安藤輪子が二年ぶりに本格復帰を果たす。

初演出を務めるのは映画監督として活躍する志萱大輔。監督作『春みたいだ』がPFFアワード2017やTAMA NEW WAVE正式コンペティション部門などに入選。監督作『窓たち』は第26回釡山国際映画祭のアジア短編部門に選出された志萱が、アパートの一室そのままのような会場でどのような演劇を作っていくのか、初の試みに注目したい。

【公演情報】
「ここではない、どこかを夢見る女たち」
二本立て上演
『話してくれ、雨のように』(作:テネシーウィリアムズ)
『朝食前』(作:ユージン・オニール
演出:志萱大輔
出演:佐藤ケイ 中山求一郎 安藤輪子
●1/24~29◎銀座奥野ビル607 サロン・ドゥ・ラー(東京都中央区銀座1丁目9−8)
〈料金〉2700円(全席自由・税込)
〈チケット問い合わせ〉専用サイト https://ticketkoko.stores.jp

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